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ホーム > 就職お役立ち情報 > 座談会・統計で見るやまなしの生活 > 2023年12月9日開催 山梨県出身Uターン就職内定者との座談会レポート

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やまなし就職支援イベント@オンライン

第2弾『山梨県出身Uターン就職内定者との座談会・交流会』を開催しました。

2023年12月9日、U・Iターン就職を考えている大学生等に向けてオンラインで開催しました。Uターン就職で県内企業等に内定している大学4年生4名によるパネルトークの様子をお伝えします。

[画像:R5座談会]

パネリスト紹介

Aさん 食品メーカー内定 Bさん リゾートホテル運営会社内定
Cさん 金融機関内定 Dさん 地方自治体内定

1.山梨県へUターン就職しようと思ったきっかけを教えてください。

Aさん これから先長く働くことを考えたとき、住み慣れた街に帰ってきたいという思いが強かったからです。また、悩みなどを気軽に相談できる友人が近くにいることもとても心強いなと思ったので、Uターン就職を決めました。

Bさん 山梨県の地域活性化に携わりたいと思い、高校生のときから漠然とUターン就職を考えていました。それは、将来を考えたとき、生まれ育った場所で働くことが自分に合っていて、山梨なら落ち着いて安心感のある暮らしができるかなと思ったことが理由です。

Cさん 私も山梨で育ちましたが、大学進学を機に都市部で一人暮らしを始めました。都市部での生活はとても刺激的で楽しかったのですが、帰省した際、山梨の自然の豊かさや都市部へのアクセスのしやすさなどを改めて感じ、とても住みやすいなと思ったのでUターン就職を決めました。

Dさん 人の温かさや環境の豊かさを再認識したことや、山梨県の活性化に貢献したいという気持ちが強くあったからです。私も都会に出てみたい気持ちもあり、都会での一人暮らしも経験しました。しかし、帰省した際に、ご近所付き合いや親戚の温かさ、食べ物の美味しさや自然の豊かさを感じる機会が多く、「山梨県はやっぱりいいな」と思いました。また、県内の高齢化や商店街の衰退の話を聞いたときに危機感を覚え、「大好きな山梨県を立て直したい」という気持ちが芽生えたからです。

2.大学3年生になってから2月末までの、就職活動が本格化する前の時期の様子について教えてください。

Aさん 企業研究や自己分析に力を入れていました。また、インターンシップや大学のキャリアサポートセンター主催の講座に参加したり、民間の就職情報サイトを見たりして情報収集をしていました。大学3年生の始めの頃は実習が忙しくインターンシップに参加することができませんでしたが、秋、冬頃からはワンデーのインターンシップに参加しました。

Bさん [画像:R51209_A]業界研究や自己分析、他己分析を主に行っていました。業界研究は、大学3年生の6月、7月頃から民間の就職情報サイトを使って自分の興味のある企業を中心に調べ、その中でいくつか候補を絞り、オンラインでのインターンシップに参加しました。また、大学主催の合同説明会にも参加しました。

Cさん 私は公務員も視野に入れていたため、夏期は公務員試験の勉強と並行して民間企業のインターンシップを2社ほど受けました。そこから2月までは、自己分析や企業研究を行ったり、民間の就職情報サイトで情報収集をしたりしていました。

Dさん 大学3年生の5月から就職活動を始めました。しかし、その時はまだ働く場所や民間企業と公務員どちらに進むのかも決めていなかったので、様々な業界を見て自分の志望を決めていきたいなと考えていました。まずは自己分析をしっかり行うことから始め、インターンシップには夏期、冬期あわせて20社ほど参加しました。また、夏頃からは民間企業の就職活動と並行しながら公務員の試験勉強も行っていました。

3.採用情報が解禁となり就職活動が本格化する、大学3年生の3月以降の様子について教えてください。あわせて、エントリーシート作成や面接のコツやポイントも教えてください。

Aさん 私は業界を絞った上で、オンラインでの説明会に参加したり、エントリーシートを提出したりしていました。エントリーシートの準備はこれより前の時期から少しずつ始めていましたが、それにさらに磨きをかけるように添削や推敲も同時進行で行っていました。その際は、実体験を織り込んだ唯一無二のエントリーシートを書くことを強く意識しました。

Bさん 3月上旬に開催される合同説明会に参加し、業界を絞った上で興味のある企業には積極的にエントリーしていました。私の参加した説明会は、オンライン開催と対面開催が半々でした。3月の後半からは、エントリーシートの添削をやまなし暮らし支援センターの方やゼミの先生、大学の就職センターの方など複数の方にお願いをしました。長文になってしまう癖があるので、ポイントを押さえた端的な表現を心がけました。また、エントリーシートでは伝えきれないことは面接でしっかり話せるよう練習したり、面接時の言葉遣いや所作も練習したりしました。

Cさん 3月の時点では既に志望業界を絞っていたので、エントリーした企業は8社ほど、選考を受けた企業は5社ほどです。説明会や面接は対面実施のことが多かったのですが、一次選考や適性検査はオンラインで実施されることもありました。試験対策は、英語・数学・国語の基礎知識やSPIの勉強をしました。また、面接対策やエントリーシートの添削は、やまなし・しごと・プラザで自分の納得するまで練習をし、選考に挑みました。企業の特徴を掴み、それに対し自分はどのような貢献ができるか、どのように力を発揮できるか、しっかり示すことが重要だと思います。

Dさん その時期には公務員として働きたいという思いが強かったのですが、インターンシップに参加した際、魅力的だと思った企業にもエントリーしました。民間企業は、説明会や一次、二次面接はオンライン、最終面接は対面という場合が多かったです。また、私は特に面接練習に力を入れました。自分の魅力を最大限アピールして、他の就活生と差別化ができるよう、丁寧な回答を用意することを心がけました。例えば、面接で想定される質問の回答集を作ったり、ジョブカフェやまなしや大学のキャリアセンターで面接練習をお願いしたりして、対策をしました。

4.内定先を選んだ決め手を教えてください。

Aさん 企業の座談会や質問会に参加した際、自分もこの企業で働きたいと思ったこと、自分の働いているビジョンが見えたことが一番の決め手です。また、就職活動の軸が「食を通して多くの人に健康を届ける」ということもあり、私の想いと企業の目指すところが合致していたので、内定先企業への入社を決めました。

Bさん [画像:R51209_B]私の就職活動の軸は「山梨で働けること」、「大学での学びを活かせること」、「山梨の活性化に携われること」の3つでした。その中でも特に、「山梨で働けること」を重視していました。内定先企業は全国各地に施設があるため転勤の心配もしていましたが、人事の方が私の希望を酌んでくださったことも内定先を決める上で大きな判断材料になりました。また、社員の方々の雰囲気がとても良く、自分もそこで働きたいと思ったことや、自分のやりたいことや将来のビジョンがマッチしていたので入社を決めました。

Cさん 金融商品の提供を通して人のチャレンジを応援する金融業界に興味を持ち、金融業界を志望していました。その中でも、県内で多くのシェアを誇る点や、融資業務の他に経営戦略の提案などといったコンサルティング業務にも携われる点から、多方面からに山梨の経済を支えることができるところに魅力を感じ、内定先に決めました。

Dさん 幅広い視点で山梨県の発展に貢献できるのではないかと思い、内定先を決めました。私は、人口減少問題に強い関心がありました。しかし、人口減少一つとってみても、観光や就職、子育てなど様々な分野からの解決策があると思います。内定先であれば、複数の部署との連携を通じた問題解決に取り組めるのではないかと思い、それが決め手になりました。

5.大学の所属学部や専攻と内定先に関連があったら教えてください。

Aさん 大学では食と栄養に関することを学んでいます。専攻は、管理栄養士専攻です。内定先は食と健康に関係する企業で、私の興味、関心や就職活動の軸にも合っていたこともあり、食品会社を中心に就職活動をしていました。

Bさん 観光学部に所属していることや私自身観光することが好きだという理由から、就職活動の早い段階から観光業に就こうと考えていました。内定先企業は、宿泊業やリゾート開発事業を手がけているので、大学での学びが活かせたらいいなと思います。

Cさん 金融業は、法律の遵守が非常に求められる業種だと考えています。私は法学部なので、法律に対する考え方が就職してからも活かせるのではないかと思います。また、私の長所は真面目で実直なところなので、その長所も業務に活かしていきたいです。

Dさん 経済学部に所属していて、主に行動経済学を学んでいました。行動経済学は心理学と経済学が融合した学問で、例えば、消費者にどういうPRをしたら消費行動を促せるのか、といったことを考えます。自治体で働く上でも、どういう政策をしたら観光客が増えるのだろう、というように大学での学びを活かせる機会があるのではないかと思っています。

6.就職活動中、自分の方向性を決めるのに役立った情報や方法などがあれば教えてください。

Aさん 自己分析が役に立ちました。自己分析をすることで、自分が何をしたいのか、将来どのような仕事に就きたいのか、漠然とした気持ちを鮮明にすることができました。また、民間の就職情報サイトにある自己分析ツールも使いながら、「自分自身を知る」ということを突き詰めました。

Bさん [画像:R51209_C]自己分析は民間の就職情報サイトを活用して取り組んでいましたが、私は特に他己分析が就職活動をする上で役立ちました。私が思う自分自身の性格と、他人から見た私の性格はやはり違うので、自分を客観視する上でも他己分析は重要だと思います。

Cさん 自己分析は時間もかかるので大変だった経験がありますが、その分やって良かったと思います。そのため、日頃から自分の長所や短所などを少しずつ考えていくことが大事だと思います。情報収集では、やまなし暮らし支援センターの方をはじめ多くの方に相談に乗っていただいたこともあり、幅広く情報を集めることを心がけていました。

Dさん 自己分析を丁寧に行ったことが就職活動にも活かされました。自分の性格や行動を幼少期から振り返ってみたときに、私は人の役に立つことが好きであることに気づき、それが後の就職活動の軸にも繋がりました。また、大学のキャリアセンターや先輩から多くの情報を集めることも大切だと思います。

7.Uターンで就職活動をするにあたってのスケジュールや帰省の状況について教えてください。

Aさん 都内の企業の選考も多く受けていたので、山梨に帰ってくることはあまりなかったです。内定先企業の最終面接は対面でしたが、会場が山梨か東京かを選べたので東京で面接を受けました。ただ、工場見学の際は、その前日に帰省して、翌日工場見学に行って都内に帰るという生活を送っていました。移動中は音楽を聴くこともありましたが、面接を控えているときはエントリーシートを見直したり、頭の中で面接のシミュレーションをしたりしていました。

Bさん 私は、首都圏の企業2割、県内企業8割ぐらいの割合で選考を受けていました。県内企業は一次面接から対面実施という企業も多かったので、大学4年生の4月はほぼ毎週山梨に帰っていました。ただ、水曜日だけは就職活動に関係なく必ず大学に行くと決めていました。大学のある千葉県との往復は大変なこともありましたが、大学に行くことで気分転換になることもあったので、私は良かったです。

Cさん 大学4年生になる頃にはほぼ単位を取り終えていたので、大学3年生の3月から4年生の6月ぐらいまでは実家のある山梨にいました。山梨にいるときは、やまなし・しごと・プラザという甲府市内にある相談窓口まで通って面接練習をしていました。大学でのゼミ活動もありましたが、ゼミの先生も配慮してくださったこともあり、山梨での就職活動に集中することができました。

Dさん コロナの影響によりオンライン授業がメインで対面の授業も週2日しかありませんでした。そのため、大学3年生からは山梨に戻り、授業や就職活動で必要があるときにだけ都内に行くという生活をしていました。私の大学のキャリアセンターは、オンラインでの面接練習にも対応してくださったので、それを上手く活用しながら就職活動をしていました。

8.就職活動中の気分転換の方法を教えてください。

Aさん 就職活動中は不安も多かったので、心の底から楽しめることもなかなかありませんでした。しかし、そのような中でも、この日だけは就職活動のことを考えないという日を決め、その日は友人と朝から夜まで遊んだりご飯を食べにいったりして気分転換をしていました。

Bさん [画像:R51209_D]音楽を聴いたり、時間があるときにはテーマパークに遊びに行ったりすることもありました。就職活動中はかなりストレスが溜まるので、丸一日好きなことだけをする日を作ってみても良いのかなと思います。また、友人や先生と少しの時間でも会話をすることもストレスと向き合う上で有効だと思います。

Cさん 友人とたわいもない話をしたり趣味に没頭したりする時間を作っていました。やはり就職活動は悩みや不安が付きものでストレスを溜め込んでしまうことが多くありましたが、これから就職活動をする方も、自分なりの気分転換の方法で上手くストレスをコントロールしていってほしいなと思います。

Dさん 時間に余裕があるときは、友達と何も考えずに遊んだり、好きなアーティストのコンサートに行ったりしていました。就職活動が忙しくなってきたときは、スキマ時間に音楽を聴いたり身体を動かしたりして気分転換をしていました。

9.就職活動を始める前と終えた後で、就職活動に対するイメージに変化があったら教えてください。あわせて、就職活動中にやっておけばよかったと思うことがあったら教えてください。

Aさん 就職活動を始める前は、「面接官は怖いのかな、圧迫面接されないかな」といった漠然とした不安がありました。しかし、面接官も優しい方が多かったので、自分の気持ちを素直に話すことができました。また、やっておけばよかったと思うことは、SPIの勉強です。なかなか良い結果が出ないときもあったので、もう少し早く取り組んでいれば良かったなと思います。

Bさん 「自分の話している内容が自分の思い通りに伝わっているかな、企業は自分のことを必要としてくれるのかな」といった不安や、面接は怖いものだというイメージがありました。しかし、就職活動が進むにつれ、ややフランクな言い方にはなりますが「面接はおしゃべりをする場なのかな」というイメージに変化しました。面接官の方は私の話を聞きたがってくれているという印象をどの企業からも受けたので、そこで働きたいという強い意思や自信を持って話すことが大事だと考えます。

Cさん 就職活動をする前は、就職活動は一人で一から全ての情報収集をしなければならなく、大変辛いものだと思っていました。しかし、実際にはキャリアセンターの方や相談窓口の方などと相談し合いながら進めることができ、就職活動は孤独であるといったマイナスなイメージが変わりました。また、就職活動は、自分自身のことをより知ることができる絶好の機会だなとも思いました。日頃から自己分析を行い、自分の長所や短所などを見つけていくことが大切だと感じます。

Dさん 最初は、自分の関心のある業界やその企業だけを調べればいいのかなと思っていました。しかし、インターンシップや説明会に参加してみて、新たに自分の適性に気づくことができた点にイメージの変化がありました。後悔が残ることは、もう少し時間や気持ちに余裕を持つことができたら良かった点です。就職活動が本格化すると焦りも出てくるので、冬の時期からSPIの勉強や面接対策をやっておくと後々余裕が生まれると思います。

10.後輩へのアドバイスやメッセージをお願いします。

Aさん 就職活動中は、エントリーシートが上手に書けなかったり面接が不安だったりすることも多々あると思います。しかし、一人で抱え込まずに、ぜひ大学のキャリアサポートセンターや先輩、やまなし暮らし支援センターの方など、頼れる方や頼れるものには頼ったりアドバイスをいただいたりしながら就職活動を進めてほしいなと思います。

Bさん 面接や集団討論のときに、私はどうしても他の人のことが気になり萎縮してしまったこともあるので、自信を持ってほしいなと思います。また、飾らない素の自分で就職活動に臨んだ方が心も楽なので、それをアドバイスとして送りたいです。

Cさん 就職活動をしている方やこれから始める方も、不安や悩みが必ずあると思います。私自身も、不安や悩みをやまなし暮らし支援センターの方に相談をしながら、方向性や内定先を決めた経験があります。ぜひ一人で抱え込まず周りの方に頼りながら、悔いの残らないよう就職活動を進めてほしいなと思います。

Dさん 就職活動は精神的にも体力的にも辛いと思います。しかし、一人で頑張りすぎないことが大事だと思います。就職活動が終わった後に後悔してしまうことが一番もったいないと思うので、焦らず、友人と励まし合いながら取り組んでいってほしいです。皆さんが納得いく就職活動ができるよう、応援しています。

用語の説明

やまなし暮らし支援センター (山梨県運営):山梨県へのU・Iターン就職や移住に関する相談を受け付けている相談窓口です。エントリーシートの添削や面接練習も受け付けています。

[東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8階 ふるさと回帰支援センター内]

やまなし・しごと・プラザ (山梨県運営):キャリアコンサルタントによるカウンセリングや職業適性診断を実施しています。エントリーシートの添削や面接練習も受け付けています。やまなし・しごと・プラザ内の「ジョブカフェやまなし」は、学生を含む若年者の方の相談窓口です。

[山梨県甲府市飯田1-1-20 JA会館5階]

(注記)やまなし・しごと・プラザ サテライト (山梨県運営):郡内地域にお住まいの方は、ぜひこちらもご利用ください。

[山梨県富士吉田市上吉田2-5-1 富士山駅ビルショッピングセンター「Q-STA」3階]

令和4年度開催の座談会の様子はこちらから

令和3年度開催の座談会の様子はこちらから


お問い合わせ先

所属課室:山梨県多様性社会・人材活躍推進局労政人材育成課

〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1

電話番号:055(223)1562

ファックス番号:055(223)1564

メールアドレス:rosei-jin@pref.yamanashi.lg.jp

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