セキュリティ分野の人材不足が叫ばれて久しく、セキュリティ人材の育成が依然急務となっています。組織を模したネットワーク環境でインシデント対応を体験できる実機サイバー演習はセキュリティ人材育成の有効な手段ですが、演習教材の開発や、実機を使った演習環境の構築・維持は容易ではなく、演習実施の障壁となっていました。
NICTは2017年にナショナルサイバートレーニングセンターを創設し、主に国の機関や地方公共団体向けに実践的なサイバーセキュリティ演習事業を行ってきましたが、これに加えて、国内の民間事業者や教育機関による自主的なサイバーセキュリティ演習の実施を支援する仕組みが求められていました。