治山事業
近年における治山事業の取り組みを紹介します
四国森林管理局における治山事業は、治山ダム工事、地すべり防止工事及び保安林整備等を通じて、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、保健休養の場の提供等公益的機能の高度発揮に努めています。
また、近年では、地球温暖化の防止、生物多様性の保全、森林とのふれあい等の推進の観点から様々な取り組みを行う中で事業を進めています。
国有林野内での治山
-山地災害の防止・復旧-
四国は、台風や集中豪雨の常襲地帯でもあります。このため、山地崩壊(山くずれ)などの災害の防止や復旧のための谷止工事や山腹工事を実施しています。
-国土の保全と水源のかん養-
四国森林管理局管内の国有林は、急峻なうえ、ダム上流等の重要な水源地域にあります。このため、周辺地域の森林整備等と一体的な治山工事を実施することで、国土の保全と保安林機能維持増進に努めています。
-地球温暖化の防止-
地球温暖化を防止するためには、森林整備等による森林の機能を持続的に確保することが必要です。このため、保安林について適切な森林整備を行っています。
また、二酸化炭素の固定に資する観点等から治山ダム工事等において、木材・木製品の使用を推進しています。
-保健休養の場の提供-
四国森林管理局管内には、数多くのやすらぎを与えてくれる保安林(保健保安林等)があります。これらの保安林の機能を維持するために、景観と生物多様性等に配慮した整備を行っています。
民有林野内での治山
-安全で安心して暮らせる国土づくり-
民有林野内で発生した大規模な土砂崩れや地すべりについても、国で事業(民有林直轄治山・直轄地すべり防止事業)を行っています。この事業は、昭和20年代後半から実施され、現在、徳島県(三好市(旧東祖谷山村))、那賀郡那賀町(旧木沢村)、高知県(大豊町・北川村)において、地域住民の方が安全で安心して暮らせる国土づくりに寄与しています。
(注)「民有林直轄事業」とは
民有林野内の事業規模が著しく大きく高度な技術が必要な治山・地すべり工事について、概ね三分の一の県の負担金をもって国が行う事業です。
山地災害危険地区
-他事業との連携事例-
激甚化する自然災害からいのちと暮らしを守るため、他機関と連携した流域全体の事業にも取り組んでいます。
流域流木対策の連携
治山と砂防の今後の流木対策における連携
お問合せ先
計画保全部 治山課
代表:088-821-2210
ダイヤルイン:088-821-2150
メールアドレス:shikoku_chisan*maff.go.jp(セキュリティ対策で@を*に置き換えています)