宇宙産業推進室
宇宙産業は、世界的に市場の拡大が見込まれており、2040年代には世界の宇宙産業は140兆円規模になると予測されています。
政府においても、宇宙基本計画(令和5年6月改訂)において「宇宙産業を日本経済における成長産業とするため、その市場規模を、2020年に4.0兆円から2030年代早期に2倍の8.0兆円」を目指すという目標を掲げ、人工衛星やロケット等の宇宙機器産業の国際競争力の強化、衛星通信・データ提供等の宇宙利用産業の振興に取り組んでいます。
宇宙産業推進室では、「稼げるまち」の実現に向け、未来産業の一つである宇宙産業について、地域企業の参入支援や人材育成などに取り組み、宇宙関連企業の集積や新ビジネスの創出を目指しています。
北九州市が目指す宇宙産業振興の方向性
無限の可能性を秘めている宇宙産業において、北九州市には大きく3つのポテンシャルがあると考えています。
ものづくり企業などの『産業集積』
- 1901年の官営八幡製鉄所開設以来、日本の産業拠点として、鉄鋼、自動車、ロボット、半導体などのものづくり企業が集積
- 最近は補助金制度(外部リンク)の活用により、「IT企業」の集積も進展
- 日本一起業家に優しいまちを目指して、スタートアップ支援(外部リンク)にも力を入れ、令和5年度スタートアップ出現率第1位に
九州工業大学をはじめとする『研究機関や理工系人材』
- 運用する小型・超小型衛星数が8年連続世界第1位である九州工業大学(外部リンク)が立地
- 国内で唯一、理工系の国公私立大学が同じキャンパスに集まる「北九州学術研究都市」(外部リンク)をはじめ、理工系の学校が約14校立地し、毎年約3,000人の理工系人材を輩出
宇宙を身近に感じてきた市民カルチャー
- かつて宇宙のテーマパーク「スペースワールド」が所在
- 「スペースワールド」跡地に、宇宙に関する展示や国内最大級のプラネタリウムを有する北九州市科学館・スペースラボがオープン
- 「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」で著名な漫画家の松本零士氏が少年時代をすごしたまち
これらのポテンシャルを踏まえ、以下のステップを踏みながら北九州市に宇宙産業サプライチェーンを構築することを目指します。
STEP0「宇宙産業振興の基盤づくり」
北九州宇宙ビジネスネットワーク内での勉強会や、全国の宇宙ビジネスキープレイヤーを招いてのイベント開催などにより、宇宙機器や衛星データビジネスなど宇宙産業への参入に向けた機運醸成や仲間づくりを後押ししていきます。
STEP1「宇宙スタートアップ・宇宙人材創出拠点化」
大学発スタートアップ創業支援に加え、創業後の支援を手厚く行っていきます。また、世界的にも不足している宇宙人材を北九州市から生み出していく拠点にしていきます。
STEP2「宇宙機器の開発製造拠点化」
市内企業や大学が持っている技術力や、研究開発力、人材を強みに、人工衛星やロケット等の開発・製造企業の北九州市への集積を目指します。
STEP3「リアルスペースワールド」へ
宇宙機器や衛星データビジネスなどの宇宙関連企業の集積により、さらに企業や人材を呼び込む好循環を生み出し、北九州市に宇宙産業サプライチェーンを構築します。最終的には、かつて我々に夢を与えてくれたスペースワールドが現実の産業として街に現れる宇宙産業・文化拠点都市「リアルスペースワールド」を目指していきます。
九州工業大学と連携した人工衛星製造体験ハンズオン講座について
宇宙関連の研究開発支援(FAIS研究開発プロジェクト支援事業)
宇宙をテーマにした機運醸成イベント(セミナーやビジネスカンファレンスなど)
このページの作成者
産業経済局未来産業推進部宇宙産業推進室
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