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Hib感染症
定期接種の導入により重篤なHib感染症が減っています。
Q&A
(更新:2024年)
病気について
病気の概要
Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。
主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあります。
Hib感染症の発生状況
感染症法に基づくHib感染症の届出は2013年4月から開始されたため、それ以前の発生状況について国の統計はありません。一部の自治体でHib感染症の発生状況を、法律に基づく届出が開始される以前から継続的に調査した研究によると、 Hibワクチンが定期接種化される以前の2008-2010年には、Hib髄膜炎の発症頻度は5歳未満小児人口10万人あたり7.5〜8.2と報告されていましたが、Hibワクチン定期接種化後の2014年には、Hibを含めたインフルエンザ菌による髄膜炎罹患率は0となりました。
Hib感染症にかかった場合
Hibの感染による重篤な疾患として、肺炎、髄膜炎、化膿性の関節炎などが挙げられ、これらを起こした者のうち3〜6%が亡くなってしまうといわれています。また、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すといわれています。
ワクチン接種の効果
ワクチン接種により、Hibが血液や髄液から検出されるような重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。
標準的なワクチン接種スケジュール
- 初回接種3回、追加接種1回の合計4回の接種が必要です。
Hibワクチンについては、単味のHibワクチン又は5種混合ワクチンが使用できます。5種混合ワクチンは、百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオワクチンの各ワクチンとHibワクチンを混合したワクチンであり、2024年4月から定期接種での使用が可能となりました。
5種混合ワクチンを使用する場合のスケジュール:
・初回接種:生後2月に達した時から生後7月に至るまでの期間を標準的な接種期間として20日以上(標準的には20日から56日まで)の間隔をおいて3回
・追加接種:初回接種終了後6月以上、標準的には6月から18月までの間隔をおいて1回
※(注記)より詳しい情報については 別ウィンドウで開く https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.htmlをご参照下さい。
定期の予防接種は、各市町村が実施主体となっていますので、お住まいの市町村での実施方法など、詳細については、市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
関連審議会・検討会
- サイト内リンク 第23回予防接種部会(2012年11月14日)
- サイト内リンク 第16回予防接種部会(2011年5月26日)
- サイト内リンク 第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)(2013年3月11日)
- サイト内リンク 第2回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)(2012年10月29日)
- サイト内リンク 第1回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)(2012年5月25日)
- サイト内リンク 第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)(2012年1月16日)
- サイト内リンク 第2回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)(2011年9月12日)
- サイト内リンク 第1回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)(2011年7月13日)
関連情報
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※(注記)概要はPDF こちら [373KB]
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