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2024年9月10日

薬の副作用かな?と思ったら すぐに医師にご相談を!

[画像:薬の副作用かな?と思ったら すぐに医師にご相談を!]

薬は、病気やけがを治したり軽くしたりする働きがある一方で、副作用という望ましくない症状を引き起こすことがあります。もし、薬を使用して体の異常を感じたときは、すぐに医師や薬剤師に相談を。平成31年(2019年)3月より、患者の皆さんからの副作用の報告を独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)で受け付けています。皆さんからの報告がこれからの薬の安全な使用に役に立ちます。

1薬の副作用ってなに?治療の効果だけでなく、望ましくない症状を引き起こす薬のリスク

薬には、病気やけがを治したり軽くしたりする働きがある一方で、副作用というものがあります。副作用とは、病気やけがを治すという効果のほかに生じてしまう望ましくない作用のことです。
例えば、「花粉症の薬を飲んだら、鼻水は止まったけど眠くなった」「胃腸薬を飲んだら、胃の痛みはおさまったが、口が乾くようになった」「解熱剤を飲んだら熱は下がったけど、発疹が出てしまった」。このような症状が出たらそれは薬の副作用です。

副作用は、薬を使用すると必ず起こるわけではありません。
また、副作用の症状の現れ方には個人差があり、人によってはアナフィラキシー((注記))などの重い副作用が生じる場合もあります。

(注記)アナフィラキシー(anaphylaxis):アレルギー反応の一種。皮膚のかゆみやじんましんなどから始まり、ひどくなると呼吸困難、ひいては生死に関わるほど重症(いわゆる、アナフィラキシーショック)になることもあります。

薬は、病気やけがの治療に欠かせないものですが、副作用というリスクを併せ持っています。医師から交付された処方箋により調剤された薬(処方薬)も、ドラッグストアなどで買える市販薬も、薬の説明書に起こりやすい副作用についての説明や注意が書かれていますので、確認しましょう。
また、次のような人は、特に副作用が現れやすいため、医師や薬剤師に相談してから薬を使用するようにしましょう。

副作用が出やすい人

  • アレルギーのある人
  • 過去にひどい副作用を経験したことがある人
  • 肝臓や腎臓など、薬の成分を代謝・排せつする臓器に疾患のある人
  • 複数の薬を飲んでいる人
  • 妊娠している女性、妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性
  • 高齢者

薬の用法・用量を守らなかったり、ほかの薬や食べ物・飲み物との組み合わせが良くなかったりしても、副作用の原因になります。副作用のリスクを減らすために、医師や薬剤師の指示や薬の説明書の注意を守ることが大切です。

薬の正しい飲み方についてはこちらをご覧ください。

2副作用かなと思ったら?薬を使って異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師にご相談を

起こりやすい副作用を知っておく

副作用は、ひどくなる前に治療することが大切です。副作用に早く気づくために、自分が使用する薬の起こりやすい副作用について事前に知っておきましょう。どのような副作用が起こりやすいかは、薬の説明書に記載されています。
また、PMDAのウェブサイトの「患者向医薬品ガイド」では、薬を使用するときに、特に知っていただきたいことが、分かりやすく解説されています。

PMDAは、国民保健の向上に貢献することを目的とした独立行政法人で、大きく分けて3つの業務を行っています。

  1. 新しく開発された薬などの効果や安全性についての審査
  2. 市販されている薬の副作用などの情報を集め分析し、薬などに関する安全性についての情報提供
  3. 薬の副作用によって健康被害を受けた患者に対して医療費等の給付

PMDAでは、くすり相談窓口を開設しています。副作用のほかにも、薬の効能効果や飲み合わせ、飲み方・使い方など、薬に関する心配ごとがあるときは、相談ください。また、日本薬剤師会や各都道府県に設置された相談窓口などもご活用ください。

PMDAくすり相談窓口

電話番号:03-3506-9425
ガイダンスに従って、初めに「1」、次に「1」をプッシュしてください。
受付時間:月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く。) 午前9時から午後5時

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「全国のくすり相談窓口」

異常を感じたら医師や薬剤師に相談する

薬を使用して異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。相談するときには、「何という薬を」「どのくらいの量・期間使用しているか」「どのような症状が出たか」を説明できるようにしておきましょう。
医師から処方された薬は、副作用が出たからといって、急にやめてしまうと治療している病気を悪化させてしまうことがあります。自己判断で薬の使用をやめたり、量を減らしたりせず、必ず医師に相談してください。

3「患者副作用報告」って?知られていなかった副作用を把握し、薬の安全対策に役立てる仕組みです

薬の副作用報告は、薬の安全対策を行う上でとても重要な情報です。PMDAでは、これまで医療関係者や製薬会社などから薬の副作用報告を受け付けてきましたが、これに加え、患者の皆さんやご家族から医薬品による副作用報告を直接受け付ける「患者副作用報告」を平成31年(2019年)3月26日から正式に始めました。このことで、多様な観点からの副作用報告をより多く集め、それまで知られていなかった副作用も把握できるようになり、医療関係者や患者の皆さんに注意喚起をすることができるようになります。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「患者の皆様からの医薬品副作用報告」

また、PMDAのウェブサイトでは、報告された副作用の情報を、症例ごとと薬ごとの2種類の形式で公表しています。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「報告いただいた患者副作用報告に関する情報」

[画像:報告された副作用の情報をPMDAのウェブサイトで公表する流れの図]

報告する内容

処方薬、市販薬による副作用及び予防接種ワクチンによる副反応であると思われた症状であれば、程度にかかわらずご報告いただけます。また、病院などで副作用と診断されていない症状が出た場合でも報告を受け付けています。
報告する項目は下記のとおりです。

報告者・患者の情報
副作用が現れた人の氏名、年齢、性別、身長、体重、報告する方の氏名、住所など
副作用が疑われる症状を引き起こしたと思われる薬の情報
疑われる薬の名称、薬を飲み始めた日、薬を飲み終わった日など
副作用の症状についての情報
副作用の症状名、いつから発症したか、医療機関を受診したかなど
詳しい情報を聞くことができる医療機関がある場合
受診した医療機関の名称、住所、電話番号、主治医の氏名など

なお、新たな安全対策につながる可能性の高い報告は、「重い症状」や「医師や薬剤師からの説明や薬の説明資料にない、軽微ではない症状」です。
「重い症状」の具体例は以下をご参照ください。

  1. 死亡
  2. 障害
  3. 死亡につながるおそれのある症例
  4. 障害につながるおそれのある症例
  5. 治療のために病院又は診療所への入院又は入院期間の延長が必要とされる症例

報告した情報はどのように扱われるの?

患者の皆さんやご家族から報告された副作用に関する情報(報告データ)は、PMDAの担当職員が、既に知られている副作用であるかどうかなどの確認を行い、さらなる安全対策が必要かどうか検討を行います。そして、個人が特定されない形に加工され、これからの薬の安全な使用のために役立てられます。なお、ご報告いただいた症状について、PMDAから患者の皆さんやご家族への助言や調査結果の連絡等は行っておりませんのであらかじめご了承ください。

報告の方法

PMDAのウェブサイトから、パソコン、スマートフォンやタブレットでご報告いただけます。必要項目を入力し、送信してください。なお、郵送による報告も受け付けています。

詳しくは独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「患者の皆様からの医薬品副作用報告」

[画像:くすりの副作用が出たら、PMDAにお知らせください。患者副作用報告。患者の皆様からの副作用情報を受け付けています。PMDAでは、患者ご本人やご家族からの副作用情報をくすりの安全な使用に役立てています。PMDAのウェブサイトからオンラインで報告できます。郵送での報告も可能です。詳細は「患者副作用報告」で検索。ご注意。ご報告いただいた内容に関する助言・調査結果等のご連絡、その他お問合せへの対応は行っておりません。何卒ご了承ください。「医薬品副作用被害救済制度」による給付金請求は患者副作用報告とは別の手続きが必要です。詳細は「医薬品副作用被害救済制度」からご確認ください。独立行政法人医薬品医療機器総合機構。厚生労働省。]

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「患者からの医薬品副作用報告啓発ポスター」[PDF:285KB]

(取材協力:厚生労働省 文責:政府広報オンライン)

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