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ホーム > 「国民の森林」国有林 > 森林の整備・保全> 国有林における森林整備

国有林における森林整備


国有林野事業では、国有林を多様で健全な森林として未来に引き継いでいくこと等を目指し、植栽下刈り間伐といった森林の整備や、その効率的な実施に必要となる路網の整備等を行っています。

多様な森林づくりの推進

森林・林業基本計画では、森林の誘導の基本的な考え方として、一定の広がりにおいて様々な生育段階や樹種から構成される森林がモザイク状に配置されている状態を目指し、自然条件等を踏まえつつ、育成複層林への移行や長伐期化等による多様な森林整備を推進するとされています。このような中、国有林においては育成複層林化等の取組を先進的に進めることが求められています。

「見える化」プロジェクトの推進

「見える化」プロジェクトとは、各森林管理局の管内に1,000ha程度の「見える化」区域を設定し、多様な森林づくりを進めるための課題や改善策等を検討、実践する取組です。

「見える化」プロジェクトの概要(PDF : 460KB)

国有林野事業における天然力を活用した施業実行マニュアル

木を伐採した跡地等において、主に天然の力によって次の世代の樹木を発生させる天然更新等の技術を活用しながら、

林齢や樹種の違う高さの異なる複層状態の森林(複層林)の整備、
小面積・モザイク的配置の伐採や、伐採年齢の長期化による環境保全に留意した施業、
針葉樹と広葉樹が混交する森林(針広混交林)への誘導

等を行い、公益的機能の向上に努めています。

天然力を活用した施業を進めるに当たって、天然更新の可否判定や施業方法を検討する際に参考となる、具体的な調査・判定手法等を掲載したマニュアルを作成しました。

国有林野事業における天然力を活用した施業実行マニュアル(PDF : 10,500KB)



各森林管理局の多様な森林づくりの取組

北海道森林管理局 東北森林管理局 関東森林管理局 中部森林管理局
近畿中国森林管理局 四国森林管理局 九州森林管理局

森林整備の低コスト化に向けた施業モデル

国有林野事業では、全国で行われる多数の事業実績の統一的な分析等が可能である等の特性を活かし、路網と高性能林業機械を組み合わせた効率的な作業システムによる間伐や、コンテナ苗を活用し伐採から造林までを一体的に行う「一貫作業システム」等の、低コストで効率的な作業システムの実証・普及を推進しています。

技術の開発・普及についてはこちら⇒技術の開発・普及

事例 コンテナ苗を活用した一貫作業による低コスト化の実証・普及

関東森林管理局では、再造林に要する作業の効率化やコスト削減に向けて、コンテナ苗を活用した「一貫作業システム」の実証に取り組んでいます。
調査やコスト評価、地域におけるコンテナ苗の植栽条件及び生長分析の調査等を行いました。この結果、従来の人力による地拵えや苗木の運搬より、機械を用いた「一貫作業システム」の方が作業効率が高いことや、当該地においてもコンテナ苗は植栽可能な時期の幅が広いことなどが確認されました。これらの成果を反映させた一貫作業システムに関するマニュアルの作成などにより、技術の普及に取り組みました。

[画像:低コスト化施業][写真]
現地検討会において、特殊なアタッチメントを装着した重機で地拵(ごしら)えを行う様子(茨城県東茨城郡城里町(しろさとまち))


国有林活用型生産・造林モデル実証調査委託事業(令和5年度)NEWアイコン


本事業は国自らが事業発注を行っている特性を活かし、国有林内のモデル実証地において生産・造林の新たな技術や機械を効果的に導入・習得する林業事業体の育成等を行うことを目的としています。令和5年度はQGISを用いた地形解析、携帯端末用アプリを使用した現地調査への活用等の実証調査を行いました。

令和5年度国有林活用型生産・造林モデル実証調査委託事業報告書(PDF : 5,325KB)NEWアイコン

分割1(PDF : 2,036KB) 分割2(PDF : 2,081KB) 分割3(PDF : 2,002KB) 分割4(PDF : 1,146KB)

生産・造林事業におけるQGISデータセット作成手順(PDF : 5,267KB)NEWアイコン

分割1(PDF : 2,017KB) 分割2(PDF : 2,021KB) 分割3(PDF : 2,025KB) 分割4(PDF : 945KB)

QGISデータセットの利用の手引き(PDF : 3,057KB)NEWアイコン

分割1(PDF : 1,958KB) 分割2(PDF : 1,554KB)


造林作業の機械化に向けた実証調査委託事業(令和3年度〜令和4年度)


主伐後の再造林の着実な推進にあたり重要となる、労働強度が高く機械化の進んでいない造林作業の効率化及び省力化に向けて、国有林をフィールドに多目的造林作業機を用いた地拵え作業の実証調査を行いました。

令和3年度造林作業の機械化に向けた実証調査委託事業報告書(PDF : 7,511KB)

分割1(PDF : 1,691KB) 分割2(PDF : 1,732KB) 分割3(PDF : 2,266KB) 分割4(PDF : 1,947KB) 分割5(PDF : 2,015KB)

令和4年度造林作業の機械化に向けた実証調査委託事業報告書(PDF : 8,724KB)

分割1(PDF : 2,408KB) 分割2(PDF : 2,460KB) 分割3(PDF : 2,324KB) 分割4(PDF : 1,851KB) 分割5(PDF : 1,453KB)

当年生苗導入調査委託事業(平成30年度〜令和4年度)

主伐後の再造林に必要な苗木の安定供給に資する当年生苗(育苗期間が1年以内のコンテナ苗)の導入・普及に向けて、当年生苗を全国各地の国有林に植栽してその活着や初期成長等のデータを収集・分析し、当年生苗の導入に向けた留意事項等を整理しました。

当年生苗の普及に向けてー当年生苗導入調査委託事業 成果の概要ー(PDF : 2,199KB)

令和4年度当年生苗導入調査委託事業(PDF : 20,067KB)


分割1(PDF : 2,404KB) 分割2(PDF : 2,440KB) 分割3(PDF : 2,413KB) 分割4(PDF : 2,439KB) 分割5(PDF : 2,487KB) 分割6(PDF : 2,456KB) 分割7(PDF : 2,341KB) 分割8(PDF : 2,472KB) 分割9(PDF : 2,487KB) 分割10(PDF : 2,490KB) 分割11(PDF : 2,385KB) 分割12(PDF : 2,449KB) 分割13(PDF : 2,485KB) 分割14(PDF : 1,775KB)

令和3年度当年生苗導入調査委託事業(PDF : 20,188KB)

分割1(PDF : 2,387KB) 分割2(PDF : 2,299KB) 分割3(PDF : 1,956KB) 分割4(PDF : 2,388KB) 分割5(PDF : 2,392KB) 分割6(PDF : 2,331KB) 分割7(PDF : 2,428KB) 分割8(PDF : 2,371KB) 分割9(PDF : 2,395KB) 分割10(PDF : 2,417KB) 分割11(PDF : 2,228KB) 分割12(PDF : 2,180KB) 分割13(PDF : 2,399KB) 分割14(PDF : 2,439KB) 分割15(PDF : 2,441KB) 分割16(PDF : 2,161KB)

令和2年度当年生苗導入調査委託事業(PDF : 11,562KB)

分割1(PDF : 1,931KB) 分割2(PDF : 2,344KB) 分割3(PDF : 2,103KB) 分割4(PDF : 2,153KB) 分割5(PDF : 2,393KB) 分割6(PDF : 665KB)

令和元年度当年生苗導入調査委託事業(PDF : 17,093KB)

分割1(PDF : 2,373KB) 分割2(PDF : 2,275KB) 分割3(PDF : 2,020KB) 分割4(PDF : 2,372KB) 分割5(PDF : 2,198KB) 分割6(PDF : 2,335KB) 分割7(PDF : 2,305KB) 分割8(PDF : 2,340KB) 分割9(PDF : 2,444KB) 分割10(PDF : 2,309KB) 分割11(PDF : 1,842KB)

平成30年当年生苗導入調査委託事業(PDF : 7,606KB)

分割1(PDF : 2,284KB) 分割2(PDF : 1,717KB) 分割3(PDF : 2,184KB) 分割4(PDF : 2,345KB)

国有林における林地保全に配慮した施業の推進

国有林では、民有林での戦後植林された人工林が本格的な利用期を迎える中、森林資源の循環利用を推進していくためには、木材生産・育林コストの低減等の効率化と併せて、皆伐等の森林施業に伴う土砂の流出等のリスクの軽減を図ることが重要です。

国有林においては、これまでも公益重視の管理経営を行っているところですが、近年、気候変動による豪雨の増加等に伴い、山地災害が激甚化・多様化していることを踏まえ、これまで以上にきめ細やかに林地保全に配慮した施業に取り組んでいくこととしています。

林地保全に配慮した施業を進めるに当たって、国有林野事業における災害リスクの軽減に資するよう、森林施業に伴う山地災害リスクの評価手法や対応の考え方等を掲載した手引きを作成しました。

国有林における林地保全に配慮した施業の手引き(PDF : 6,028KB)

分割1(PDF : 1,129KB) 分割2(PDF : 1,754KB) 分割3(PDF : 2,860KB) 分割4(PDF : 2,876KB)

路網の整備

森林の整備や保全、林産物の供給等を効率的に行うためには、林道(林業専用道を含む)と森林作業道を適切に組み合わせた路網の整備が必要です。

林野庁関連リンク:路網整備の推進

国有林野事業では、こうした路網の整備に当たっては、地形に沿った路線の形とすることにより切土・盛土等の土工量やコンクリート擁(よう)壁等の構造物の設置数を必要最小限に抑え、さらに、現地で発生する木材や土石を土木資材として活用して、低コスト化や環境への配慮に努めています。
また、こうした路網整備の取組については、技術者を育成するための研修や民有林と連携した現地検討会の実施など、民有林への普及にも取り組んでいます。 《詳しくはこちら》
さらに、国有林と民有林が近接する地域では、それぞれの森林整備を効率的に行うため、関係者との間で調整を図り、国有林と民有林が一体となった計画的かつ効果的な路網の整備に努めています。

林野庁関連リンク

森林関連専門用語の注釈

植栽:苗木を植え付けること。植え付けた木を植栽木という。

下刈り:植栽木に日光が当たるよう、雑草木等を刈り払うこと。

間伐:樹木の成長に応じて、一部の植栽木を伐採し、立木密度を調整すること。

地拵(ごしら)え:人工造林の準備作業として、苗木植付のために伐採跡地の残材・枝等を整理すること。

林道:一般車両の走行も想定し安全施設を備えた道。

林業専用道:大型の林業用車両の走行を想定した必要最小限の構造の道。

森林作業道:林業機械の走行を想定した森林施業用の道。

お問合せ先

国有林野部業務課

担当者:森林整備班
代表:03-3502-8111(内線6302)
ダイヤルイン:03-6744-2325

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