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  5. 吉田 幸生 主任研究員が2015年度正野賞を受賞
2015年11月6日

受賞のお知らせ 〜 吉田 幸生 主任研究員が2015年度正野賞を受賞

概要

受賞者氏名: 吉田 幸生(地球環境研究センター)
賞の名称: 2015年度正野賞
授賞機関: 公益社団法人 日本気象学会
受賞年月日: 2015年10月29日
受賞対象: 温室効果観測技術衛星(GOSAT)のデータ品質の向上に関する研究

ひとこと

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」は、2009年1月23日に打ち上げられた世界初の温室効果ガス観測専用の衛星です。

二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)といった温室効果ガスが特定の波長の光を吸収するという性質を利用し、太陽光の地表面散乱光の観測スペクトルからCO2, CH4のカラム量(地表から大気上端までの気柱に含まれる対象気体分子の総数)を導出するアルゴリズムの開発・改良に関する研究を、プロジェクトメンバー・国内外の研究者と協力して進めて参りました。

最新のアルゴリズム(V02)による導出結果は、不確かさが1%以下となっており、様々な応用研究へ利用されつつあります。

今後より一層の品質改善を目指すとともに、2017年度打上げ予定のGOSAT-2の準備を進めて参ります。

対象となった研究の一部は、環境省の環境研究総合推進費(2A-1102)により実施されました。アルゴリズム改良検討にあたり、GOSAT研究用計算設備を利用しました。

[画像:二酸化炭素カラム平均濃度(XCO2)の推移のグラフ]
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」の観測で得られた二酸化炭素カラム平均濃度(XCO2)の推移
最新のアルゴリズム(V02)で得られたXCO2の月平均値マップを示します。
夏期に植物の光合成により濃度が低下する様子や、年々濃度が上昇している様子が見てとれます。
リンク先のギャラリーでは、他の月やメタンの月平均値マップもご覧頂けます。
【GOSAT データ・ギャラリー】https://data2.gosat.nies.go.jp/index_ja.html

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