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田中リングアナが「5分経過」のアナウンスをすると場内が騒ついた。観衆が食い入るように試合を観ていたからだ。試合は佐々木健介対川田利明。交わることが無いと言われていた新日本プロレスと全日本プロレスとの対抗戦が東京ドームで行われた。試合はロープに走った佐々木健介にカウンターのハイキックを決めて川田が健介からスリーカウントを奪った。もう25年も前の話だが昨日の事のように強烈に焼き付いているシーンだ。どっちが勝ってどう思った..というよりも体全身で感じた東京ドームの空気感が未だに忘れられない記憶となっている。だから何だという話かもしれないが、自分は高校を卒業してプロレスラー養成学校に入り現在も一応は現役でやらせてもらっている。どこでどうなるかわからないので小さい頃に色んなエンターテイメントや芸術に触れることは大事だと思う。というおはなし
まだ公には出来ませんがコラムの依頼を頂いたのでネタのストックを兼ねて綴っていいきたいと思います。


プロレスが大好きだ。怪我を恐れずに場外へダイブしたり、痛いとわかっていても敢えて自ら飛び込んでいったり、スター選手の神輿を担ぐために自らやられ役に徹する者さえいる。例え出したらキリが無いのだが、そんなエンターテイメントは他に無いと思う。というか無い。断言できる。全員が強くなりたいという思うだけではなく派手に散っていくことに喜びを感じるような色んな考えのレスラーがいるのだが全てのプロレスラーの共通認識としてお客さんが喜んでくれたら良いという思いだ。その思いがあるから1つのショーが成り立つ。チームワークが織りなす大会に出会えた時もとい、そんな大会を開催できた時の快感は他では味わえない。だからやめられないしレスラーはみんな取り憑かれてる。給料だって安い。とっても安い。もっと言ったらチャンピオンになったって引退した後に何の評価にも繋がらない。でも、そこにロマンがあるのだと最近気づけた。人生一度切り。楽しんだもの勝ちだ。プロレスラーは怪我をしても夢中になれるものを見つけれたので勝ち。何かにつけてお金だ安定だという議論しかおきない昨今、是非プロレスを観てほしい。プロレスに人生の一番大事なものが詰まっている。

明日は大阪でB.A.P(山本裕次郎選手の大会)に出場させて頂きます。
有り難い事にメインイベントにしかもシングルマッチを指名頂いております。
山本さんとのシングルマッチはとってもやりがいがあるのでかなり楽しみです。
(翌日は動けなくなるくらいのダメージがありますが...)
主催の山本さんからはB.A.Pを開催するきっかけが道南リングだったと言って頂いて...
いつもズタボロのツアーに付き合って頂いてるのにそんな事言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。

お互いプロレスインディーの端くれですが(山本さんに失礼)
そんな僕らにしか出来ない試合があるはずです。

自分は18歳の時に神戸のプロレス道場に入門して関西には思い入れがあります。
山本さんも昔の仲間との思い入れのある地らしいのでお互い特別な思いがある場所での試合です。

関西の知り合い観に来てくれるかなぁ。
この投稿を見て久しぶりのカツオ観に行ってやるかと思ってくれたら嬉しいです。

気づけば来月37歳
プロレスラーとしてのキャリアもあとどれくらいあるのか...なんて事を思うようになりました。
(まだ引退を決めた訳ではないです)
そう考えたら関西で試合する事ももしかしたら...

文字にするとすんごい暗い文面になってしまいますね💦笑

明日は頑張りますなんて事は言いません(当たり前なので)
見終わった後に何にも感じなかったよという方がいればIMG_5107
IMG_5166
自分が責任とります(取れる範囲で)

明日
アクティブスクウェア大東
17:30〜

都合合えば観に来て下さい。
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