内の倉ダム[新潟県] - ダム便覧

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全項目表

ダム番号:762

内の倉ダム [新潟県](うちのくら)



ダム写真

(撮影:上條政明)
063477 北国のNAGO
113724 日本ダム協会
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どんなダム

ダム内の空洞で音楽会
___
中空重力式ダムで、ダム堤体の内部に空洞がある。その空洞で、10月には音楽の演奏会がある。
ダム脇の要害山には古城跡
___ ダムサイト 左岸側の要害山にある古城は、新発田重家の乱で登場する赤谷城の前身の城跡。現在は、地形はかなり改変されている。
左岸所在 新潟県新発田市滝谷字要害山 [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯37度51分01秒,東経139度25分29秒 (→位置データの変遷)
[近くのダム] 飯豊川第1(元)(5km) 飯豊川第1(再)(5km) 加治川治水(7km)
河川 加治川水系内の倉川
目的/型式 FAWP/中空重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 82.5m/166m/216千m3
流域面積/湛水面積 47.5km2 ( 全て直接流域 ) /100ha
総貯水容量/有効貯水容量 24800千m3/22200千m3
ダム事業者 北陸農政局
本体施工者 間組
着手/竣工 1959/1973
ダム湖名 内の倉湖 (うちのくらこ)
ランダム情報 【ダムカード配布情報】2024年8月2日現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver1.2
しろまる内の倉ダム管理所 8:30〜16:30(土日祝日を含む毎日)(注記)県道が冬期間は通行止めになるため、その間は配布できない(例年11月下旬〜4月下旬)
ダムカード画像コレクション
内の倉ダム Ver1.0 (2011.7)
内の倉ダム Ver1.1 (2016.4)
内の倉ダム [Premium] Ver.1.1 (2017.6)
内の倉ダム [羽越水害復興50年記念]
関連書籍 しかく農林省加治川農業水利事業所 『内の倉ダム技術誌』 農林省加治川農業水利事業所 1975
諸元等データの変遷 【05最終→06当初】流域面積[47.5→48]
【06当初→06最終】流域面積[48→47.5]
【06最終→07当初】河川名[内の倉川→大芦川]
【07当初→07最終】河川名[大芦川→内の倉川]
【08最終→09当初】堤高[82.5→82]
【09当初→09最終】堤高[82→82.5]
【11最終→12当初】左岸所在地[新発田市小戸滝谷→新発田市滝谷字要害山] 着手[1964→1959] 竣工[1972→1973]

しかく このごろこのごろ目次
内の倉ダムで堤体内コンサート


「音のシャワーを浴びてみませんか?」
新潟県新発田市にある「内の倉ダム」で、10月17日土曜日、ダム堤体内コンサートが行われた。
内の倉ダムは日本国内に13しかない「中空重力式ダム」で、内部はかなり広い空洞となっている。この空洞ではとても音が良く響く。いわゆる残響音が数秒間続くのである。
この残響音を利用して、通常とは異なった音の響きを楽しもうと、地元「ダムを奏でる会」が主体となり、毎年今の時期にコンサートを開催している。


コンサートは今回が8回目。毎回違った楽器、演奏家が音楽を奏でる。
今回は、サックス&チェロ、ハーモニカ、横笛といった取り合わせ。

堤体内と言うこともあり、収容可能な人数はスタッフなども入れてせいぜい100名。余裕を見て、70名を公募したところ、80名を越える応募があった。
堤内へは管理用エレベータで降りるのだが、このエレベータの定員が7名。1名は操作係の方なので、お客さんは6名まで。片道70秒かかるので、全員が堤体内に入るのに30分ほどかかる。
堤体内はご存じの通り、年中13°C程度。じっとしていると寒くなるので、入場者には暖かい服装の用意をお願いするとともに、受付で使い捨てカイロが配られた。

にじゅうまる音のチャレンジ
演奏はまず、「西村 朗」さんによるサックスで始まった。スローテンポの曲が堤内に余韻を残す。次に同じく西村さんによるチェロの演奏。これも反響音が重なり、幻想的な雰囲気を醸し出す。



にじゅうまる音を楽しむ
次に「伊藤パン屋」さんのハーモニカ演奏。踊りながらハーモニカを演奏するというスタイルは、躍動的であり、「音楽〜音を楽しむ」を体現したもののように思えた。


にじゅうまる音を極める
最後は、『和』。邦楽の大家の「福原洋子」さんとお弟子さんの横笛の演奏。
嫋々たるというのだろうか、横笛の音色がダム空間に響き渡り、そして吸い込まれていく。聴衆は息を殺して横笛の音色に聞き入った。


当日は、予定時間を若干オーバーしてコンサートは終了した。
後日、参加者に書いてもらったアンケート集計結果を主催者から見せていただいたが、ほとんどの人が「良かった」との感想を持っていた。ただ、反響音が良すぎて、人がしゃべると何を言っているのかわからない、という意見も多く、今後の課題に一つと感じられた。
(2009年10月22日、廣池透)

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