利用者:風の花/草香八幡神社のつかいだんじり
草香八幡神社のつかいだんじり(くさかはちまんじんじゃ の つかいだんじり)は兵庫県淡路市草香に鎮座する草香八幡神社の秋季例祭において、だんじりを用いて奉納される、奉納芸能である。淡路島におけるつかいだんじりの一例で、地域資料では「遣いだんじり」として紹介されている。
奉納は本宮の前日の宵宮に実施される。
概要
奉納の時期
だんじりの構造
使用されるだんじりは、分厚い段布団を積む「布団だんじり」ではなく、屋根彫刻を備えた「屋根だんじり」である[1] 。また、人が曳く「引きだんじり」ではなく、担ぎ棒で担ぐ形式である[2] 。屋根の曲線に沿って黒・赤・白などの薄い布団(化粧布団)を数枚重ねる意匠がみられるものの、構造的には布団だんじりとは異なる[3] 。
技法と所作
「つかいだんじり」の奉納演技には様々な技法と所作があり、代表的なものとして「キリワイショ」が知られている[4] 。キリワイショは、だんじりを大きく揺らして横倒しする技法である[5] [6] 。
衣装
祭礼団の正装は、地区ごとの鉢巻、白シャツ、まわし、バラン、白足袋を基本とする[7] 。ふんどしではなく、まわしにバランを合わせて着用する点が特徴であり、単なる伝統衣装ではなく、「つかいだんじり」の動作に適した機能的な構成となっている[8] [9] 。鉢巻は所属の識別に用いられ、衣装全体は統一感と安全性を重視したものである[10] 。
メディアでの報道
草香八幡神社のつかいだんじりは、地域内での認知度は高いものの、県外での報道は限定的である。2013年10月、神戸新聞は「違いだんじり豪快に 草香八幡神社 力合わせ伝統の技」との見出しで、つかいだんじりの技法と特性について詳細に報じた[11] 。また、2025年10月には神戸新聞社のフォトコンテストで、同祭礼を撮影した作品が入賞し、紙面で紹介された[12] 。
地域文化としての位置づけ
脚注
関連項目
外部リンク
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.74
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.74
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.74
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.72
- ^ 神戸新聞 2013年10月7日付「違いだんじり豪快に 草香八幡神社 力合わせ伝統の技」
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.73
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.75
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.75
- ^ 神戸新聞 2013年10月7日付「違いだんじり豪快に 草香八幡神社 力合わせ伝統の技」
- ^ 兵庫県歴史文化遺産活用活性化実行委員会編『淡路島の民俗芸能I-ダンジリと芸能-』平成25年、p.75
- ^ 神戸新聞 2013年10月7日付「違いだんじり豪快に 草香八幡神社 力合わせ伝統の技」
- ^ 神戸新聞 2025年10月22日付「花や風景 鮮やかに フォトクラブ岩屋が作品展」