concept 二松學舍大学附属柏中学校・高等学校 新体育館 キャンパスの玄関口に新しい顔をつくる
[写真:エントランスプラザ 柏キャンパスの新しいシンボルとしてのファサード]
エントランスプラザ 柏キャンパスの新しいシンボルとしてのファサード
二松學舍大学附属柏高等学校・創立40周年記念事業の一環として行われたコンペで入手したプロジェクトである。2011年4月の附属中学校新設にあわせ旧体育館の建替え,各種式典及び競技対応をはかることを目的としている。
豊かな自然環境と調和しながら,来校する人々の印象に強く残る,新たなキャンパスのシンボルとしての体育館を計画した。緩やかな屋根のカーブ,象徴的に突出したサブアリーナ,そしてアプローチに沿うエントランスは,生徒を優しく迎え入れる包容力と活動的なキャンパスのイメージをあらわしている。またガラスカーテンウォールによる内部のアクティビティが表出するファサードは,体育施設としては類を見ない高い開放感をもっている。
メインアリーナは中学・高校が共用できる機能とキャパシティを求められたことから,各種公式競技に可能なスペースを確保するとともに,冷暖空調を実装することにより講堂利用にも配慮した。屋根架構は当社が特許を取得した鉄骨張弦アーチ構造を採用し,軽快な構造表現とした。2階に設置したサブアリーナは柔剣道場としての利用とともに,集会などメインアリーナとの一体利用を想定している。
2011年4月7日,ようやく咲き始めた桜に囲まれて,附属中学校・高等学校の入学式が挙行された。キャンパスの新しい顔となった体育館が晴れの場を演出し,真新しい制服に包まれた新入生の初々しい姿が見られた。
(篠田秀樹・山口哲也・三木 貴)
[写真:メインアリーナ 緩やかな曲線がアリーナに柔らかな表情を与える]
メインアリーナ 緩やかな曲線がアリーナに柔らかな表情を与える
[写真:左:外観全景 既存校舎と連続するスカイライン、右:森のテラス 西日を遮る遮光パネルがつくる新たな憩いの場]
左:外観全景 既存校舎と連続するスカイライン、右:森のテラス 西日を遮る遮光パネルがつくる新たな憩いの場
二松學舍大学附属柏中学校・高等学校 新体育館(千葉県柏市)
新しいキャンパスの顔となる新体育館は,2011年3月3日の卒業式を杮落しとして使用が開始された。
発注者:学校法人二松學舍
設計:当社建築設計本部
規模:RC・S(屋根)造 2F
延べ2,860m2
(東京建築支店施工)
[画像:模型]