危険有害性項目
分類結果
絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1
爆発物
分類対象外
-
-
-
-
爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2
可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む)
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
3
エアゾール
分類対象外
-
-
-
-
エアゾール製品でない。
4
支燃性/酸化性ガス
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
5
高圧ガス
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
6
引火性液体
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
7
可燃性固体
分類できない
-
-
-
-
可燃性 (ICSC (J) (2006)) との記述があるが、データがなく分類できない。
8
自己反応性化学品
タイプG
-
-
-
-
自己反応性に関連する原子団 (ハロアニリン類) を含むが、UNRTDGにおいて UN 2673、クラス6.1、PGIIに分類されているので、優先評価項目の自己反応性化学品には該当しない。
9
自然発火性液体
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
10
自然発火性固体
区分外
-
-
-
-
発火点は500°C (ICSC (J) (2006)) であり常温で発火しないと考えられる。
11
自己発熱性化学品
分類できない
-
-
-
-
融点が140°C以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12
水反応可燃性化学品
分類対象外
-
-
-
-
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。
13
酸化性液体
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
14
酸化性固体
分類対象外
-
-
-
-
フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であるが、この酸素及び塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15
有機過酸化物
分類対象外
-
-
-
-
分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。
16
金属腐食性物質
分類できない
-
-
-
-
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
危険有害性項目
分類結果
絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1
急性毒性(経口)
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。旧分類が根拠とした情報源の論文 (Cosmetic Ingredient Review Expert Panel (2004) Final report of the safety assessment, International Journal of Toxicology, 23 (Suppl. 2), 1-22.) を参照したが、本物質のLD50値の記述は確認できなかった。また、List 3の資料であるGESTIS (Access on June 2017) にラットのLD50値として、690 mg/kgとの記載があるが、原典が入手できず詳細不明であるため、不採用とした。したがって旧分類から分類結果を変更した。
1
急性毒性(経皮)
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。
1
急性毒性(吸入:ガス)
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
1
急性毒性(吸入:蒸気)
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
1
急性毒性(吸入:粉塵、ミスト)
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。
2
皮膚腐食性/刺激性
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。
3
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。
4
呼吸器感作性
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない
4
皮膚感作性
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。モルモットを用いた皮膚感作性試験において陽性の結果が得られている (Cosmetic Ingredient Review Expert Panel (2004) Final report of the safety assessment, International Journal of Toxicology, 23 (Suppl. 2), 1-22) が、ガイドライン試験ではない試験方法で実施された結果のため、ガイダンスに従い分類根拠には採用しなかった。
5
生殖細胞変異原性
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性である (厚生労働省化学物質変異原性試験 (エームス・染色体異常) 結果 (Access on June 2017)、安衛法既存化学物質変異原性試験データ集 (1997)、NTP DB (Access on June 2017))。
6
発がん性
区分2
警告
H351
P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラット及びマウスを用いた混餌投与による発がん性試験において、ラットでは雄に前胃の扁平上皮がんと扁平上皮乳頭腫及び膀胱移行上皮がんの発生増加、雌に前胃の扁平上皮乳頭腫の発生増加が認められた。マウスでは雄に前胃の扁平上皮乳頭腫の発生増加が認められたが、雌には腫瘍の明らかな発生増加は認められなかった (厚労省委託がん原性試験結果 (Access on June 2017))。以上、実験動物2種で発がん性の証拠が認められたが、雌ラット及び雄マウスの腫瘍は前胃の良性腫瘍であること、雌マウスに発がん性の証拠がないことから、本項は区分2が妥当と判断した。
7
生殖毒性
分類できない
-
-
-
-
ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、血液、脾臓等への影響が認められた250 mg/kg/day まで生殖発生影響は認められなかった (経済産業省による安全性試験結果 (Access on June 2017))。ただし、本試験はスクリーニング試験のため、この結果のみで区分外とはできず、他に利用可能なデータがなく、データ不足のため分類できない。
8
特定標的臓器毒性(単回暴露)
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。
9
特定標的臓器毒性(反復暴露)
区分2(血液系)
警告
H373
P260
P314
P501
ヒトに関する情報はない。
実験動物については、ラットを用いた混餌による90日間反復経口投与毒性試験において、区分2のガイダンス値の範囲内である1,280 ppm (雄: 72 mg/kg/day、雌: 83 mg/kg/day) 以上で赤血球数減少、平均赤血球容積の増加、網状赤血球比率の増加、区分2のガイダンス値の範囲を超える3,200 ppm (雄: 184 mg/kg/day、雌: 205 mg/kg/day) 以上で、脾臓のヘモジデリン沈着、脾臓の髄外造血等がみられたとの報告がある (厚労省委託がん原性試験結果 (Access on June 2017))。また、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、区分2のガイダンス値の範囲を超える250 mg/kg/day (90日換算値: 117 mg/kg/day) で貧血所見、脾臓の髄外造血の亢進・ヘモジデリン沈着、骨髄の造血細胞増加、前胃の境界縁の扁平上皮過形成、腺胃の胃小窩上皮の過形成等がみられたとの報告がある (経済産業省による安全性試験結果 (Access on June 2017))。
以上、区分2のガイダンス値の範囲内で貧血所見がみられていることから、区分2 (血液系) とした。
10
吸引性呼吸器有害性
分類できない
-
-
-
-
データ不足のため分類できない。
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