これまでに、カゴメと産総研は、産総研の イノベーションコーディネータ(以下「IC」という)による包括的コンサルティングにより、産総研の生命工学、情報・人間工学、エレクトロニクス・製造、エネルギー・環境などの多くの研究領域で、共同研究を実施してきました。
カゴメは、食を通じて社会課題の解決に取り組み、「野菜の会社に」という長期ビジョンのもと、持続的に成長できる強い会社を目指しています。その実現には、自前技術だけに頼るのではなく、異業種の技術や最先端技術を既存事業や新事業に取り込むことが必要と考えており、そのために産総研 生命工学領域内に研究スペースを設け、オープン型研究を産総研と進めます。
本契約の下で、産総研職員の身分を付与されたカゴメからの出向者が産総研の研究情報や研究リソースにアクセスすることで、迅速かつ幅広い連携テーマ設定を実現することができます。産総研はカゴメ担当ICが引き続き連携をトータルで支援します。
なお、現状の具体的な連携テーマとしては、食品や農業の分野における、おいしさ研究、AIによる異物検出、新包装容器開発、気象データ解析による収量予測システムなどを設定しており、新規事業・イノベーションの創出を目指します。