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調査研究

研究会一覧2023年度

現代ラテンアメリカ政治に関するテキストと教材の作成

概要

昨今の新型コロナウイルスへの政治的対応はまさに典型的だが、これに止まらず近年のラテンアメリカは、地域としては未曽有で様ざまな政治(社会)的事象を経験している。例えば、ネオリベラリズム全盛期の「動員解除」の政治/統治、かと思えばの左派政権の台頭、また、「もっとも安定」していたはずの民主体制の崩壊や浸食や、「安定」的な政党政治を脅かすほど急進化したプロテスト、「新しいポピュリズム」、想像を超える汚職の広がりや政治と暴力の癒着、そしておそらく現在の政治を最も色濃く特徴づける、かつてないレベルの社会的分断や経済格差やインフォーマル性などである。

これまでラテンアメリカ政治を包括的に扱ったテキストは非常に稀であり、概して独立以降の歴史的概説か国別の政治的出来事を論じるものであった。とくに1990年代からの「ネオリベラリズムの時代」以降の政治の諸相は、数々の論稿では熱心に論じられてきたが、それを概説的にまとめたものはなかった。

そこで本研究会は、21世紀のラテンアメリカ政治を対象とし、いかなる政治事象がなぜ生じているのかを、政治学の概念や理論を用いて解説するテキストの執筆を目指すものである。

期間

2022年4月〜2024年3月

研究会メンバー
役割 メンバー
[ 主査 ] 上谷 直克
[ 幹事 ] 菊池 啓一
[ 委員 ] 三浦 航太
[ 委員 ] 宮地 隆廣(東京大学 教授)
[ 委員 ] 馬場 香織(北海道大学 准教授)
[ 委員 ] 笛田 千容(駒澤大学 講師)
[ 委員 ] 磯田 沙織(神田外語大学 専任講師)

(注記)所属は研究会発足時のものです。

予定する研究成果
  • 和文単行書

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