肝炎対策

肝臓は人間の体内で最大の臓器で、消化管から取り込んだ栄養を利用しやすい形に変えたり、毒物を分解したり、体内の物質のバランスを維持するなど、生命を支えるために重要な多くのはたらきを担っています。

この肝臓の細胞が壊れてしまった状態が、肝炎です。肝炎は原因によって種類に分けられ、薬物性・アルコール性・自己免疫性・ウイルス性(A 型、B 型、C 型、D 型、E 型など)、などがあります。

これらのうち、日本の肝炎ウイルス患者の原因のほとんどは、肝炎ウイルスに感染することで起こるウイルス性です。それぞれの感染経路は以下のとおりです。

(例)1.生カキや不衛生な水(A型) 2.生肉など(E型)

(例)1.輸血などの医療行為 2.肝炎ウイルスに感染している人が使用した注射器 3.性交渉(特にB型)

4.母子感染(B型) 5.集団予防接種で注射器の連続使用が行われた場合

日本で問題になっているのが、B型肝炎・C型肝炎です。

肝炎ウイルスのキャリア(感染しているが症状がなく、ほぼ生涯にわたり感染が持続するもの)は、B型肝炎が110万人から120万人、C型肝炎が90万人から130万人存在すると推定されています。

肝臓は「沈黙の臓器」ともよばれ、自覚症状があまりありません。

感染に気付かず、適切な治療を行わないまま放置すると慢性化し、肝硬変や肝がんといった重篤な病態に進行する恐れがあります。

ウイルス性肝炎を予防するためには、以下の方法が挙げられます。

ウイルスに感染しているかどうかは検査を受けないと分かりません。

もし、肝炎ウイルスに感染していても、早期に適切な治療を行うことで、治癒し悪化を予防することができます。

検査を受けて、早期発見・早期治療に努めましょう!

県内の医療機関で、無料で受けることができます。

管内市町(時津町・西海市・長与町)の医療機関は、以下のPDFファイルのとおりです。

実施日:月曜日から金曜日(9時から17時45分)※(注記)祝祭日を除きます。