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2006年3月23日 (木)
模範運転の裏話
一部の方々には、模範運転はコンピュータが自動的に計算して勝手に運転しているんだと思っている方もいらっしゃると思いますが。
全然違います。
あれはスタッフが死ぬ気で死ぬほど正確な運転を行って、それを記録しているのです。
京成・都営浅草・京急線までの作品は、一部の作品を除いて試験のダイヤすべてに模範運転をつけていました。
しかし、京成では試験ではなく、全ての運転ダイヤに全線の模範運転をつけようということになったのです。
ということは回送ダイヤ含めて全18ダイヤで模範運転を行わなくてはいけません。
おまけに模範という以上、模範となりうる運転方法が求められます。
以下実際に使われた目安。
●くろまる停止位置:±29cm以内
●くろまる時刻:±5秒以内(無理しない程度に)
※(注記)775H 品川-泉岳寺などは少々の遅れはOK
●くろまる発車:共通でP1発車(但し10秒以上は避ける)、その後は
40km以下でノッチオフの場合:P2
50km以下でノッチオフの場合:P3
それ以上P4orP5
車両により適宜使用
都交線内ではP5は使用しなくてもよい
●くろまる制動
京急:1-3-4(5)-3-1など基本制動であればOK B1で停車
都営:1(2でもOK)段制動階段緩め B1かNで停車
京成:コメ直しなし B1で停車
※(注記)停車中は京急はB1、他は転動しないように(5‰以上を目安にB3など)
●くろまる初動ブレーキと緩和ブレーキは京急京成は必須 都営は緩和のみ
●くろまる停止信号時の扱い
京急:信号機が画面からはみ出ない程度で
都営:適切な場所で
京成:閉塞信号機...約30m手前に停止
場内信号機...電話機のあるところ(運転席脇に来る感じで)
●くろまる勾配対策:駅が上り坂の場合はB3以上から一気にP1へ。5‰以上を目安に
●くろまるAE100は45km/h以下では定速を使用しない
●くろまる特殊な操作は手動で
●くろまる戻しノッチ厳禁(従って5300の定速機能も使用しない)
●くろまるできるだけノッチをいじらないで運転する
こんな感じです。かなり厳しい条件です。
みなさんも是非やってみてください。死にます。
しかし、いくら音楽館がツワモノだらけといえども、最初から最後までノーミスでこれを行えるはずがありません。
一応ブレーキナビも使えるし、一駅ごとにセーブすることも出来ます。(ブレーキナビを使わないでやってる人もいましたが)
でもこのセーブ機能、駅でしか使えないため、地獄なのが停車駅数の少ないダイヤの模範運転。
主にスカイライナーとかスカイライナーとか回送とか回送とか。
特にスカイライナーの7AE11は、日暮里を出たら空港第2ビルまで停車しません。
つまり途中でセーブが出来ないため、ほぼ全線本番状態。
いくらブレーキナビとにらめっこしてても失敗するときは失敗します。
私はこの7AE11のダイヤを日暮里〜空港第2ビルだけで78回やりました(朝11時から初めて終わったのが夜3時)
そのなかで船橋以降は2回しかやっていません。つまり76回は船橋までで死んでます。
そんな7AE11の苦心の日暮里〜空港第2ビル攻略法はこちらをご覧ください。
(攻略法を見ながら模範運転を見ると面白いかも...)
あと回送の模範運転ですが、5S01はわけあって前半があまり完全に再現しきれてません。
しかし後半はかなり正確に再現してあります。
(特に公津の杜で停止位置付近で前から特急列車が走ってきて慌てて大減速するあたりとか)
なお、701Hの方は完璧に再現されています。
ちなみにPSP版で模範運転が入っていない理由は簡単です。MTCが使えないから。
MTC無しで模範運転を作ってたら、発売日が後2・3ヶ月は遅れていたでしょう...
2006年3月23日 (木) 制作スタッフこぼれ話 | 固定リンク
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