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調査研究

研究会一覧2024年度

国際頭脳循環とイノベーション:東アジアの事例分析

概要

国境を越えて移動する高学歴者は、知識や技術の伝播主体として、またハイテクコミュニティ間の媒介者として、新興国の経済発展に重要な役割を果たす。本研究では、「国際頭脳循環」とよばれる高学歴移民を介した知識・技術の国際伝播に注目し、これが新興国のイノベーション、なかでも新産業の創出に果たす役割を実証的に明らかにする。分析にあたっては、ハイテク移民(高学歴を有し、先進国のハイテク産業で科学者・エンジニア・技術系専門職として働いた経験をもつ技術人材)を対象にとりあげ、移動者の属性(移動した時期や定住志向の有無)、保有する知識・技術の属性の違いに着目して「いかなる属性をもつハイテク移民が新興国に新産業を創出してきたのか」を明らかにする。具体的には、台湾、中国の事例による定性分析、各種データベースを用いた定量分析を組み合わせ、ハイテク移民がイノベーションに果たしてきた役割を明らかにする。分析にあたっては、国際頭脳循環とイノベーション、なかでも新興国の新産業の創出への貢献に着目する。また、地域研究の視点を織り込み、個別の事例の背後にある社会経済的な文脈を丹念に考察し、国際頭脳循環のメカニズムの地域ごとの違いを明らかにする。

期間

2023年4月〜2025年3月

研究会メンバー
役割 メンバー
[ 主査 ] 川上 桃子(神奈川大学 教授)
[ 幹事 ] 丁 可
[ 委員 ] 日置 史郎(東北大学 教授)

(注記)所属は研究会発足時のものです。

予定する研究成果
  • アジア経済

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