2018年9月26日水曜日
アユ学②「鱗の枚数を数えよう!」
流域ネット猪名川では恒例となってきたアユの学習会。
今回は鰭(ひれ)の鰭条(きじょう:鰭を支えるための筋)と鱗数(りんすう:鱗の数)を数えました。
魚の種類ごとに鰭条や鱗数は異なり、
これをもとに同定(種類を特定する)することができます。
投網でアユを捕まえる様子
さて、アユはそれぞれいくつあるのだろう?
アユを調べる前にオイカワで練習をしました。
コツが掴めたところで本命のアユを調べます。
鱗数の数える場所は決まっており、
定められた場所を正確に数えなければなりません。
背鰭の鰭条5番目より下方に向かって数える:上方側線横列鱗数
これにより放流アユか天然アユを区別する手がかりになります。
参加者で調べた鰭条数・鱗数の記録用紙
前回のアユ学習会の様子が神戸新聞に掲載されました!
今回は鰭(ひれ)の鰭条(きじょう:鰭を支えるための筋)と鱗数(りんすう:鱗の数)を数えました。
魚の種類ごとに鰭条や鱗数は異なり、
これをもとに同定(種類を特定する)することができます。
投網でアユを捕まえる様子
さて、アユはそれぞれいくつあるのだろう?
アユを調べる前にオイカワで練習をしました。
コツが掴めたところで本命のアユを調べます。
鱗数の数える場所は決まっており、
定められた場所を正確に数えなければなりません。
背鰭の鰭条5番目より下方に向かって数える:上方側線横列鱗数
これにより放流アユか天然アユを区別する手がかりになります。
参加者で調べた鰭条数・鱗数の記録用紙
前回のアユ学習会の様子が神戸新聞に掲載されました!
水辺まつりが開催されました!
今年は自然災害に見舞われ、会場である藻川河川敷も土砂が蓄積。
さらに連日の雨により藻川は増水、水辺のイベントは中止となりました。
様々な企画により今年も楽しいイベントに‼
地元のゆるキャラが大集合!
開会式の前に外来植物撲滅ツアーと言う企画があり、
議員さんに駆除活動を行って頂くというものです。
例年流域ネット猪名川が担当しています。
今年は2つあるプールのうち1つをカメプールに、
もう1つを魚プールにしました。
カメプールのカメたちは、
ミシシッピアカミミガメ・クサガメ・イシガメの3種類。
特に小さなお子さんには子亀(イシガメ)が大人気。
寄ってくるのをじっと待っています。
ミシシッピアカミミガメ(成体)の展示も行いました。
「外来種を放さないでね!」
続いてはザリガニ(アメリカザリガニ)釣り 、
クロベンケイガニ・サワガニも交えてザリガニ・カニ釣りに。
今年も大人気でした‼
その他に外来種啓発のためブルーギルを展示(申請済み)。
餌やりを通して、食欲旺盛な様子を観察してもらいました。
来年もお楽しみに‼
さらに連日の雨により藻川は増水、水辺のイベントは中止となりました。
様々な企画により今年も楽しいイベントに‼
地元のゆるキャラが大集合!
開会式の前に外来植物撲滅ツアーと言う企画があり、
議員さんに駆除活動を行って頂くというものです。
例年流域ネット猪名川が担当しています。
今年は2つあるプールのうち1つをカメプールに、
もう1つを魚プールにしました。
カメプールのカメたちは、
ミシシッピアカミミガメ・クサガメ・イシガメの3種類。
特に小さなお子さんには子亀(イシガメ)が大人気。
寄ってくるのをじっと待っています。
ミシシッピアカミミガメ(成体)の展示も行いました。
「外来種を放さないでね!」
続いてはザリガニ(アメリカザリガニ)釣り 、
クロベンケイガニ・サワガニも交えてザリガニ・カニ釣りに。
今年も大人気でした‼
その他に外来種啓発のためブルーギルを展示(申請済み)。
餌やりを通して、食欲旺盛な様子を観察してもらいました。
来年もお楽しみに‼
2018年9月12日水曜日
アユ学①「天然アユは猪名川にいるのか?」
「天然アユは猪名川にいるか?」と、聞かれたらどう答えますか?
そもそもアユとは年魚(1年で一生を終える)で、
親アユは10月頃に川を下り産卵します。
フカフカの細かな砂利が産卵床にはベスト。
この地点は孵化した稚アユが泳いで海まで3日以内に下れる距離が理想です。
およそ2週間で孵化した稚アユは海で冬を過ごし、
翌年の春から遡上(川を上る)します。
なぜ稚アユは海で過ごすのでしょう?
それは餌となるプランクトンが豊富だからです。
川のプランクトンは少なく、流されてしまうので稚アユが育ちません。
さて、本題に戻りましょう。
答えはYESです。
猪名川には2種類の天然アユが暮らしています。
大阪湾から遡上してくるアユと、
一庫ダム・知明湖を海の代わりとして繁殖しているダム湖産アユがいます。
さらに放流されたアユがいるので、
3種類のアユが猪名川に暮らしていることになります。
さて、天然遡上のアユはどこで産卵をしているのか?
稚アユが泳いで海まで3日以内に下れる距離、
それは尼崎・藻川周辺になります。
猪名川・藻川は上流に一庫ダムを抱えるため大水が起こりにくくなっています。
私たちの生活が守られている反面、
川の運搬・浸食作用が制限されてしまうのです。
つまり川底が自然の力によって掘り返されないということになります。
次第に川底は固められ、アユの産卵には適さない状況に。
そこで、固められた川底を人の力で耕そうというのが「川耕し」です。
テレビ番組等でご存知の方もいるのではないでしょうか?
実は猪名川・藻川でも「川耕し」が行われています。
実施日は産卵期である来月10月 6日(土):会場は一庫大路次川、
10月14日(日):会場は藻川中園橋。
2か所で実施されるのでお近くの会場へ是非お越しください。
定員が設定されているので応募はお早めに‼
そもそもアユとは年魚(1年で一生を終える)で、
親アユは10月頃に川を下り産卵します。
フカフカの細かな砂利が産卵床にはベスト。
この地点は孵化した稚アユが泳いで海まで3日以内に下れる距離が理想です。
およそ2週間で孵化した稚アユは海で冬を過ごし、
翌年の春から遡上(川を上る)します。
なぜ稚アユは海で過ごすのでしょう?
それは餌となるプランクトンが豊富だからです。
川のプランクトンは少なく、流されてしまうので稚アユが育ちません。
さて、本題に戻りましょう。
答えはYESです。
猪名川には2種類の天然アユが暮らしています。
大阪湾から遡上してくるアユと、
一庫ダム・知明湖を海の代わりとして繁殖しているダム湖産アユがいます。
さらに放流されたアユがいるので、
3種類のアユが猪名川に暮らしていることになります。
さて、天然遡上のアユはどこで産卵をしているのか?
稚アユが泳いで海まで3日以内に下れる距離、
それは尼崎・藻川周辺になります。
猪名川・藻川は上流に一庫ダムを抱えるため大水が起こりにくくなっています。
私たちの生活が守られている反面、
川の運搬・浸食作用が制限されてしまうのです。
つまり川底が自然の力によって掘り返されないということになります。
次第に川底は固められ、アユの産卵には適さない状況に。
そこで、固められた川底を人の力で耕そうというのが「川耕し」です。
テレビ番組等でご存知の方もいるのではないでしょうか?
実は猪名川・藻川でも「川耕し」が行われています。
実施日は産卵期である来月10月 6日(土):会場は一庫大路次川、
10月14日(日):会場は藻川中園橋。
2か所で実施されるのでお近くの会場へ是非お越しください。
定員が設定されているので応募はお早めに‼
2018年8月27日月曜日
水環境交流会2018‼
猪名川河川事務所主催の「いながわ体験フェスタ」猪名川水環境交流会に、
流域ネット猪名川もブースを展開して参加させて頂きました。
ブース名は「外来生物の展示とアメリがザリガニ釣り」。
展示内容は外来生物、水中の生き物に焦点を当てています。
1つ目はアメリカザリガニ及びザリガニ釣り。
ただ、ザリガニは餌に飽きてしまうので、
なかなか釣れません...。その時は直接掴んで下さい!
2つ目はミシシッピアカミミガメ。
今回は水槽展示の他に、「カメ牧場」を新たに用意しました。
この高さなら小さなお子さんでも触れ合うことができます。
ただしアカミミガメの成体は気性が荒くなる傾向があるそうです。
スタッフで目を離さないようしっかりと見守ります。
「ミドリガメがこんなに大きくなるのか!」
「大きすぎて飼うのは難しいね」という声も。
3つ目は特定外来種「オオクチバス・ブルーギル」の展示。
外来生物法に指定された種は、飼育や移動等が法律で禁止されています。
アレチウリもその1種です。
今回は猪名川河川事務所と協力して申請を行い、 捕獲、展示を行いました。
同時に餌やり体験も実施。餌はミミズです。
ガブガブ食べる姿を目の前で観察してもらい、
自然界ではどうなるかを想像してもらいました。
次回のビックイベントは尼崎水辺祭り。
コツコツと準備して行きます!
流域ネット猪名川もブースを展開して参加させて頂きました。
ブース名は「外来生物の展示とアメリがザリガニ釣り」。
展示内容は外来生物、水中の生き物に焦点を当てています。
1つ目はアメリカザリガニ及びザリガニ釣り。
ただ、ザリガニは餌に飽きてしまうので、
なかなか釣れません...。その時は直接掴んで下さい!
2つ目はミシシッピアカミミガメ。
今回は水槽展示の他に、「カメ牧場」を新たに用意しました。
この高さなら小さなお子さんでも触れ合うことができます。
ただしアカミミガメの成体は気性が荒くなる傾向があるそうです。
スタッフで目を離さないようしっかりと見守ります。
「ミドリガメがこんなに大きくなるのか!」
「大きすぎて飼うのは難しいね」という声も。
3つ目は特定外来種「オオクチバス・ブルーギル」の展示。
外来生物法に指定された種は、飼育や移動等が法律で禁止されています。
アレチウリもその1種です。
今回は猪名川河川事務所と協力して申請を行い、 捕獲、展示を行いました。
同時に餌やり体験も実施。餌はミミズです。
ガブガブ食べる姿を目の前で観察してもらい、
自然界ではどうなるかを想像してもらいました。
次回のビックイベントは尼崎水辺祭り。
コツコツと準備して行きます!
東久代観察会
前回は雨天で中止になりましたがこの日は快晴。
一般12名の方にお越し頂きました。
「午前の部」と「午後の部」の2部構成。
「午前の部」では東久代を流れる猪名川で観察会、
「午後の部」では捕れた魚を調理して試食しました。
洪水後のため、川の地形は変貌し、水生昆虫は少なめ。
川の現状に不安があったので、事前に石を組み、魚の隠れ家を作っておきました。
これが効果を発揮し、所々で魚発見の報が。
一方で投網体験も実施。
見事なアユが捕れました。
最大23㎝。
その他にはオイカワ・カワヨシノボリ・ウキゴリ・スジエビなど。
午後には捕まえた魚をみんなで調理。
アユは塩焼き
オイカワは唐揚げ
そしてもう1品、事前に用意していた「食材」があります。
アメリカザリガニです。
かつては食用でしたが、どんな味なのでしょう?
寄生虫の心配があるので十分に茹でて、
さらに揚げてから試食しました。
大きなザリガニでも身を剥けばこんな大きさに...。
しかし食べてみると味は絶品。
川原でハンモック、気に入ってもらえたかな?
2018年7月12日木曜日
次回観察会のお知らせ
2018年7月5日木曜日
カワラナデシコをご存知ですか?
「秋の七種(ななくさ)」をいくつ言えるでしょうか?
そのうちの1つに カワラナデシコ があります。
実は猪名川に自生地があり、
ボランティア団体「ナデシコ・10」の方々が保全活動を行っています。
場所は桑津橋河川敷、伊丹イオンの目と鼻の先。
猪名川では河川改修や外来種の影響で在来種は減少、
中には姿を消す種もいます。
ここのカワラナデシコも一時は20株にまで減少しましたが、
今では写真のような群生した姿を見ることができます。
冒頭では「秋の七草」とせず、あえて「秋の七種」と記しました。
ハギ・ススキ・クズ・カワラナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウの7種類を指します。しかし全部が草ではありません。
細かく言うとハギは低木・クズはツルなのです。
そうすると「秋の七草」と書いたら矛盾が生じてしまいます。
こうした理由から「秋の七種」と書きます。 ※諸説アリ
由来は万葉集・山上憶良の歌の中に。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花」
なんと13世紀前から言い伝えられてきた言葉なのです。
カワラナデシコの開花時期は6月から12月まで。
年中美しい花を咲かせてくれることから(漢字で常夏と書くことも)、
日本人女性に重ね合わせることができます。
「なでしこジャパン」は記憶に新しいのではないでしょうか。
ナデシコを知れば知るほど奥深さに惹き込まれます。
一度足を運ばれてはどうでしょうか?
そのうちの1つに カワラナデシコ があります。
実は猪名川に自生地があり、
ボランティア団体「ナデシコ・10」の方々が保全活動を行っています。
場所は桑津橋河川敷、伊丹イオンの目と鼻の先。
猪名川では河川改修や外来種の影響で在来種は減少、
中には姿を消す種もいます。
ここのカワラナデシコも一時は20株にまで減少しましたが、
今では写真のような群生した姿を見ることができます。
冒頭では「秋の七草」とせず、あえて「秋の七種」と記しました。
ハギ・ススキ・クズ・カワラナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウの7種類を指します。しかし全部が草ではありません。
細かく言うとハギは低木・クズはツルなのです。
そうすると「秋の七草」と書いたら矛盾が生じてしまいます。
こうした理由から「秋の七種」と書きます。 ※諸説アリ
由来は万葉集・山上憶良の歌の中に。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花」
なんと13世紀前から言い伝えられてきた言葉なのです。
カワラナデシコの開花時期は6月から12月まで。
年中美しい花を咲かせてくれることから(漢字で常夏と書くことも)、
日本人女性に重ね合わせることができます。
「なでしこジャパン」は記憶に新しいのではないでしょうか。
ナデシコを知れば知るほど奥深さに惹き込まれます。
一度足を運ばれてはどうでしょうか?
2018年6月12日火曜日
ダイハツ工業と協働活動
5月26日(土)、ダイハツ工業の方々とアレチウリ駆除に取り組みました。
ダイハツさんは環境保全にも取り組んでおられます。
はじめにアレチウリをはじめとした外来植物に関する説明、
アレチウリの特徴や駆除方法について触れます。
説明が終わった後、早速茂みの中へ。
駆除活動が初めての方もいらっしゃいましたが、
慣れてくると次第にエキスパートへ。
ぐんぐんと伸びています。
こちらには芽生えたばかりの双葉。
外来植物はアレチウリばかりではありません。
これはオオブタクサ。
花粉症の原因となる「ブタクサ」の1種です。
約2時間の活動でしたが、
大勢で取り組むとこれだけの成果が!
猪名川を中心とした「和」がもっと大きくなりますように‼
~出会った生き物~
キリギリスです。
童話でお馴染みかな?
ダイハツさんは環境保全にも取り組んでおられます。
はじめにアレチウリをはじめとした外来植物に関する説明、
アレチウリの特徴や駆除方法について触れます。
説明が終わった後、早速茂みの中へ。
駆除活動が初めての方もいらっしゃいましたが、
慣れてくると次第にエキスパートへ。
ぐんぐんと伸びています。
こちらには芽生えたばかりの双葉。
外来植物はアレチウリばかりではありません。
これはオオブタクサ。
花粉症の原因となる「ブタクサ」の1種です。
約2時間の活動でしたが、
大勢で取り組むとこれだけの成果が!
猪名川を中心とした「和」がもっと大きくなりますように‼
~出会った生き物~
キリギリスです。
童話でお馴染みかな?
2018年6月2日土曜日
夜の猪名川をご紹介
人は日中に活動をしていますよね?
生き物には人間と同じように日中に活動する昼行性、
夜に活動する夜行性がいます。
川の中は昼行性の生き物、夜行性の生き物たちが共存しています。
そんな夜の川をざっくりご紹介していきます。
魚が写っています。わかりますか?
正解はー、
ここにいました、ドンコです。
日中は物陰でじっとしていますが、夜になると活動を始めます。
夜行性で肉食のお魚です。
お馴染みのナマズ。
こちらも夜行性で肉食、夜になると活発に泳ぎます。
銭亀ことイシガメです。
昼行性のカメですが、この子は夜更かしでもしていたのかな?
特定外来種のウシガエルです。
食用として輸入されたものがこうして野生化していまい、
在来種を捕食したりしています。
自然は場所や気候、時間帯によっても様々な姿を見せてくれます。
そして毎日、私たち人間は自然の恩恵を受けて生きています。
何らかの形で恩返しが出来るといいですね。
夜の川は危険なので絶対に行かないで下さい!!!
生き物には人間と同じように日中に活動する昼行性、
夜に活動する夜行性がいます。
川の中は昼行性の生き物、夜行性の生き物たちが共存しています。
そんな夜の川をざっくりご紹介していきます。
魚が写っています。わかりますか?
正解はー、
ここにいました、ドンコです。
日中は物陰でじっとしていますが、夜になると活動を始めます。
夜行性で肉食のお魚です。
お馴染みのナマズ。
こちらも夜行性で肉食、夜になると活発に泳ぎます。
銭亀ことイシガメです。
昼行性のカメですが、この子は夜更かしでもしていたのかな?
特定外来種のウシガエルです。
食用として輸入されたものがこうして野生化していまい、
在来種を捕食したりしています。
自然は場所や気候、時間帯によっても様々な姿を見せてくれます。
そして毎日、私たち人間は自然の恩恵を受けて生きています。
何らかの形で恩返しが出来るといいですね。
夜の川は危険なので絶対に行かないで下さい!!!
2018年5月30日水曜日
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