1講義 テーマ:プラチナナースの活用による業務改善
講師:社会医療法人甲友会法人本部人材企画部
看護人財推進課参事 清田 峰子 先生
2講義 テーマ:看護補助者の育成・就業促進の実際
講師:医療法人財団神戸海星病院
副院長・看護部長 篠原 里美 先生
7月26日 看護協会・看護連盟合同政策研修会を開催しました。参加者約50名で、マグネットホスピタル7施設から病院自慢、企業4社からプレゼンテーションをしていただき、ワールドカフェでは「看護師不足について」多くの意見交換が出来ました。現場の声として内容の一部を紹介します。
1.人材確保に向けて:採用チームを作成し就職説明会に臨む。教育機関へ出向き看護の魅力を伝える。外国人看護補助者の採用。プラチナナースの活用。
2.雇用促進、定着に向けて:院内保育・病児保育や育休取得等福利厚生の充実。短時間正社員、フレックスタイム制等雇用形態の工夫。シルバー人材の活用、新卒者へのフォロー体制、勤務帯でマスクのカラーを変える等職場環境の改善。
3.今後の課題:記録の簡略化が必要。職員の高齢化、夜勤要員の確保困難。新人は病院単位ではなく地域で育てる。紹介会社、派遣会社の利用が負担。病院の合併(500〜600床以上)を検討。訪問看護の職場環境改善。
これからも現場の声を多くお寄せくださいますようお願いします。
兵庫県議会議員
看護連盟役員・支部長・支部役員
看護協会役員・理事
兵庫県内看護学校
兵庫県内訪問看護ステーション 等
今回改定については厚労省医療課の説明資料が充実しており
YouTubeでの動画の解説配信もあります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00012.html
3月5日付でアップしたものが7日には更新されていますので
今後も修正しながら最新版で提供されるものと思われます。
主な分野ごとに1本あたり数分から10数分の分割版も利用できます。
日時:2023年12月16日(土) 13:30〜15:00
場所:兵庫県看護協会
内容:1テーマ:公職選挙法について
講 師:自由主党兵庫県支部連合会 事務局次長 森重 雅之氏
2テーマ:誰もができる「後援会活動や選挙運動、陳情・請願活動への知識」
講 師:兵庫県看護連盟 副会長 桐月 順子
参加者数:50名(看護連盟役員・支部長含む)
医療機関等の看護職員の賃上げを可能とする財政支援に関する要望
国においては、「新しい資本主義」の実現に向け、人への投資と分配を進めるとされています。
現に、産業界では政府の方針に沿って賃上げが進んでいます。しかしながら、医療機関や訪問看護ステーション、介護保険施設等は公定価格(診療報酬、介護報酬等)により運営されており、電気代等のエネルギー関連費用をはじめとする諸物価高騰の直撃を受けてもこれを価格に転嫁することができず、職員の賃金引上げを行いたくてもそのための原資がないという状況です。令和4年度診療報酬改定では「看護職員処遇改善評価料」を新設していただき、大変感謝しておりますが、これも一部の医療機関に勤務する看護職員のみを対象としているため、看護職員だけを見ても、全体の3分の2にあたる約100万人がなお対象とならない状況です。
先般、新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画において「すべての職場における看護師のキャリアアップに伴う処遇改善のあり方について検討する」とされたことを踏まえ、国家公務員医療職俸給表(三)が見直され本年4月より施行されました。これを契機に、民間病院等の看護職員の賃金に波及することが期待されますが、これも医療機関等の経営が成り立ち、安定して原資が確保できることが前提となります。このような状況にあって、すべての看護職員の賃上げを実現するには、国からの医療機関等に向けたさらなる財政措置が必要です。
医療・福祉分野の就業者数は、2022 年平均の就業者数6,723万人の14%にあたる908万人おりますが、そのうち約19%(173.4万人,2020年就業者数)が看護職です。すべての看護職員の賃上げを実現することは、労働者の所得向上につながり、成長と分配の好循環が実現します。
つきましては、医療機関等の経営を支え、すべての看護職員の賃金引上げが可能となるよう、以下の事項につきまして、実現していただくべく格別のご高配を賜りますよう要望します。
要望事項
1. 物価高騰に苦しむ医療機関、訪問看護事業所、介護保険施設・事業所等の経営を支援し、すべての看護職員の処遇改善が可能となるよう、必要な財政措置を講じられたい。
2. 令和6年度診療報酬改定において「看護職員処遇改善評価料」の対象をすべての看護職員に拡大するとともに、介護報酬、障害福祉サービス報酬改定において同様の措置を講じられたい。
看護部長 中山サツキ氏・大阪医科薬科大学法人事務局付次長(社会保険労務士)赤田 清澄氏
「多様な働き方とやりがいを支える新人事制度のモデル事業の取り組み」
看護部の基本方針:「生命の尊厳を大切にした患者さん中心の看護」を実践し、『きりり 凛々しく 輝く人に』
*病院の概要:ホームページ参照してください。(大阪医科薬科大学病院のHPへ)
院内教育と処遇改善の実際
1「ペアで行う患者中心の看護」を全部署で実施
・新人研修責任者(新人教育のリーダー:主任・副師長・師長が担当)
・新人看護師は約150名、Z世代の新人で「心が折れる」等の相談を受けた場合は、臨床心理士が対応
・経験4年目看護師:新人看護師に必要な知識と技術の指導と習得状況の確認
経験2年目看護師:人間関係や寮生活の相談に対応
・新人看護師の離職率8%→10%(コロナ禍で5%だった)全国的には15%の病院もある。
2.看護部・病院全体で支える新人支援・教育システム
・クリニカルラダー評価の基準:日本看護協会版で全国共通
総合評価:二次評価:部長・副部長、二次評価:師長、最終評価:法人
・評価の項目:個人の目標、病院の目標、看護部の目標
評価:態度評価・業績評価・能力評価:キャリア能力 *看護研究しなくてもよい。
3.福利厚生の一部:「育児と仕事、どちらもバックアップ、毎日がとても幸せに」
・育休明けから3歳まで利用できる保育室を敷地内に整備
・病児保育(感染症は除く)の実施
4.これからの多様な働き方にマッチした複線型人事制度とは
看護白書の表をスキャナー取り込みし貼り付け
1単純型から複線型人事制度の導入 2ラダー(看護実践能力等)とリンクした等級の導入
5.その他の取り組み
・看護師の特定行為認定者(38行為)約10名→血液ガス採血(動脈血採血)の実施
・キャリアアップ支援:専門看護師・認定看護師へは100%給与支援
・クリニカルラダーレベルがアップすると等級がアップする。
・ニーズをとらえる、ケアする、協働する、意思決定を支える
・キャリアラダーでレベルアップを希望しない看護師:"本人の自主性を尊重"
・外国人看護師は文化の違いに対して配慮:車椅子移動や入浴介助等
・男性看護師による看護拒否(身体の清潔保持へ援助他)の患者への対応は性看護師が対応
6.シミュレーション室の見学と体験:各議員は現在の医療・看護について理解が深められたようである。
7.質疑応答も活発に行われた。
<所感>
病院看護部と事務局が協働し、看護師の処遇改善や看護師のクリニカルラダー評価(日本看護協会版)に見合った給与、看護師に必要な知識・技術・態度の習得に向けた教育方法の実際について説明を受けた。
兵庫県議会議員と、最近の医療・看護の現状について情報交換を行うきかいとなった。県内の各々の病院が専門性を発揮し、医療・看護の維持・向上を目指すことの重要性について共有でき、大変学びの多い施設見学となった。
今後も医療や看護の現状について、議員と情報共有を行う必要性を痛感し、看護連盟役員として「現場の声を、県に届ける」という役割を果たし、看護職の一人ひとりが"やりがい"を感じながら看護業務に従事できるよう環境を整える活動が必要であると考える。
結び:2024年は診療報酬と介護報酬の同時改訂が行われます。看護職の確保・定着促進・質の高い看護提供体制の整備・看護実践能力の向上など処遇改善について検討する上で、看護を支援する会の議員との綿密な情報共有がしたいと考えます。
但馬地区幹事 橋本みどり
参考・引用文献:看護白書 令和5年版 出版:公益社団法人日本看護協会
ラダーアップを処遇アップにつなげるための「複線型人事制度」の導入 P87〜93
日本看護連盟近藤幹事長を迎え行われました。
服部会長より兵庫県看護連盟の活動報告がされました。
1.会員数の動向を見据えた会員確保のための対策
2021年度より会員増に向け3点の取り組みを実施
1)役員・支部長に対して「支部活動の課題」についてアンケート調査を実施、
その結果について
1
看護連盟と看護協会の連携がとりにくい
2
看護連盟の活動が役員・支部長にとっても分かりにくい
3
連盟未入会の要因は入会手続きや先輩の影響が大きい
2)60周年記念誌を発行して看護政策実現の流れや国政に看護職代表を送った成果
などを各施設に説明して、新入職員研修などで活用している
3)役員会におけるプロジェクト活動を2年間開始
1日本看護連盟規約改正に基づき支部規約を含む見直しを実施
2会員増のために施設訪問を実施
4
年間7回の広報誌を発行、ホームページも充実しアクセス数も増加している。
2023年度から、役員会に常設の委員会(「現場の声」活用委員会、広報委員会、
研修企画委員会)を設置して毎月、活動中である以上を踏まえて会員確保の目標を
「看護の存在価値」を看護協会会員と共有し職能団体としての共有を図る、その結果、
「協会・連盟の会員が増える」必要がある
2.第27回参議院議員選挙に向けた都道府県看護連盟の政治活動の対策
大きなテーマは
1)後援会入会促進のための活動
2)安全な政治活動のためのコンプライアンス対策
3)後援会活動であり、対策に向けた目標と具体策について説明をする
1看護と政治(社会)の関係
2労働組合との関係
3公的病院(独立法人を含む)での活動の限界
4公職選挙法違反
5青年部の活用
近藤幹事長からは組織の規約に則り、政治活動は自分の意志で行うものであるという
意識を持つこと、また看護管理者は熱意をもって社会とつながっている看護を語ることが
求められていることを改めて強調されました。
グループワークは、昨年度は、連盟・協会と別室で行われました。今年度、協会役員と連盟役員で地区別の話し合いが出来、協会・連盟が協力し次の選挙対策を協力し合える関係性の確認が出来ました。
課題と対策を踏まえて、政治活動期間に最も大切なことは、選挙違反の無い選挙活動の準備をすることであり後援会入会者が各個人の意識を高め、投票に行けるように支援することであると考えます。
自分たちの生活と政治の結びつきについて、身近のこととして1人でも多くの人が理解でき、看護職の未来のための活動を自分ができることから行っていきましょう。
神戸西部地区幹事 仁木 美枝子
11月4日・5日に和歌山県看護連盟主催のもと、大阪で「日本看護連盟の組織強化・拡大に向けて、連盟活動の推進力を高める」をテーマで盛大に開催されました。
初日は政策セミナーとして、日本看護連盟の高原静子会長が登壇。テーマは「看護連盟の組織強化・拡大に向けて」で、看護連盟の役割や政策実現のための連盟活動の不可欠性について熱く語りました。会長は議員との関係性強化と感謝の表明だけでなく、形としての返礼の重要性を強調しました。さらに、「現役世代の急減、DXの進展により看護はどう変わるか」というテーマでは、看護を変えないためのDXの取り入れ方が課題とされ、DXを看護のサポートとして効果的に導入する必要性の講演がありました。日本看護協会からは「日本看護協会の重点政策と重点事業」の報告もあり、さまざまな視点から学びを得ました。
2日目は自由民主党和歌山県支部連合会の湯浅事務局長による「政治活動・選挙活動のコンプライアンス対策」に焦点が当てられました。選挙違反は自らが行うのではなく、私たちが防ぐ立場にあることを分かりやすい事例を交えて説明されました。参議院自由民主党の世耕幹事長は「時局講演」として、今の日本と政治、そして看護の問題について熱弁。その中で、「言葉の力は人を動かす」と自身の活動を通して訴えました。
イベントのクライマックスは、「管理者として看護連盟の推進力をどう高めるか」をテーマにしたグループワークで、積極的に情報を共有し、政策に向けた共通理解を深める良い機会となりました。これらの学びを通じて、今後の看護連盟の活性化に貢献していく意欲を示しました。また、今後の展望に期待が寄せられる一大イベントでした。
北播地区幹事 三枝 弘典
看護協会長と連盟会長からは看護職の処遇改善と看護協会の重点政策の話がありました。
1時間ほどの交流会でしたが、各地区に分かれ、看護現場からの現状の報告や、課題を意見交換しました。
看護職からは主に下記の4点の課題が出ました。
1新型コロナ感染症対策の3年間の現状:コロナ禍では、献身的に医療現場で働きましたが、風評被害もあり、心身共に負担が大きく、離職率も高くなったこと。
2 人員確保について:特に看護補助者不足は大きな課題である。外国人労働者も日本の円安の為確保が難しくなってきている。また、福祉施設のみ介護職員処遇改善手当が支給され、病院で働く介護職の確保の検討も望まれる。
3 病院運営に関する事では、人員確保に苦慮していることや、衛生材料費・光熱費・物価高騰等厳しい状況にある。
4 看護学校教育の現場からは、少子化のため学生を獲得することが厳しくなっている。教育現場の質向上のためにも教員の処遇改善も必要である。
県議会議員の方々からは以下のご意見が出されました。
1看護や介護職の仕事などを人々に知ってもらえる様にアピールしてはどうか。
2看護師不足では高等学校との連携や外国人労働者の確保も必要ではないか
3以上の課題から、地域性を踏まえ医療や福祉の現状に関して情報共有の機会が必要である。
今回は短時間ではありましたが、現場の状況を知っていただく良い機会になりました。
東播地区幹事 井上眞由美
開催日:2023年5月27日(土)11:00〜16:00
場 所:兵庫県看護協会
講 師:石田まさひろ参議院議員/
大阪医科薬科大学病院:松田美由紀副看護部長、
法人事務局付次長 社会保険労務士 赤田清澄
参加者:40名
講師の大阪医科薬科大学病院 松田美由紀副看護部長と赤田清澄氏に
質問にお答え頂きました。
※(注記)次回、第4回「看護職員の賃金制度の見直しと処遇改善」は年内開催予定です。
詳細が決定しましたらご案内致します。
責任性:与えられた仕事を、責任をもって業務遂行している
積極性:言われたことだけではなく期待以上にやろうとしている
協調性:全体のことを考え、他人の仕事でも自発的に行動している
規律性:就業規則、ルールを守っている
守秘義務:情報漏洩しない、医療人としての義務を果たしている
接遇:医療人として接遇マナーを守っている
健康管理:自己の生活を健康的に保っている
4段階評価としています。