第4世代移動通信システム(4G)と比べてより高度な第5世代移動通信システム(5G)は、現在各国で商用サービスが始まりつつありますが、さらに超低遅延や多数同時接続といった機能が強化された5G(以下、「ポスト5G」)は、今後、工場や自動運転といった多様な産業用途への活用が見込まれており、我が国の競争力の核となり得る技術と期待されます。
本事業では、ポスト5Gに対応した情報通信システム(以下、「ポスト5G情報通信システム」)の中核となる技術を開発することで、我が国のポスト5G情報通信システムの開発・製造基盤強化及びデジタル社会と脱炭素化の両立の実現を目的とします。
具体的には、ポスト5G情報通信システムや当該システムで用いられる半導体を開発するとともに、ポスト5Gで必要となる先端的な半導体を将来的に国内で製造できる技術を確保するため、先端半導体の製造技術の開発に取り組みます。加えて、これらを推進する上で重要な人材育成に取り組みます。
ポスト5Gで求められる性能を実現する上で、特に重要なシステム及び当該システムで用いられる半導体やエッジデバイス等の関連技術を開発します。
パイロットラインの構築等を通じて、国内にない先端性を持つロジック半導体の前工程・後工程製造技術を開発します。(助成)
先端半導体のシステム設計技術や、製造に必要な実装技術や微細化関連技術等の我が国に優位性のある基盤技術等を開発します。(委託、助成)
研究開発項目[1]、[2]に関係するものであって、ポスト5Gでは実用化に至らない可能性があるものの、ポスト5Gの後半から5Gの次の通信世代に掛けて有望と考えられる技術課題について、先導的な研究開発に取り組みます。
研究開発の取組みに加えて、開発した成果の普及先となる産業全体が持続的に発展していくことを目的に、当該分野で実践的なスキルを持ち、問題解決能力、市場創出力を身に着けた人材育成事業に取り組みます。
経済産業省が定める「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業研究開発計画」に基づき、公募を複数回行い、累計118テーマ(2024年11月6日時点)を採択し、事業を実施しております。各テーマの概要は、下表内のリンク先をご参照ください。研究開発期間が終了したテーマについては、別ページにて成果概要等を紹介しております。
掲載日 | タイトル |
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2023年10月23日 | 「サイバーとフィジカルが調和する社会へ」をテーマとして「CEATEC 2023」に出展 |
2023年9月26日 | 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」成果報告会を開催 |
2023年5月19日 | ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業のロゴを作成しました |
2022年10月27日 | 「CEATEC2022」への出展 |
2022年10月7日 | 「NEDOポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業中間成果報告会」の開催 |
2022年7月5日 | 石塚理事長、TSMCジャパン3DIC研究開発センター オープニングセレモニーに萩生田経済産業大臣と共に出席 |
2021年11月8日 | 「先端半導体製造技術つくば拠点 オープニングシンポジウム」を開催 |
2021年10月27日 | 「CEATEC 2021 ONLINE」に出展 |
2020年10月28日 | 「CEATEC 2020 ONLINE」に出展 |
事業期間・予算額 | 事業期間:2020年度〜2029年度、予算額:26,840億円(事業期間総額) |
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技術・事業分野 |
情報インフラ
半導体 基金・その他 AI 量子 |
プロジェクトコード | P20017 |
担当部署 | 半導体・情報インフラ部 ポスト5G室 (TEL:044-520-5113) |
最終更新日:2025年8月21日