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| URL |
galaxycruise galaxycruise |
|---|---|
| 言語 | 日本語、英語 |
| タイプ | 市民科学 |
| 運営者 | 国立天文台(NAOJ) |
| 営利性 | なし |
| 登録 | 必要(無料) |
| 開始 |
2019年11月1日 (6年前) (2019年11月01日)(日本語) 2020年2月19日 (5年前) (2020年02月19日)(英語)[1] |
| 現在の状態 | 新規参加終了 |
| テンプレートを表示 | |
Galaxy Cruise(ギャラクシークルーズ)は、すばる望遠鏡が撮影した画像から銀河の形態分類を行うウェブサイト、およびそれを用いた日本の市民科学プロジェクトである。2019年に正式公開され、2025年10月まで市民ボランティアによる分類が行われた。 国立天文台ハワイ観測所 准教授の田中賢幸が代表を務め、国立天文台などの所属の研究者らで構成されるスタッフ陣によって運用されている[2] 。
概要
Galaxy Cruiseは、ハワイのマウナケア山山頂すばる望遠鏡の主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam」(HSC)を用いて行われた大規模観測プログラム「HSC 戦略枠サーベイプログラム」(HSC-SSP)で撮影された画像に写った、研究者だけでは解析しきれないような膨大な数の銀河の形態特徴について[3] 、大人数の一般市民のボランティアに分類を行ってもらうことで解析することを目的としたオープンサイエンスの市民科学プロジェクトである[4] 。 特に国立天文台では「市民天文学」という呼称を提唱しており、市民天文学の取り組みとしては第1号と位置付けている[注釈 1] 。
参加者が分類用のページにアクセスすると、ウェブ側がHSC-SSPデータに写った銀河を次々と参加者に見せるので、その形状や特徴について参加者は見たままに、銀河の特徴について選択肢を選んで分類する[5] 。 この銀河の画像は銀河周囲を切り抜いたサムネイルを見せていくのではなく、HSC Mapというエンジン上で観測領域のあちこちをインタラクティブに自動移動しながら提示される[6] 。 HSC MapはHSC-SSPで撮影された領域を1枚に繋げたような広大な領域を、Google Mapのように自由に拡大・縮小しながらスムーズに移動できる、Galaxy Cruiseとは独立に公開されているツールであり[7] 、Galaxy Zooのインターフェースにそのまま採用されている。
1つの銀河について少なくとも50人以上の参加者が分類するので、それぞれの銀河の分類結果は統計的に導き出される[8] 。最終的な分類結果が、銀河に関する形状の膨大なカタログデータとして広く研究者に公開されており、カタログデータ公開の論文は何度も引用されるなどして銀河の研究において世界中の研究者に活用されている[9] 。
科学目標
GZ AIの教師データ
開発
構想
開発・デザインとHSC Map
HSCの撮影画像は1ショット分で2GBほどの大きさがあり、それだけでダウンロードに数分かかってしまう[7] 。1/1から1/256に至るまでの拡大率の正方形で分割した画像を保存、表示させることで、画面に表示されている範囲と解像度に応じたデータだけをバックグラウンドでダウンロードするだけで済むので、HSC-SSPの全域を快適に探索できるようになる[6] 。 HSC MapはGalaxy Cruiseに先駆けて、2018年に「HSC ビューワ」という名前でHSC-SSP第1期データ公開分(61.5夜)について公開され[10] 、その後第2期データ公開分も実装されている。
試験運用
運用の沿革
シーズン1
2020年に入ってNHKニュースおはよう日本ほか、3月には休校期間で10代前後の参加者が急増し、分類数も急上昇した[11] 。
8月キャンペーン「1カ月で1000個分類しようキャンペーン」この期間の銀河分類総件数が約76万回に達し、たった1カ月間で30%増えたことになります91名の方が金メダル(1000個以上分類)、36名の方が銀メダル(300個以上分類)、85名の方が銅メダル(100個以上分類)[11]
シーズン2
9月と11月には、国際天文学連合(IAU)などでの国際会議でも紹介された[13] [14] 。 終了したシーズン1の分類結果を解析している際に、衝突・合体銀河の分類に対する定量的な精度の評価が難しいという問題が浮上した[15] 。
シミュレーションによる銀河は、大規模シミュレーション「IllustrisTNG」によって可視化されたものを使用し[16]
特徴と参加手順
「航海」と「乗船」
パスポート[17]
参加手順
トレーニングは3つのステップに分かれ、楕円銀河と渦巻銀河の違い[18] 、衝突銀河の判別や衝突銀河特有の外見上の特徴の有無の判別について説明を読んだうえで練習用の画像を分類・答え合わせすることで、分類の行い方の基準を知ることができる[19] 。衝突銀河の特徴としてGalaxy Cruiseで選択肢を与えるものは、リング状の構造・シェル状の構造、潮汐テール (英語版)、銀河ハローの形状の歪みの4つである[20] 。
また、実際の銀河を研究者スタッフが自ら分類している画面の様子をそのままYouTubeに動画投稿し、分類の参考にしてもらう試みも何度かなされている[21] [22] [23] [24] 。
成果
論文成果
140万天体に対して行う計画がなされ[15] 、実際に70万天体について機械学習分類がされた結果{R|kaken23R}} データ駆動型の希少天体探査モデルへの応用が見込まれている[25]
天文普及
2024年9月26日から9月28日にかけて国立天文台三鷹キャンパス開催された研究会「The Violent Universe」では、銀河合体や活動銀河核などについての研究発表と合わせて「市民天文学者交流会」が開催され、Galaxy Cruiseの参加者と研究者が交流する他、参加者が自分の参加体験を発表する場も設けられた[26] 引用エラー: 無効な <ref> タグです。名前に単なる整数は使用できません。説明的なものにしてください。
市民だけではなく科学分野の記者に向けてのレクチャー会も行われた[27] 。
教育現場では、成蹊大学でのAI学習の教材に使用された[28] 。また画像表示部分のHSC Map自体を教育現場で教材化する取り組みも行われている[29] 。
脚注
注釈
- ^ 日本では、科学のバベルの塔化を問題視し市民の手に科学を戻すという活動を市民科学であると標榜する思想団体が以前から存在することから、何か関係性があるとのあらぬ誤解を受けぬよう区別してできた呼び方でもあり、以前は本来の市民科学(Citizen Science)をそのままシチズン・サイエンスと表記することで区別していた。
出典
- ^ "国立天文台ニュース2020年2月号". 国立天文台 (2020年2月1日). 2023年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "GALAXY CRUISEについて". 国立天文台. 2025年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月27日閲覧。
- ^ "【体験】 GALAXY CRUISEを使ってみよう" (2020年12月15日). 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "【市民天文学】GALAXY CRUISEの進捗状況" (2020年12月15日). 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ 林公代 (2020年2月17日). "あなたも天文学者—銀河の謎解く「GALAXY CRUISE」". 三菱電機. 2024年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ a b "【ビッグデータ】 広大な宇宙画像を俯瞰するhscMap" (2020年12月15日). 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ a b 引用エラー: 無効な
<ref>タグです。「koike2019」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ "×ばつAIによる宇宙の国勢調査で、銀河の成り立ちや形態の謎に迫る 嶋川 里澄 准教授". 早稲田大学 (2023年8月31日). 2024年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ Masayuki Tanaka; Michitaro Koike; Seiichiro Naito; Junko Shibata; Kumiko Usuda-Sato; Hitoshi Yamaoka; Makoto Ando; Kei Ito et al. (2023年09月26日). "Galaxy Cruise: Deep Insights into Interacting Galaxies in the Local Universe". 欧文研究報告 75 (5): 986-1010. arXiv:2309.14710. Bibcode: 2023PASJ...75..986T. doi:10.1093/pasj/psad055 . https://academic.oup.com/pasj/article/75/5/986/7280040 .
- ^ "すばる望遠鏡がとらえた宇宙を身近に 〜「HSC ビューワ」を公開〜". 国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡 (2018年3月7日). 2025年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月27日閲覧。
- ^ a b "国立天文台ニュース2020年12月号". 国立天文台 (2020年12月1日). 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "「探検!国立天文台#1 天体観測の最前線 潜入SP」". NHK (2020年11月15日). 2023年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "GALAXY CRUISE: What Motivates the General Public in a Citizen Science Project". 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "The 4th Shaw-IAU Workshop on Astronomy for Education". 2024年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ a b "2022 年度 実績報告書". 日本学術振興会. 2025年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月27日閲覧。
- ^ "2023 年度 実績報告書". 日本学術振興会. 2025年11月27日閲覧。
- ^ "【体験】 GALAXY CRUISEを使ってみよう" (2020年12月15日). 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "トレーニング1初級編". 国立天文台. 2024年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月27日閲覧。
- ^ "トレーニング2中級編". 国立天文台. 2024年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月27日閲覧。
- ^ "トレーニング3上級編". 国立天文台. 2024年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月27日閲覧。
- ^ "田中船長による GALAXY CRUISE 銀河分類". YouTube (2023年12月20日). 2022年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
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- ^ "田中船長らによる GALAXY CRUISE 銀河分類 -春-". YouTube (2023年4月21日). 2025年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "田中船長らによる GALAXY CRUISE 銀河分類 -冬-". YouTube (2023年12月20日). 2025年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "すばるビッグデータとAI活用で拓く宇宙の希少天体探査". 日本学術振興会. 2024年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "The Violent Universe". 2024年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "[https://web.archive.org/web/20251129082950/https://www.nao.ac.jp/favicon.ico 第27回 科学記者のための天文学レクチャー 市民が銀河の謎に挑戦 GALAXY CRUISE]" (2020年12月14日). 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "Y06a GALAXY CRUISE のデータを教材とした AI 教育の試行的実践". 日本天文学会. 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
- ^ "Y07a 市民天文学プロジェクト GALAXY CRUISE の進捗と hscMap 教材開発". 日本天文学会. 2025年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月29日閲覧。
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外部リンク
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