色とりどりのデニッシュがずらり ベーカリー「ヴィエノワズリー セルフィッシュ」オープン 唐津市
< ヴィエノワズリー セルフィッシュ >
唐津市内を流れる松浦川、その河口近くにかかる松浦橋からほど近い場所に7月末、パン屋がオープンしました。店名の「ヴィエノワズリー」はフランス語で、バターや卵を使ったリッチな生地のパンの総称。「セルフィッシュ」は英語で、自分らしく・わがまま・自由にといった意味合いを持ちます。
店主は、福岡県糸島市出身の松本賢治さん。福岡市内のベーカリーで長らく経験を積み、父の故郷である唐津市に店を構えました。「クロワッサンやデニッシュなどのヴィエノワズリーが好きで、それらを中心に自分の好きなパンを自由に出したいという思いを込めて名付けました」。その名の通り、店内にはクロワッサンやデニッシュ生地のパンがずらりと並びます。季節のフルーツをのせたデニッシュは、見た目も華やか。思わずトレイにのせてしまう人が多いというのも納得。手土産にも重宝しそうです。
仕込みから焼成までに3日かかるという松本さんのデニッシュ生地は、サクサクの食感でバターがふわりと香ります。マーガリンを使う店が少なくない中、100%バターを使用し、卵や牛乳は唐津産。材料にもこだわります。デニッシュのほかにも、総菜パン、ハード系など種類も豊富で、日々店頭に並ぶパンは40種類ほど。「自分が好きなもの、食べたいものを作っているだけです」と笑顔の松本さん。新しい商品もどんどん開発し、お客さんの反応を見ながら、ラインアップは随時変更していきます。
店内には、松本さんが好きだというアンティーク調の家具が並び、ドライフラワーで装飾。併設のイートインスペースには、自由に使えるトースターもあり、購入したパンをリベイクして、コーヒー(パン購入で無料)とともに楽しむこともできます。奥には、広々としたキッズルームも。自身も子育て真っ最中だという松本さん、保育士である妻のアドバイスをもとに、子どもは楽しく遊び、大人はそれを見守りながら食事ができるスペースを作りました。早速子ども連れに好評だそう。
「末永く地域の人たちに愛される"まちのパン屋さん"になりたいですね」。店名はちょっと難しいけれど、ひとたび足を踏み入れるとそこには、子どもから大人まで、幅広い世代がわくわくするようなパンが並んでいます。松本さんが"自由に"楽しみながら作るパンの数々を、あなたも"わがままに"楽しんでみませんか。(岩永真理子)
DATA
住/唐津市船宮町2303-1
電/0955-55-9095
営/9:00-18:00 ※(注記)なくなり次第終了
休/火曜
駐/店舗向かい側の駐車場1・2・3・6・7番
IG/viennoiserie__selfish
他/電話での取り置きも可能