産業
明治以降、馬、養蚕、木材の産地として時代の要請に応えてきた当町ですが、特に木材は優良な三河杉の産地としてその名を馳せ、明治以降100年にわたって町の繁栄を支えてきました。しかし近年の木材市況は財価の低迷が続き、主産業であることに変わりはありませんが、林業界に以前のような輝きは見られません。
農業ではブロイラーと茶の生産が盛んです。自然豊かな環境で育てられた若鶏は、肉質が柔らかいと評判で、年間70万羽を生産し将来的には100万羽の生産をめざしています。
近年、都市部住民は憩いの場としての役割を山村に求めています。これに応えるため、当町では日帰り温泉「とうえい温泉」、天文観測施設「スターフォーレスト御園」、農村交流体験施設「千代姫荘」などの施設を整え、都市と山村の交流活動を進めています。特にとうえい温泉はその泉質がナトリウム・カルシウム塩化物泉で、療養効果に優れていることから天然療養泉の認定を受けており、年間20万人ほどの入込客を数えています。もちろん花祭も重要な交流の要素の一つであり、シーズン到来を告げる花祭のダイジェスト版「東栄フェスティバル」には1万人弱の観光客を集め、以後の花祭本番への追い風を作っています。
少子高齢化で過疎化も進んでいますが、「山のめぐみをうけ ともに築く彩の里 〜幸せを実感できる最先端の田舎を目指して〜」をめざし、「交流から定住へ」取り組んでいます。