2025年10月17日
九州電力株式会社
九州電力株式会社
玄海原子力発電所4号機の発電再開予定をお知らせします
-弁の一部を取り替えました-
玄海原子力発電所4号機は、2025年7月27日から第17回定期検査を実施しておりましたが、9月28日に主蒸気系統の検査に使用する弁(主蒸気隔離弁ベント弁)の1つについて、シート漏れ(弁を閉止した状態でも流体を止めることができない現象)を確認したことから、定期検査工程を変更いたしました。
当該弁の分解点検を実施したところ、弁内部の弁体に極微小な異物痕が確認されたため、異物の噛み込みがシート漏れの原因と推定しました。
当該弁は弁体等の部品を予備品に取り替え、他に3つある主蒸気隔離弁ベント弁についても分解点検を実施しました。また、全ての主蒸気隔離弁ベント弁の弁体及び弁内部を洗浄し、異物除去を徹底したうえで組み立てを行いました。さらに、発電再開に向けて、あらかじめ全ての主蒸気隔離弁ベント弁にシート漏れがないことを確認し、定期検査工程を進めました。
その後、主蒸気系統が高温高圧の状態においても、全ての主蒸気隔離弁ベント弁について、シート漏れがないことを確認しました。
安全を最優先に作業を慎重に実施し、本日、原子炉を起動、10月18日に臨界に到達させ、10月20日には発電を再開する予定としています。
発電再開後は、徐々に出力を上昇させながら各機器の機能を確認するための調整運転を行い、11月14日には、総合負荷性能検査を終了し、通常運転に復帰する予定です。
当社は、引き続き、安全を最優先に検査や作業を実施し、玄海原子力発電所の安全・安定運転に万全を期してまいります。
以上