河川レポート
菰川日記 ◆だいやまーくkomo後も日記◆だいやまーく
Komo後も歩き・・・は、菰川のちょっとした発見を紹介します!
Komo後も工事事務所では、現在施工中の「菰川総合治水対策事業」 工事状況等を紹介しています
菰川では、河道の流下能力が不足しているところがあります。そのため、奈良県では安全な生活を守るための治水工事をおこなっています。工事は主に非出水期(梅雨、台風など雨が多い時期以外)に、また菰川には大小いくつかの農業用揚水・井堰があり、河川水が必要な時期を外して施工します。
[画像:目次]
菰川ってどんな川?
●くろまる菰川の位置
菰川はその歴史は古く、平城京に都が置かれていた時代、東西の佐保川・秋篠川とならんで、平城京の造営に伴い条坊に合致するように付け替えられた、南北に流れる基幹水路として利用されていました。
菰川は、一級水系大和川の支流で、奈良市法蓮町の興福院の裏山(平城山丘陵東斜面)に発し南西流、奈良市法華寺町(ほっけじちょう)の法華寺の南で南転、奈良市八条町五丁目で佐保川右岸に注いでいます。一級河川の起点は、奈良市法蓮西町・佐保二区町で、菰川放水路を分流し佐保川左岸に注いでいます。
菰川の「こも」は、イネ科の水生植物である「マコモ」のことです。「マコモ」は新芽、茎、実などが食用とされ、米よりもはるかに古い穀物として栽培されていました。
また、「マコモ」は、「ヨシ」と同様に水質浄化の働きがあり、水質浄化事業において活用されています。さらに、さまざまな生き物に対して、えさ場や産卵の場などの生息環境を提供しています。
▲さんかく平城京模型写真 (クリックすると拡大表示されます。)
下記項目をクリックすると別ページにリンクします。
1奈良時代の河川の様子(想定)
2現在の地形との重ね図
▲さんかく菰川の位置図
(クリックすると拡大表示されます。)
●くろまる菰川の状況写真
[画像:菰川流域マップ]
※(注記)下記の場所をクリックすると写真を見ることができます。
第一次大極殿
東院庭園
法華寺
※(注記)下記の場所をクリックすると写真を見ることができます。
佐保川 〜聖武井堰〜
菰川の源流 〜鴻ノ池〜
菰川の源流 〜ウワナベ古墳・ウワナベ池〜
環境用水取水口と農業用水
環境用水放流部
佐保川への放流ゲート
奈良市水道局上流
大宮小橋
佐保川合流部より1,130m
佐保川合流部
汚れの原因
早くから下水道事業に着手した自治体では、汚水と雨水を同一の管路で下水処理場まで排除する「合流式下水道」が採用されているところが多く見られます。
菰川流域においても、合流式下水道が採用されており、雨天時にはし尿を含む汚水が未処理のまま雨水吐から菰川に放流され、菰川の水環境の悪化を招く原因のひとつとなっています。
[
画像:合流式下水道のイメージ図]
▲さんかく合流式下水道のイメージ図
菰川環境用水導入社会実験について
▲さんかく社会実験の概要図
【事業名】
菰川環境用水導入社会実験
【目的】
佐保川からの導水による菰川の水質環境の改善効果を把握するために実施します。
【社会実験の内容】
佐保川から取水されている農業用水のうち、一部を環境用水として、奈良市下水道幹線の中に導水管(直径200mm)を設置し、菰川へ導水します。
(平成22年1月30日より開始しています)
【改善効果の検証】
菰川の11地点において、水質調査を実施し、下水道の整備状況、アンケート結果などを踏まえて、菰川の水質改善効果を総合的に検証します。
導水社会実験の結果について
水質調査結果 皆様の声
水質調査結果II
流域住民の取り組み
●くろまる菰川環境美化協議会の設置
●くろまる平成22年1月30日
「菰川」に清流を取り戻そうと流域自治会などで構成する「菰川環境保全協議会(仮称)」が結成されました。
●くろまる平成22年7月4日
「菰川環境美化協議会」総会が行われました。
【活動内容】
●くろまる環境美化や水質改善に関する愛護活動
●くろまる河川環境改善のための研修・啓発活動
●くろまる河川管理についての関係機関との協働
具体的には、関係機関との情報交換による河川環境向上への意識啓発をはじめ、菰川流域での一斉清掃の実施やアクリルタワシの作製講座等の生活排水対策啓発活動を行うこととしています。
<菰川一斉清掃>
平成22年8月9日、9月10日、10月6日に菰川環境美化協議会役員会が開催され、11月3日に予定している「菰川一斉清掃」の準備打ち合わせを行いました。
平成22年11月3日、自治会会員と奈良県職員及び奈良市職員協力により、総勢130名を超える参加者がありました。
<情報発信>
菰川環境美化協議会を通じて行政からのアンケート調査に答えるなど、情報発信と意見交換を行っています。
地域の声(平成22年11月)
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