第5回定期総会・原子力の国際管理、平和利用、原子兵器の製造、使用、実験禁止に関する宣言

(宣言)

一九五四年三月一日以来数次に亘り、大平洋上ビキニ環礁地帯において行われた水爆の実験によって、日本国は直接重大な被害を受け、深刻な恐怖と戦慄に襲われている。今、直ちに原子爆弾等の兇悪な兵器の製造並に使用を禁止しなければ、人類の破滅は火を睹るより明らかである。吾等全日本の弁護士は茲に人道的立場から、原子力の国際管理、原子力の平和的利用、原子兵器の製造使用の禁止について、すみやかに最高の叡智を以って、人類最大の悲劇を永遠に防止すべきことを、全世界特に米・ソ両国の良識に愬えるものである。


右宣言する。


1954年(昭和29年)5月29日
第5回定期総会


AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /