生ごみたい肥づくり −基本のキ−
●くろまるたい肥つくりの主役は好気性微生物
好気性菌は生ごみを分解する際、においを出しません。また分解速度は嫌気性菌に比べて格段に
早いのです.
生ごみの平均含水率は70%〜80%
果物類
野菜類
いちご
90.1%
枝豆
69.8%
温州蜜柑
88.7%
さやえんどう
89.8%
桜桃
84.8%
蕪(かぶ)
92.9%
ネーブル
86.8%
かぼちゃ
88.9%
干し柿
23.9%
キャベツ
92.4%
スイカ
91.0%
きゅうり
96.2%
小松菜
91.9%
魚 類
サツマイモ
68.2%
鯵(あじ)
72.8%
里芋
83.0%
アナゴ
71.0%
じゃがいも
79.5%
アンコウ
79.1%
大根
92.4%
鰯(いわし)生
71.9%
たまねぎ
90.4%
鰯 生干し
59.5%
なす
94.1%
鰯 丸干し
36.1%
にんじん
90.4%
めざし
54.5%
白菜
95.9%
煮干
16.5%
ほうれんそう
90.4%
水分が多いと通気が悪く生ごみに常在する嫌気性菌が活動をはじめ腐敗臭を出します。
だから、たい肥づくりでは生ごみの水分を取っておくことが大切なのです.
たい肥づくりに特別な微生物資材は要りません
落ち葉や腐葉土、米ぬかや自家製たい肥、生ごみ、土に常在する好気性微生物が活動するよう、
適度に通気を図り、あたたかくして活動させましょう.
適度な湿り気と空気があると元気!
たい肥化で活躍する主な微生物達は、私達と同じように酸素がなくては活動ができない好気性の
微生物です.
通気をはかり、空気をたっぷり与えましょう.
また、適度な湿り気(含水率45%〜60%程度)があるとき、もっとも活性します.
生ごみはその80%以上が水分です.水分が多いと空気が通りにくいため、酸素が嫌いな微生物
たち(嫌気性微生物)が生ごみを分解し始め悪臭を出します.
乾燥気味になると微生物の活動は鈍くなり、水気のない所では休眠します.
含水率60%とは、手でギュッとしぼり、水気を感じる程度です.
暖かいところが好き
生ごみを分解する微生物達は暖かいところが大好き.温度が低いと活動は鈍くなり、0°C以下では
休眠してしまうようです.一般的には、高温(40°C〜60°C)でもっとも活性し自己増殖するため分解
速度は猛烈に早くなります.
微生物のエサは小さくて新鮮な方が良い
微生物は目で見ることができない小さな生き物です(小さじ一杯の土に1千〜1億くらい棲んで
います).
生ごみを細かく刻んでおくと表面積が大きくなり空気に触れやすくなり、分解速度は速くなります.
実践についてより詳しく生ごみリサイクルについて知りたい方は
●くろまる「家庭でできる生ごみリサイクル」 《
絶版 》
生ごみリサイクル全国ネットワーク事務局長 福渡 和子著 A5版 157頁 定価1200円(税込)
をごらん下さい。
「家庭でできる生ごみリサイクル」 概要
●くろまる生ごみたい肥をつくってみよう
たい肥をつくるのは微生物/生ごみたい肥づくり-基本のキ
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炭素と窒素/流し台で分別の徹底を/微生物のたい肥づくりリレー
生ごみたい肥の品質
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たい肥は微生物のえさと住まい/健全な土壌-団粒土壌は微生物がつくる
生ごみリサイクルはミネラルの循環
●くろまる生ごみリサイクル運動と運動がめざすもの
●くろまる「ふしぎ!生ごみリサイクル」
文: 生ごみリサイクル全国ネットワーク 事務局長・福渡 和子
絵:赤星 たみこ
A4版 60頁 定価
(削除) 1000円(税込み) (削除ここまで)⇒
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