危険有害性項目
分類結果
絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1
爆発物
分類対象外
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-
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爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2
可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む)
分類対象外
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-
-
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GHSの定義における固体である。
3
エアゾール
分類対象外
-
-
-
-
エアゾール製品でない。
4
支燃性/酸化性ガス
分類対象外
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-
-
-
GHSの定義における固体である。
5
高圧ガス
分類対象外
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-
-
-
GHSの定義における固体である。
6
引火性液体
分類対象外
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-
-
GHSの定義における固体である。
7
可燃性固体
区分外
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-
-
-
不燃性(Not combustible(PIM 500(1997)));(ICSC(J)(2004))という情報により区分外とした。
8
自己反応性化学品
分類対象外
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爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9
自然発火性液体
分類対象外
-
-
-
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GHSの定義における固体である。
10
自然発火性固体
区分外
-
-
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不燃性(Not combustible(PIM 500(1997)));(ICSC(J)(2004))という情報により区分外とした。
11
自己発熱性化学品
区分外
-
-
-
-
不燃性(Not combustible(PIM 500(1997)));(ICSC(J)(2004))という情報により区分外とした。
12
水反応可燃性化学品
区分外
-
-
-
-
金属(Na)および半金属(Si)を含むが、水溶解度でVERY SOLUBLE(HSDB(2003))という情報があり、水と急激な反応をしないと考えられる。
13
酸化性液体
分類対象外
-
-
-
-
GHSの定義における固体である。
14
酸化性固体
分類できない
-
-
-
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ハロゲン元素を含まず酸素を含む無機化合物である。この酸素が炭素および水素以外の元素と化学結合しているが、データがなく分類できない。
15
有機過酸化物
分類対象外
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-
無機化合物である。
16
金属腐食性物質
分類できない
-
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-
融点が55°C以下の固体ではあるが、データがなく、分類できない。
危険有害性項目
分類結果
絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1
急性毒性(経口)
区分外
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-
無水物のラットLD50値である1152-1349 mg/kg(SIDS(2004))から分子量換算した2682-3140 mg/kgに基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。
なお、健康有害性に関しては本物質の無水物(CAS:.6834-92-0)および5水和物(CAS:10213-79-3)も参照のこと。
1
急性毒性(経皮)
分類できない
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-
-
データなし。
1
急性毒性(吸入:ガス)
分類対象外
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GHSの定義における固体である。
1
急性毒性(吸入:蒸気)
分類できない
-
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データなし。
1
急性毒性(吸入:粉塵、ミスト)
分類できない
-
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-
-
データなし。
2
皮膚腐食性/刺激性
区分1
危険
H314
P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
ウサギの皮膚に水で湿らせた本物質0.5gを24時間の半閉塞適用した試験(OECD TG404、GLP)において、壊死を伴う紅斑および浮腫が5日目まで持続し、皮膚一次刺激指数は(PDII)は8で腐食性(corrosive)との評価結果(SIDS(2004))に基づき、区分1とした。一方、本物質を乾燥粉末として適用した場合には紅斑も浮腫も認められなかった(SIDS(2004))。なお、20°Cにおける1%溶液のpHは12〜13(IUCLID(2000))であり、無水物はEUによりR34に分類されてる(EC-JRC(ESIS)(Access on Nov. 2011))。
3
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
区分1
危険
H318
P305+P351+P338
P280
P310
ウサギの眼に適用したin vitro試験(GLP準拠)での腐食性(corrosive)の結果、20°Cにおける1%溶液のpHは12〜13(IUCLID(2000))、および皮膚腐食性/刺激性の分類で区分1(腐食性)としていることから、区分1とした。
4
呼吸器感作性
分類できない
-
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-
-
データなし。
4
皮膚感作性
分類できない
-
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-
-
データ不足。なお、無水物のデータとしてマウスのLLNA法(OECD TG429)で陰性の結果、ヒトで接触によるじんましんの1人の症例報告および同じヒトでのパッチテストで潰瘍と膨疹の報告(対照30人は陰性)(SIDS(2004))があるが詳細は不明である。
5
生殖細胞変異原性
区分外
-
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-
-
無水物を用いた経口投与によるマウスの骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性結果(SIDS(2004))により区分外とした。なお、無水物のin vitro試験として、エームス試験で陰性の結果が報告されている(SIDS(2004))。
6
発がん性
分類できない
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-
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データ不足。なお、無水物については、ラットに2年間飲水投与予定の試験が、全群で高死亡率を示したため14ヵ月に短縮された結果有意な影響は認められず(SIDS(2004))、また、2年間ばく露した別の試験では発がん性はみられなかった(IUCLID(2000))と報告されている。
7
生殖毒性
分類できない
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データ不足。なお、無水物については、マウスの器官形成期を含む妊娠期間中に経口投与により、妊娠末期の胎仔および分娩後の出生仔の観察で、着床数、同腹仔数、受胎率、生存/死亡胎児数、胎児体重等の指標に影響はなく、内臓/骨格奇形の増加も無かった(SIDS(2004))と報告されているが、親動物の性機能・生殖能の影響に関するデータはない。
8
特定標的臓器毒性(単回暴露)
区分2(神経系)
警告
H371
P309+P311
P260
P264
P270
P405
P501
無水物のデータとして、ラットの単回経口投与試験(用量:雄538-2000 mg/kg、雌910-2600 mg/kg)で、嗜眠状態、呼吸数増加、散瞳、痙攣、マウスの単回経口投与試験(用量:雄500-1921 mg/kg、雌500-1372 mg/kg)で、嗜眠、外部刺激反応喪失、眼瞼閉鎖、後肢麻痺、間代性/強直性痙攣、チアノーゼ、呼吸麻痺の症状(いずれもSIDS(2004))が報告されている。以上の神経症状は、9水和物に分子量換算してガイダンス値区分2の範囲の用量(それぞれ1252 mg/kg以上または1164 mg/kg以上)まで及んでいることから、区分2(神経系)とした。
9
特定標的臓器毒性(反復暴露)
分類できない
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本物質を用いたラットの26日間混餌投与試験では、歯の色素沈着、脱毛、脂漏、緊張消失を除き、悪影響を示唆する所見はない(SIDS(2004))との報告があるが、試験系が不適切、かつ検査項目も不十分なため毒性試験とは言えないと述べられている(SIDS(2004))。無水物のデータとしては、ラットの3ヵ月間の飲水投与試験のNOAELは227〜237 mg/kg/day(SIDS(2004))、ラットの2年間飲水投与試験のNOAELは792 mg/kg/day(IUCLID(2000))、また、マウスの3ヵ月飲水投与試験ではNOAELが260〜284 mg/kg/day(SIDS(2004))と報告され、9水和物に分子量換算してもガイダンス値区分2の上限を超るため経口経路では区分外相当となる。しかし他の経路の情報がないため「分類できない」とした。
10
吸引性呼吸器有害性
分類できない
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データなし。