1.平成23年7月豪雨の概要
平成23年7月26日から30日にかけて新潟県中越地方と福島県会津地方は、記録的な大雨となりました。原因は、7月26日より朝鮮半島から北陸地方を通って関東の東に停滞していた前線に向かい南から非常に湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となったことによるものです。特に27日から30日にかけて、信濃川・阿賀野川流域では、狭い範囲で雨域が移動・停滞を繰り返し長時間にわたる豪雨となりました。
新潟県十日町地域振興局雨量観測所では、新潟県内における日最大1時間降水量値を更新する120ミリを観測するなど、局地的に1時間100ミリを超える猛烈な雨となり、27日0時から30日24時までの降水量は、新潟県加茂市宮寄上観測所で626.5ミリとなりました。