スマートライフ学会誌13巻1号・2 号 合併号

タイトル GBS理論と階層的学習法を用いた高齢者向けインターネットトラブル教材の検討と評価

title A study of internet trouble teaching materials for the elderly using GBS theory and hierarchical learning method.

著者 石川 大嵩(筑波大学情報学群), 古川 宏(筑波大学システム情報系)

Abstract 近年、60歳以上の高齢者のインターネット利用率の増加が顕著である。一方で、高齢者のインターネットトラブルの被害率が増加していることが問題となっている。高齢者のインターネット知識は平均的に知識量が少なく、個人差が大きい事が分かっているため、インターネット教育支援が必要である。
本研究では、インターネットを利用した際に発生するトラブルとインターネットのシステムを関連付け、正しい対処法の知識獲得支援を目的とした学習支援法の検討、評価を行う。提案する教材にはトラブルを疑似体験し、現実的な文脈の中で学習者が自然と知識やスキルを身につけることができるGBS理論と、機械システムの適切な理解と知識獲得の有効性が示されている階層的学習法を用いた。高齢者向けのデザインで作成した提案教材と既存手法を用いた比較教材を作成し、評価実験を行った。評価の結果、提案手法の有効性を示唆し、問題点や改善点を明らかにした。

キーワード GBS理論, 階層的学習法, 高齢者, インターネットトラブル, 学習支援

Keywords GBS theory, hierarchical learning, elderly, internet trouble, learning support

page スマートライフ会誌, vol.13(1/2); pp. 1- 8(2023)