8.隠岐島のダム
隠岐島は、島根県の北東部、日本海に浮かぶ、ほぼ円形の島後(242.91km2、西郷町、布施村、五箇村、都万村、平成16年 隠岐の島町誕生)、島前の知夫見島( 13.69km、知夫村)、中ノ島( 33.46km、海土町)、西ノ島( 55.98km、西ノ島町)の4島のほか約 180の小島からなる。昭和44年全島は隠岐郡に改称された。
地質はアルカリ火山岩地域に属し、溶岩台地が広く、沖績低地は少ない。気候は対馬暖流の影響で本土より温暖であり、県の海岸からのびる6000平方カイリの陸棚がすぐれた漁礁を形成している。産業は半農半魚である。昭和40年隠岐空港(西郷町)に開設され、本土との連絡体制も便利となり、近年農林業と観光の振興に力が入れられている。隠岐は古くから流人の島と知られ8世紀の小野篁、13世紀後鳥羽上皇、文覚上人、14世紀後醍醐天王配流の土地であったことから、歴史的観光地でもある。
この隠岐島に、多目的ダムとして昭和53年美田ダム(西ノ島)、平成12年銚子ダム(西郷町)が築造された。