天皇杯第50回日本車いすバスケットボール選手権第一次予選佐賀大会の開催を心からお祝い申し上げます。
今回で50回の節目を迎えた本大会は、多くのパラリンピック選手を育み、車いすバスケットボールの普及・拡大はもとより、パラスポーツの価値・魅力の向上にも寄与してきました。
九州各地からお越しいただきました皆様を歓迎するとともに、日々の練習で培われた技術とチームワークを存分に発揮し全国の舞台を目指し、また、選手同士の交流を深める機会になることを嬉しく思います。
佐賀県では、今秋「体育」から「スポーツ」に生まれ変わる新しい大会「SAGA2024(国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会)」が開催されます。
「新しい大会へ。すべての人に、スポーツのチカラを。」をメインメッセージに、開会式では、自由で楽しさあふれるパレードのような新しいスタイルでの入場、陸上競技の伴走者及びボッチャのランプオペレーターへのメダル授与やナイトゲームの導入など、前例のない新しい取組に挑戦し、スポーツをする人はもちろん、観る人も支える人もみんなで楽しみ、感動を分かち合える大会を目指します。
もともと車いすバスケットボールは、健常者も選手になれる間口の広い競技で、一人ひとりが役割を持ってプレーに参加できる、まさにSAGA2024の理念を体現した競技と言えます。
昨年、31年にわたって佐賀で開催されてきた車いすバスケットボール大会「むつごろうCUP」は、その歴史に幕を閉じましたが、今年、佐賀県で全国障害者スポーツ大会や天皇杯選手権第一次予選が開催されることは、競技者のレベルアップと競技人口増加の新たな契機となることでしょう。
九州はひとつ。今日、この場所に集う選手の皆様の競技への熱い想いが、地域全体に大きく広がっていくことを願っています。
結びに、本大会の開催に御尽力いただいた関係者の皆様に敬意を表しますとともに、本大会の御成功と皆様の御健勝、御活躍を祈念しまして祝辞といたします。