秋篠宮
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(秋篠宮家から転送)
| 秋篠宮家 | |
|---|---|
|
家紋 | |
| 家祖 |
文仁親王 (第125代天皇明仁〈上皇〉第2皇男子・ 第126代天皇徳仁皇弟) |
| 種別 | 皇族(直宮家) |
| 出身地 | 日本の旗 日本・東京都 |
| 主な根拠地 |
東京都港区 元赤坂・赤坂御用地内 秋篠宮邸 |
| 著名な人物 |
秋篠宮文仁親王(皇嗣) 文仁親王妃紀子(皇嗣妃) 佳子内親王(第2女子) 悠仁親王(第1男子) 小室眞子(眞子内親王・第1女子) |
| 凡例 / Category:日本の氏族 | |
| 皇室 |
|---|
| |
|
|
左から文仁親王、眞子内親王、佳子内親王、紀子妃
左から眞子内親王、悠仁親王、文仁親王、紀子妃、佳子内親王
概要
[編集 ]1990年(平成2年)6月29日、天皇明仁の第二皇子である礼宮文仁親王 を初代として、親王と川嶋紀子との婚姻にあわせて創設された。
宮号は、和歌の歌枕として有名な奈良市の「秋篠 (あきしの)」に由来する。
直宮家、筆頭宮家である。
- 構成員一覧
| 名及び身位 | 性別 | 生年月日 | 現年齢 | 続柄 | 皇位継承順位 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 秋篠宮 |
男性 | 1965年(昭和40年) 11月30日 |
60歳 | 上皇明仁第二皇男子(2男1女のうち第2子) | 1位 | |
| 文仁親王妃 |
女性 | 1966年(昭和41年) 09月11日 |
59歳 | 川嶋辰彦と和代夫妻の長女 | ||
(小室眞子) |
女性 | 1991年(平成 03年) 10月23日 |
34歳 | 文仁親王第一女子(第1子) | 2021年(令和3年)10月26日、 婚姻により皇籍離脱 | |
| 女性 | 1994年(平成06年) 12月29日 |
30歳 | 文仁親王第二女子(第2子) | |||
| 男性 | 2006年(平成18年) 09月06日 |
19歳 | 文仁親王第一男子(第3子) | 2位 |
系図
[編集 ]宮邸
[編集 ]宮家創設時から、赤坂御用地(東京都港区 元赤坂)に宮邸を構えている。
2019年(令和元年)に文仁親王が皇嗣 (皇位継承順位第1位、皇太子に准ずる地位)となってから、接遇機能を備えるために宮邸の拡張が行われた。この増築工事中(2019年から2022年3月まで)、一家は赤坂御用地内の「御仮寓所」に仮住まいをしていた[1] [2] [3] [4] 。
備考
[編集 ]職員
[編集 ]宮家附の職員は元々20名程であったが[5] 、上記のとおり2019年に文仁親王が皇太子に准ずる地位になって以降は、「皇嗣職 」が設置され、職員が増員された。
- 侍女長
- 1名。妃の側近奉仕のことを総括・掌理する。侍女長補を監督する。
- 歴代:笠松祐子、犬伏紗知子、飯島蘭子、大内映子、池上礼子、山崎敦子
- 侍女長補
- 妃の側近奉仕のことを分掌する。侍女長を補佐する。
- 事務官
- 8名程。
- 運転技官
- 専任の運転手。定員は5名程。
- 調理技官
- 専任の調理師。宮内庁大膳課から配属される。
- 歴代:宮田拓矢[注釈 2]
- 臨時職員
- 3名程。他部署との併在辞令を受けた職員。
- 歴代:谷みどり
書籍
[編集 ]2022年5月、インタビューに基づくノンフィクション書籍『秋篠宮』が刊行された(小学館 / 江森敬治著)
その他
[編集 ]- 宮号に「秋篠」が選ばれたことで、同地が話題となった。特に、「秋篠寺の技芸天像が、文仁親王妃紀子に似ている」とも言われた[6] 。
- 現存する宮家の中で皇位継承権を有する男子(親王・王 [注釈 3] )を2名以上有する唯一の宮家であり、平成生まれの皇位継承権を有する男子を有する唯一の宮家である。そのため、平成以降で皇位継承順位1位と2位の皇族が両者共に海外を訪問することになった初の事例である2019年(令和元年)8月のブータンへの訪問時は、皇位継承への影響を考慮して、文仁親王と悠仁親王が別々の便で移動する対応がとられた[7] 。
- 2022年7月宮内庁 御用掛に元警察官僚の吉田尚正が着任した。吉田は着任にあたっては山積する皇嗣家の問題に対処するために他の社外取締役などを全て辞して、専任で就任している[8] 。秋篠宮家に対するSNSによる誹謗・中傷に対する宮内庁広報室による今後の対処方針については宮内庁#概説を参照のこと。
秋篠宮文仁親王は、立皇嗣の礼を経て皇位継承順位第一位の「皇嗣」となったが、内廷皇族には編入されず、秋篠宮家は従来通り宮家のままである。そのため皇嗣としての格式は皇太子に準じる一方、財政面では「皇嗣宮費」が新設されて特別に増額されている。また宮家皇族として、各種団体の総裁職や行事への臨席などに伴う収入・経費補助も存在する。このため「内廷皇族の責務を負わずに特典を享受している」との指摘もある。[9] [10] [11] [12]
注釈
[編集 ][脚注の使い方]
出典
[編集 ]- ^ 眞子さま結婚のウラで進む秋篠宮家「33億円新居」への引っ越し | 女性自身
- ^ 大嘗祭に"身の丈"ご発言の「秋篠宮さま」を訝る声 お住まいの増改築に33億円 | デイリー新潮
- ^ 秋篠宮ご一家仮住まい「御仮寓所」公開 10日引っ越し:朝日新聞デジタル
- ^ (2ページ目)お代替わりと秋篠宮家の未来――33億円「宮邸大規模改修」と、職員51人「皇嗣職の新設」 | 文春オンライン
- ^ 週刊文春(文藝春秋)2015年 7月9日号
- ^ 礼宮さまの宮号となった奈良県「秋篠」、大和路新たなフィーバー? - 読売新聞
- ^ 秋篠宮ご夫妻と悠仁さま ブータンへご出発 産経新聞2019年8月16日
- ^ 「宮内庁では「小室騒動はもうこりごり...」の声も 御用掛着任の元警視総監は秋篠宮家を救えるか」『NEWSポストセブン』2022年8月25日
- ^ "立皇嗣の礼について". 宮内庁 (2020年11月8日). 2025年8月25日閲覧。
- ^ "皇嗣職新設、皇嗣宮費増額 皇嗣の地位を制度化". 読売新聞オンライン. (2020年11月9日). https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201109-OYT1T50004/ 2025年8月25日閲覧。
- ^ "秋篠宮さま皇嗣に 内廷皇族には編入されず". 朝日新聞デジタル. (2020年11月8日). https://www.asahi.com/articles/ASNC85Q6PNC8UTIL04Q.html 2025年8月25日閲覧。
- ^ "皇室と総裁職 団体との関係は多様". 毎日新聞. (2019年5月2日). オリジナルの2019年5月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190502052402/https://mainichi.jp/articles/20190502/k00/00m/040/020000c 2025年8月25日閲覧。
外部リンク
[編集 ]| 皇室典範に基づく現存の宮家 | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 近代以降の直宮家 | |||||||||||
| 四親王家 | |||||||||||
| 1947年(昭和22年)皇籍離脱 | |||||||||||
| 絶家した宮家 時代は絶家時期を示す |
| ||||||||||
| Category:日本の皇族 - Category:宮家 | |||||||||||