令和7年度国内専門講座「Petroleum Engineerの取り組む技術トレンド2025」の開催
令和7年度国内専門講座として、下記の要領にてJOGMEC職員による専門講座を開催しますので、ご案内申し上げます。
イベント概要
開催期間 |
2025年11月26日
|
申込受付期間 |
2025年10月8日〜2025年11月19日 |
参加費用 |
無料 |
2025年11月26日(水)10時00分〜11時30分(休憩、質疑応答を含む)
オンライン開催(Cisco Webex Webinars)
(注)事前申込制です。
現実的なエネルギー転換を考えてみたい。技術・経済的優位性が過去のエネルギー転換を牽引した。これまでの議論はエネルギー安全保障と脱炭素の両立を目的とし、エネルギー転換の進め方も技術や経済性を前提にしたボトムアップ・漸進的なものであった。現在は公共政策が牽引している。これまでのエネルギー転換は100年以上かけて展開され、既存技術の完全置き換えではなかったが、今日の転換は四半世紀余りで既存技術の完全置き換えを企図している。
但し上論は、世界のエネルギーの現実から乖離している。新興国や資源国は「エネルギーミックスは個々の事情に応じて各国が判断」、「特定にエネルギー源を排除するのは誤り」と反論し、地球温暖化防止のためのエネルギーミックスへの介入を忌避している。途上国におけるエネルギー転換は温暖化防止より経済成長を目指す中で生ずると考えることが自然であろう。トランプ政権のライトDOE長官が「2050年CN(カーボンニュートラル)よりもエネルギー貧困をなくす方を優先すべき」との考え方は合理的だと考える。
このような認識の下、2025SPE ATCE(世界石油工学者協会 年次総会)(注:2025年10月下旬米国ヒューストン開催予定)への参加報告と共に、現在の石油工学者の技術トレンドを探りたい。
講義の流れ:
- はじめに(現実的なエネルギー転換を考える)
- 2025年SPE ATCEの概要
- 2025年SPE ATCEの個別内容(技術プログラムの位置づけ)
- 技術トレンドの行方
- まとめ
- 質疑応答
伊原 賢(いはら まさる)
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 技術プロモーション部 エネルギー人材開発課
プロフィール
【経歴】
1983年東京大学工学部卒 旧石油公団に入団。1991年タルサ大学大学院石油工学修士課程修了、1994年東京大学博士(工学)号取得 石油学会奨励賞受賞。1995年アラブ首長国連邦ザクム油田操業、1999年生産技術研究室長、2001年天然ガス有効利用研究プロジェクトチームリーダー、2005年JOGMECヒューストン事務所長、2008年JOGMEC上席研究員、2016年JOGMEC特命調査役ほかを経て、2025年より現職。
【委員等】
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)課題「脱炭素社会実現のためのエネルギーシステム」選考委員
石油学会 論文誌およびペトロテック編集委員 正会員
(一財)JCCP国際石油・ガス・持続可能エネルギー協力機関 事業検討分科会委員 他
(国研)科学技術振興機構JST「革新的触媒」プロジェクト アドバイザー(2015〜2022年度)
【著書他】
「石油資源の行方」コロナ社(共著)(2刷)2009年4月
「視点・論点」NHKテレビ2010〜2012年
「天然ガスパイプラインのすすめ」日本工業出版(共著)2011年3月
「シェールガス争奪戦」日刊工業新聞社2011年9月(3刷)
「シェールガス革命とは何か」東洋経済新報社2012年8月(3刷)
「天然ガスシフトの時代」日刊工業新聞社(共著)2012年12月
「NHK スペースシップアースの未来」NHK出版(協力)2014年5月
映画「バーニング・オーシャン」技術解説2017年4月
「テクノロジー・ロードマップ2023‐2032自動車・エネルギー編」日経BP(共著)2023年1月
「メタンと二酸化炭素 〜 その触媒的化学変換技術の現状と展望 〜」シーエムシー・リサーチ(共著)2023年3月
エネルギー業界において1〜2年以上の経歴を有する方。学生やそれ以外でご関心ある方もぜひ受講をご検討ください。
「登録フォーム」ボタン(新規ウィンドウで表示します)
上記をクリックして、登録フォームからお申し込みください。
- ご登録いただいたメールアドレス宛に、登録承認メールが〔messenger@webex.com〕より送信されます。メール受信の拒否設定をされている方は、受信を許可するように設定してください。
- 本講座への参加方法は、登録承認メールからご確認ください。なお、ご登録後1日経過してもメールが届かない場合は、下記のお問い合わせ先へご連絡ください。
- 受講に必要な環境については、Cisco社のホームページをご確認ください。
登録承認メール受信後にお申し込みを取り消す場合は、お手数ですが下記お問い合わせ先までご連絡ください。
- 講座終了後には、受講者アンケートへご協力のほどよろしくお願いいたします。
- 地震、豪雨等の自然災害、交通障害、その他やむを得ない事情により、セミナーを延期あるいは中止させていただくことがございます。その場合はご登録いただいたメールアドレス宛に事務局からご連絡いたします。
エネルギー事業本部 技術プロモーション部 エネルギー人材開発課
E-mail:kokunai-trc@jogmec.go.jp