大野岳自然公園に到着し、まずタイワンツバメシジミについてご説明していただきました。タイワンツバメシジミは、台湾付近の亜熱帯地域で生息していたこと、大きさがシジミ貝と同じくらいであること、翅(はね)の下の方についている突起が燕尾服の後ろ裾に似ていることからその名がついたそうです。名前を聞いただけではチョウだとは分からないですね。そんなタイワンツバメシジミの幼虫は、シバハギしか食べないため、成虫もシバハギのある地域しか生息していません。保存会の皆さんはシバハギの栽培や生息地となっている草原を管理するため定期的に草刈りなども行っているそうです。チョウを保護するためにはその周りの環境も整えてあげなければいけないということを知り、生物の保護というのは一筋縄ではいかないということを実感しました。
また、売買や収集を目的とした捕獲者が後を絶たないため、当番制で監視活動をされているという話を聞き、そういった捕獲者がいることは非常に残念ですが、皆さんの献身的な活動にとても心強く思いました。