フルオロカーボンは、炭化水素の水素を一部フッ素に置き換えた化合物です。その安全性を最大の特長として、私たちの生活の幅広い分野で利用されています。フルオロカーボンはその分子構造の特徴によりCFC、HCFC、HFC、HFO等のグループに細分化されて評価されることがあります。
私たちは、フルオロカーボンを利用して生活の「快適さ」、「豊かさ」そして「安全」を得ていますが、その大気中での化学的「安定さ」が、成層圏オゾン層の減少や温室効果という環境負荷を生じると考えられ、現在各分野で環境負荷のより小さいフルオロカーボンへの転換を進めています。
現在主に使用されているHFCは、モントリオール議定書に規定されたオゾン層破壊係数を持つCFC、HCFCの代替品として温暖化係数の低いフルオロカーボンとして開発されました。
既にこれらのHFCもモントリオール議定書(キガリ改正)により生産、輸入の段階的な削減計画が進められており、HFCより更に地球温暖化係数の低いHFOの開発、採用が進められています。
■しかく特 長
1安全性:
低毒性、不燃性、難燃性
2経済性:
省エネルギー(高断熱性、高エネルギー効率)
省スペース(設備の小型化)
■しかく用 途
1冷 媒:
カーエアコン、家庭用・業務用エアコン、冷蔵庫、冷凍機等
2発泡剤:
断熱材、緩衝材等
3洗浄剤:
精密部品、電子部品等
4噴射剤:
医薬用エアゾール等
5その他:
消火剤、半導体エッチング剤、中間原料等