ユーザー別ナビ |
  1. トップページ >
  2. 富士山頂の大気中 CO2 濃度データセット

富士山頂の大気中 CO2 濃度データセット

データのダウンロード

このデータセットは、日本で最も標高の高い富士山の山頂で測定された大気中二酸化炭素濃度の日データです。富士山頂は1年を通して富士山周辺の地上の影響を直接受けない自由対流圏に位置しています。富士山頂の大気中二酸化炭素濃度は日変動がなく、またCO2計が搭載された航空機により富士山周辺でかつ山頂と同標高で測定された大気中二酸化炭素濃度とほぼ同じでした。これまでの観測結果から、富士山頂の大気中二酸化炭素濃度は中緯度のアジア域の自由対流圏の代表的なCO2濃度を示すと考えられます。

概要

データ公開日
2017年06月16日
データ提供期間
2009年07月21日 - 2022年08月22日
データ提供機関
国立研究開発法人 国立環境研究所
Email: cgerdb_admin(at)nies.go.jp
ファイル形式
テキスト
データ容量
380 KB
バージョン
Ver.2.0(最終更新日: 2022年12月09日)
データセットの言語
英語

データセット

観測項目
大気中二酸化炭素濃度
時間分解能
1日
精度
0.05 ppm
観測期間
2009年開始 (継続中)
緯度経度
北緯35.3609度 東経138.7271度
高度等
[標高]3776m、[大気採取高 (地上高)]4m
測定方法
標高3776mに位置する旧富士山測候所にある貯水タンクに取り付けた大気採取口(地面から4mの高さに位置する)から富士山頂周辺の大気を吸引ポンプによりポリテトラフルオロエチレンチューブを通して測候所室内に引きました。吸引された大気は除湿部(メンブランフィルターとシリカゲル2000mL)により除湿され、その後、二酸化炭素濃度計測機器(NDIR)に導入され、大気中二酸化炭素濃度を測定しました。
旧測候所は電力が供給されないため(夏期を除く)、観測はバッテリーに蓄電された電力により行われました。観測の消費電力を抑えるため、大気中二酸化炭素濃度の観測時間は1日に1.5時間としました。測定時刻(日本時間)は2009年7月から2010年7月までは15:00から16:28、2010年8月以降は22:00から23:28としました。22時(15時)から旧測候所室内の空気を2分間、その後外気を8分間、そして標準ガス3本をそれぞれ4分間ずつ二酸化炭素濃度計測機器に導入し、各試料中の二酸化炭素濃度を計測しました。この順序を4回繰り返しました。使用した標準ガスはNIES09スケールで値づけられたものを使用しました。
計算方法
二酸化炭素濃度の日データは、外気の計測2-4回目(それぞれ22:24-22:32、22:46-22:54、23:08-23:16)の平均を用いました。外気の計測時間(8分間)の内、最初の2分間は、測定値のばらつきを考慮して省きました。したがって6分×3回の18分のデータを日データとしました。観測された値は、観測に用いたワーキングスタンダードの二酸化炭素濃度の時間経過による変化を考慮して、補正を行いました。
キーワード
[フリーワード]
二酸化炭素、CO2、富士山、日本、アジア、自由対流圏、山岳観測地点
[GCMD_Platform]
In Situ Land-based Platforms > Ground Stations
[GCMD_Science]
Atmosphere > Atmospheric Chemistry > Carbon Dioxide
更新履歴
【2022年12月09日】
2009年から2022年までのデータを作成。サンプリングの高さを5mから4mに修正。プロジェクトマネージャーを寺尾有希夫に変更した。Ver.2.0。
【2019年10月04日】
2009年から2019年までのデータをNASA Ames Format 1001で作成。Ver.1.1。
【2017年06月16日】
2009年から2016年までのデータをNASA Ames Format 1001で作成。Ver.1.0。

参考文献

参考文献
Shohei Nomura, Hitoshi Mukai, Yukio Terao, Toshinobu Machida and Yukihiro Nojiri (2017), Six years of atmospheric CO2 observations at Mt. Fuji recorded with a battery-powered measurement system. Atmospheric Measurement Techniques, 10, 667-680, doi:10.5194/amt-10-667-2017.

利用規約*

*当サイトをご利用いただいた場合は、本利用規約に同意いただいたものとさせていただきます。

本データセットの作成者(以下、作成者)は、本データセットの二次的利用を希望する者(以下、利用者)に対し、以下の条件のもとで本データセットの二次的利用を許諾する。

許諾の範囲
利用者は、本データセットの内容を改変することなく第三者に再配布すること、および、本データセットをもとにして新たに知的生産物 (以下、派生物) を作成して公表することができる。
配布の条件
本データセットを第三者に再配布する場合、有料で販売してはならない。
本データセットを本利用規約に基づいて第三者に再配布した場合、再配布されたデータセットにも本利用規約が適用される。
利用者は、再配布に際し、再配布により本データセットを受け取る者に対し、本データセットの原配布元のURL、本データセットが本利用規約のもとで提供されていること、および、本データセットは作成者によって随時更新されていることを通知しなければならない。
最新版の利用
利用者は、特別の理由がない限り、本データセットの最新版を利用しなければならない。
出典の明記
利用者は、派生物に、その派生物が本データセットを利用して二次的に作成されたものであることを明記しなければならない。
ただし作成者は、利用者に対し、派生物から出典の記載を削除するように要求することができる。その場合、利用者は、合理的に実施可能な範囲で、派生物から出典の記載を削除しなければならない。
引用の書式
本データセットを引用する場合は、以下のように表記しなければならない。
野村ら(2017)、富士山頂の大気中 CO2 濃度データセット、Ver. x.x *1、国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域、DOI:10.17595/20170616.001. (参照*2: YYYY/MM/DD)
*1 バージョン番号はファイル名に記載されている。
*2 参照年月日は、ファイルをダウンロードした日付を記載すること。
ただし、掲載誌の投稿規定等により引用の書式が定められている場合は、その掲載誌の規定に従うものとする。
利用報告
再配布、および成果物の公表が、不特定多数に向けて行なわれた場合、利用者はデータ提供機関にそのことを速やかに報告しなければならない。
問題報告
本データセットの内容について、不備や誤り、またはその疑いのある記述を発見した場合、利用者は、その情報を速やかにデータ提供機関に報告しなければならない。
無保証及び免責
作成者およびデータ提供機関は、本利用規約に基づく本データセットの利用に関して一切の保証をしない。
利用者は、派生物の内容について、作成者またはデータ提供機関が何らかの保証を与えているかのような表現を、作成者に断りなく行なってはならない。
本データセットの利用によって何らかの損害が生じた場合、いかなる損害であってもすべて利用者が責任を負うものとする。

助言などの提供

助言などの提供
本データセットの内容や、本データセットを利用して作成した派生物に関して、科学的助言や、内容の学術的妥当性についての見解などを求める場合は、上記の利用規程とは別に、個別の契約に基づいて提供できる場合がある。
その場合、求められる助言等の程度によっては、その派生物の共著者や監修者などとすることをこちらから提案する場合がある。
助言等を希望する場合は、データ提供機関に連絡すること。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /