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この公共広告は、SAGA2024(2024年に佐賀県で開かれる国スポ・全障スポの愛称)に向け、県民のスポーツに対する機運を高めるためのキャンペーンです。今回は、応援で大会を盛り上げるため、県や市町の取り組みを紹介します。

会場を青一色に染め選手を応援

会場をブルーに染めて佐賀県選手団を応援しようと、応援の一例を動画などで配信(佐賀県提供)

県と市町の連携で新しい応援スタイル演出

いよいよ開幕を目前に控えたSAGA2024国スポ・全障スポ。国スポの公開競技も始まり、本番に向けて着々と準備は進んでいる。大会を目前に、選手をみんなで応援しようという機運も高まり、応援面でも佐賀県や各市町が連携して、様々な工夫を凝らしている。

SAGA2024国スポ・全障スポの競技会は、競技会場となる市町が主体となって担当する。まずは、競技を安全に滞りなく運営することを最優先にせざるを得ず、大会を盛り上げる計画にまでは手が回らないという市町も多かった。そこで、県は応援で会場を盛り上げるために「新しい大会だから、応援もこれまでにない、新しい取り組みをしよう」と、応援に特化したグループを作り、県SAGA2024企画広報チームの溝口絵美さんを「応援団長」に据えて取り組み、市町にも連携を呼びかけた。

溝口さんは、各市町の広報担当に定期的にメールで、市町の取り組みやSAGA2024関連の情報を継続的に発信してきた。内容は、例えばリハ大会での応援の様子や、参考になりそうな他市町の取り組みの紹介など、緩やかなテイスト。小さなことでもこの積み重ねが大事で、溝口さんは「メールを見て『うちでもやってみようかな』と言われるとうれしかった」と話す。

佐賀市オリジナルの応援ユニホーム。バルーンなどが描かれている(佐賀市提供)

全市町の担当が集まる「広報ムーブメント担当者会議」でも情報共有に努めた。ここで紹介された市町のアイデアが別の市町で採用されることもあり、市町間の連携も生まれていった。溝口さんは「県内全体で統一感のある取り組みを行うことで、県と市町みんなで一緒にやっていこうという雰囲気づくりができてきた」と振り返る。

市町側はどうだろうか。

20種目の競技が行われる佐賀市では選手を含む佐賀市を訪れるすべての人への「おもてなし」のコンセプトを「応援」と決め、訪れる人や選手の立場に立って応援グッズや記念品などを考えていった。応援計画やグッズ製作は、市町の裁量で自由にできたが、デザインを考えるうえで「例えば、青を基調とするなど、応援グッズのコンセプトを県が早い段階で打ち出してくれたことで、スムーズに進めることができた」と、佐賀市国スポ・全障スポ総務課の土井千夏副課長は話す。グッズの色を青と決めたことで、市町によってデザインが異なっても統一感が保たれ、「応援に一体感が生まれる」と手応えを感じている。

佐賀市民の協力を得て制作した応援メッセージ動画。YouTubeで配信中(佐賀市提供)▷応援メッセージ動画の視聴はこちら

佐賀市も昨年度、独自の応援ユニホームを作り、リハーサル大会で競技補助員やボランティアに着用してもらうなど活用している。本番では、会場応援に申し込んだ5人以上のグループ先着2千人に配布する。国スポから初めて実施するナイトゲームでも先着500人に配布するため、希望者を募集している。うちわなどの応援グッズを含め、会場いっぱいを青で埋め尽くしたいと考えている。

普段、スポーツに関心がない人にもSAGA2024国スポ・全障スポに興味を持ってもらおうと、県は、ウオーキングアプリ「SAGATOCO」を活用したスタンプラリーを行う。正式競技の会場(国スポ2カ所以上、全障スポ1カ所以上の計3カ所以上)を回り、デジタルスタンプを集めたら特製ピクトグラムタオルがもらえるという内容だ。国スポ・全障スポ期間中に、主要の駅や施設、競技会場などに設置する案内所などでも、県と市町が連携して、競技会情報はもちろんだが、交通案内や、県内の観光など県全体を意識した案内を行う。県SAGA2024総務連携チームの德永拓也さんは「会場付近には、市町が運営するおもてなし広場もあるので、イベント感覚で訪れて、ついでに競技会場へ足を伸ばしてもらえたら」と、期待を込める。

広く関心を持ってもらうために佐賀市では、約3年前から地域の公民館などに出向いて、SAGA2024の概要を市民に伝え、応援を呼びかけているほか、競技団体の協力を得て競技ごとのプロモーション動画を制作。総再生回数は6万回を超えている。また、500人以上の市民が登場する応援メッセージ動画をYouTubeでも配信。「佐賀でこんな大きなスポーツイベントを経験できるまたとない機会。多くの市民にその雰囲気を味わってほしい」と、土井さんは話す。

県が今月末に発行した観戦ガイドブックには各競技の応援の基本が記載されている。溝口さんは「応援は選手の力になるが、応援する方も会場の一体感を味わえて楽しい。応援グッズもいろいろあるのでぜひみんなで盛り上げましょう」と、呼びかけている。

会場をブルーに染めて佐賀県選手団を応援しようと、応援の一例を動画などで配信(佐賀県提供)▷ガイドブックはこちら

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