エキスポ - エキスポの万国大戦略
Expo - Expo no Bankoku Daisenryaku
- 山口優 : Suguru Yamaguchi (key:#1, fanfare:#2, bicycle:#4, p:#7, MS-20:#7, cl:#7, player2:#8, intro:#9, left:#10, outro:#11, kick:#12, computer's master:#13)
- 松前公高 : Kimitaka Matumae (key:#1, PSG:#2, rec:#4, tp:#5, ds:#7, xyl:#7, player1:#8, ds rhythm:#9, right:#10, MS-20:#11, mid-tom:#12, open the door/close the door:#13)
- 菊地成孔 : Naruyoshi Kikuchi (as, ts : on #5, #12)
- 今堀恒雄 : Tsuneo Imahori (elg : on #5)
- 清水俊行 : Toshiyuki Shimizu (folk-folk guitar : on#12)
- 東京サックスメン : Tokyo Saxmen (sax : on #1, #4)
- EXPO Orchestra (orc-hit on #5, #9, #14)
- MC-500 (Tempo : on #1)
- CSV (Audience : on #4)
- S-900 (PSG Sampling : on #6)
- CO-D2 (KG1 : on #6)
- D#2-E3 (KG2 : on #6)
- 天国のハワイ:Tengoku no Hawai
- 赤ちゃんコンクール:Akachan Concours
- 赤ちゃんコンクール(CM):Akachan Concours (CM Version)
- 老人よ異常はないか:Roujin yo Ijou wa Naika?
- 来賓楽団:Raihin Gakudan
- エキスポ博士の逆ロココ大作戦(オープニングス):Expo Hakase no Gyaku Rococo Daisakusen (Openings)
- 人工芝:Jinkou Shiba
- エキスポ博士の逆ロココ大作戦(ファンファーレ〜シーン5〜ボス戦闘機BGM):Expo Hakase no Gyaku Rococo Daisakusen (fanfare〜Scene 5〜Boss Sentouki BGM)
- 企業の王様:Kigyou no Ousama
- 赤ちゃんコンクールPSG:Akachan Concours PSG
- 続・企業の王様:Zoku Kigyou no Ousama
- 恋のホットライン:Koi no Hotline
- 偉人の悪企み:Ijin no Warudakumi
- 報道楽団:Houdou Gakudan
自宅内発掘をしていたら懐かしい作品が出てきたので、今回は久々にCDを取り上げたいと思います。このエキスポというバンドは主にキーボードを操るシンセサイザープログラマーの山口優と松前公高の二人組みで、楽曲に人為的エラーを仕込むことをコンセプトとしていたようです。G.M.O.はゲームミュージックをリリースしていたレーベルですが、この作品は特定のゲームのサウンドトラックではなく、それを装っているというか、既にそれ自体がエラーなのかもしれません。グループは当時、ティポグラフィカやコンスタンス・タワーズもいた京浜兄弟社に属していました。
ゲストは当時Tipographicaで活動していた今堀恒雄と菊地成孔、東京タワーズの清水俊行です。
内容は脳にくる面白さでいっぱいです。親しみやすいメロディーとチープな音の脱力テクノポップ、言葉で言い表せばそんな表現もできるかもしれませんが、一言で言い表せないくらいにねじくれています。意味不明なくらい唐突な変化と、人を食ったような展開のみで構成されているのに、押し付けがましさがなく、なぜか和める摩訶不思議な一枚です。
この作品はLPとCDは内容が違います。カセットでもリリースされていますが、そちらはLPと同じ内容だそうです。LPも家のどこかにあるはずなので、見つかったらそのうち紹介したいと思います。
Listen
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羽仁みお - mioと11ぴきのネコ
Mio Hani - Mio to 11piki no Neko
- 羽仁みお : Mio Hani (vo, lyrics)
- 喜多嶋修 : Osamu Kitajima (ac-g, pf, fue)
- フミオ : Fumio (vo, latin-perc, triangle)
- 石川恵 (el-b, ac-g)
- 新井真名水 (ds, bongos)
- 左右栄一 : Eiichi Sayu (el-g, ac-g)
- SIDE 1
- 葉山はネコの天国 : Hayama wa Neko no Tengoku
- ネコ家族全員紹介 : Neko Kazoku Zen-in Shokai
- ネコにだって言葉はあるさ : Neko ni Datte Kotoba wa Arusa
- コステロはふられネコ : Costello wa Furare Neko
- ミオのゆめ : Mio no Yume
- コゾちゃん結婚しよう : Kozo-chan Kekkon Shiyou
- SIDE 2
- ネコになりたい : Neko ni Naritai
- ミルちゃんはもう帰ってこない : Miru-chan wa Mou Kaette Konai
- トリコーへの手紙 : Toriko eno Tegami
- あの時コゾはやさしかった : Anotoki Kozo wa Yasasikatta
- ある日、ミオとシマシマはお魚の国にでかけました : Aruhi Mio to Shimashima wa Osakana no Kuni e Dekakemashita
映画監督の羽仁進の娘、羽仁みおが8才の頃に残した作品です。作詞と歌、朗読は羽仁みお自身、音楽は喜多嶋修が担当しています。バッキングは当時喜多嶋修が在籍していたファーラウト(Far Out)のメンバーが中心です。クレジットにあるフミオは宮下富実夫、石川恵は石川恵樹のことだと思われます。10年くらい前に再評価されて話題なったこともありました。
天真爛漫で可愛らしい歌や朗読がとても印象的です。一所懸命なんだけど少し調子の外れた歌などには和まされました。全般的にはほのぼのタッチフォーク・ポップですが、ロック調のアレンジも除かせつつ各トラック色々工夫が凝らされているのが面白いです。ポップなパートと哀愁を帯びた中間部を持つB1のようなトラックも新鮮ですね。
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ワーナー・ビートニックス - ロック・クリスマス・ロック
Warner Beatniks - Rock Christmas
- SIDE 1
- ジングル・ベル:Jingle Bells
- きよしこの夜:Silent night
- ホワイト・クリスマス:White Christmas
- ウィンター・ワンダーランド:Winter Wonderland
- アヴェ・マリア:Ave Maria
- サンタクロースがやってくる:Here Comes Santa Claus
- SIDE 2
- もろびとこぞりて:Joy to the World!
- 赤鼻のトナカイ:Rudolph the Red-Nosed Reindeer
- ブルー・クリスマス:Blue Christmas
- ママがサンタにキスした:I Saw Mommy Kissing Santa Claus
- 聖者の行進:When The Saints Go Marchin' In
- 蛍の光:Auld Lang Syne
今年の過ぎ去ってしまったクリスマスを偲んで、今回はこれを取りあげます。クリスマスソングをロックのアレンジで聴かせるファンキーな一枚。ワーナー・ビートニクスのメンバークレジットはありません。多分レーベルが企画のために集めたグループだと思います。ワーナー・ビートニクスといえばロック浪曲ロックが突出して面白いですが、こちらもトラックによってはなかなか捨てたものではないです。
全般にファンキーなグルーヴと、ニューロック調のディープなアレンジが良いです。曲によってはストリングスが入って少しイージーリスニング調になるのが惜しいですね。
あんまりクリスマス気分を味わうような雰囲気ではありませんが、普通じゃないクリスマスを送りたい人におすすめです。
G.L. Unit - Orangutang!
- Side A
- Gunner Lindqvist (ts, fl, A♭ miniature metal cl, bamboo-fl, pf, rhythm, etc)
- Peter Hennix (tp, rhythm)
- Torsten Eckerman (tp, rhythm)
- Åke Holmqvist (recorder, melodica)
- Roland Keijser (cl, rhythm)
- Bengt Nordström (as :on A2, A3)
- Alphonso Dantzler (as)
- Göran Freese (as, bamboo-fl)
- Rune Stålspets (ts, ss, fl, rhythm)
- Allan Olsson (bs, bamboo-fl, rhythm)
- Kjell Norlén (g, rhytjm)
- Allan Wajda (pf, recorder, rhythm)
- Ivar Lindell (b)
- Bampe Karlsson (ds :on A1, A2)
- Bo Skoglund (ds :on A1, A2)
- Sune Spångberg (ds :on A3)
- Side B
- Gunner Lindqvist (ts, fl, A♭ miniature metal cl, rhythm, etc.)
- Peter Hennix (tp)
- Torsten Eckerman (tp)
- Maffy Falay (tp)
- Lalle Svensson (tp)
- Bo Lindenstrand (as)
- Roland Keljser (ts, fl)
- Tommy Koverhult (ts, fl)
- Bengt Nordström (ts)
- Bernt Rosengren (ts, fl, cl, oboe)
- Gunnar Bergsten (bs)
- Goöran Freese (bs)
- Allan Olsson (bs, bamboo-fl)
- Björn Alke (vc, b)
- Ove Karlsson (vc)
- Mats Hagström (vc)
- Lennart Sandsjö (b)
- Kjell Norlén (g)
- Peter Smollansky (bongos)
- Bampe Karlsson (ds)
- Sven-Åke Johansson (ds)
- Gunnar Nyberg (ds)
- Bengt Berger (ds)
- SIDE A
- Waves
- Experience X
- Orangutang
- SIDE B
- Freedom-Equality-Brotherhood
スウェーデンのマルチリード奏者Gunner Lindqvistによる大編成のプロジェクトで、北欧フリージャズの初期を代表する傑作です。参加ミュージシャンは若かりし頃のBernt Rosengren、Bengt Frippe Nordström、Sven-Åke Johansson、Björn Alke、トルコ出身のMaffy Falay、更にはIskraやFörklädd Gud、Arbete & Fritidのメンバーもほぼまるごと含み、ジャズ、ロック、フォークと人脈が入り乱れているのがいかにもスウェーデンです。
内容は大音圧で迫るスピリチュアル・フリージャズの超強力盤。曲は分かれていますが、各面が連続した流れを持っています。混沌とした中にもテーマが浮かび上がり、時に大胆且つ絶妙な変化にハッとさせられます。A面のSEの使い方や、B面オープニングのアイラー風に仕立てられたラ・マルセイエーズも大変ユニークですね。
見砂直照 & 東京キューバンボーイズ, 音楽:前田憲男 - アフロ・キューバン・ジャズ『黒い太陽』
Tadaaki Misago & His Tokyo Cuban Boys, Musc by Norio Maeda - Afro Cuban Jazz "Black Sun"
- 前田憲男 : Norio Maeda (comp)
- 見砂直照 : Tadaaki Misago (cond)
- 納見義徳 : Yoshinori Noumi (perc)
- 天野昌二 Shoji Amano (perc)
- 中川ジョージ : Joji Nakagama (ds)
- 宮島忠夫 : Tadao Miyajima (b)
- 井川幸長 : Yukinaga Igawa (as, fl)
- 八木実 : Minoru Yagi (as)
- 菅野弘行 : Hiroyuki Kanno (ts)
- 神田望 : Nozomu Kanda (ts)
- 高木康男 : Yasuo Takagi (bs)
- 大高実 : Minoru Otaka (tb)
- 永田久雄 : Hisao Nagata (tb)
- 金田芳一 : Yoshikazu Kaneda (tb)
- 中村清紀 : Kiyonori Nakamura (b-tb)
- 加藤義茂 : Yoshishige Kato (tp)
- 田島瑞生 : Mizuo Tajima (tp)
- 高森忠邦 : Tadakuni Tkamori (tp)
- 関山勝次 : Katsuji Sekiyama (tp)
- トリオ・ロス・チカノス : Trio Los Chicanos (vo)
- 御影あい子 : Aiko Mikage (vo)
- テディ池谷 : Teddy Ikegaya (pf)
- SIDE 1
- シャンゴーの神に捧げる唄:Shango
- SIDE 2
- オジェメ・アガジュ:Oyeme Aggayu
- ババル・アジェ:Babalu Aye
見砂直照率いる東京キューバンボーイズ屈指のアフロ・キューバン・ジャズがフィーチャーされる71年の作品で、この時代ならではの斬新さも加わる名作です。帯には前田憲男がピアノを担当しているように書いてありますが、ライナーの方ではテディ池谷となっています。1999年に一度CD化されています。
曲はなんといってもA面全てを費やす前田憲男のオリジナルが出色の出来栄えです。シャーマニックな妖しさを湛えながらスピリチュアルなアフロ・ジャズが展開する前半と、グルーヴィーなラテンジャズパートとなる後半。
B面はポップな感触が加わるラテンナンバーが並びます。哀愁を帯びたヴォーカルパートから曲調を劇的に変えていくB1。中間部のインストパートはドラマティックに盛り上がっていくラテンワルツも素晴らしいです。B2は切れの良いグルーヴにスキャットを交えたスリリングな掛け合いも聴きものですね。
Listen
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