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平成29・30・31年改訂学習指導要領の趣旨・内容を分かりやすく紹介

改訂に込められた思い

学校で学んだことが,子供たちの「生きる力」となって,明日に,そしてその先の人生につながってほしい。
これからの社会が,どんなに変化して予測困難な時代になっても,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,判断して行動し,それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。

そして,明るい未来を,共に創っていきたい。

「学習指導要領」には,そうした願いが込められています。

これまで大切にされてきた,子供たちに「生きる力」を育む,という目標は,これからも変わることはありません。
一方で,社会の変化を見据え,新たな学びへと進化を目指します。

生きる力学びの,その先へ

「学習指導要領」の内容を,多くの方々と共有しながら,子供たちの学びを社会全体で応援していきたいと考えています。

何ができるようになるの?(資質・能力の三つの柱)

子供たちに必要な力を三つの柱として整理しました。「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら,授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していけるよう,すべての教科でこの三つの柱に基づく子供たちの学びを後押しします。


資質・能力の三つの柱

どのように学ぶの?(主体的・ 対話的で深い学び)

主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視して授業を改善します。

一つひとつの知識がつながり、「わかった!」「おもしろい!」 と思える授業に/自分の学びを振り返り、次につなげる力を育む授業に
先を見通して、粘り強く取り組む力が身につく授業に/周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれる授業に

何を学ぶの?

幼児期の教育

遊びや生活の中で生きる力の基礎を培います。

小学校

  • 国語
  • 社会(3〜6年)
  • 算数
  • 理科(3〜6年)
  • 生活(1,2年)
  • 音楽
  • 図画工作
  • 家庭(5,6年)
  • 体育
  • 外国語(5,6年)
  • 特別の教科 道徳
  • 外国語活動(3,4年)
  • 総合的な学習の時間(3〜6年)
  • 特別活動

中学校

  • 国語
  • 社会
  • 数学
  • 理科
  • 音楽
  • 美術
  • 保健体育
  • 技術・家庭
  • 外国語
  • 特別の教科 道徳
  • 総合的な学習の時間
  • 特別活動

高等学校

各学科に共通する各教科等

  • 国語
  • 地理歴史
  • 公民
  • 数学
  • 理科
  • 保健体育
  • 芸術
  • 外国語
  • 家庭
  • 情報
  • 理数
  • 総合的な探究の時間
  • 特別活動

主として専門学科において開設される各教科

  • 農業
  • 工業
  • 商業
  • 水産
  • 家庭
  • 看護
  • 情報
  • 福祉
  • 理数
  • 体育
  • 音楽
  • 美術
  • 英語

特別支援学校 小学部 中学部 高等部

上記の教科等の他,障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための「自立活動」,知的障害のある子供のための各教科等もあります。

重視することは?

  • プログラミング教育
    コンピュータがプログラムによって動き,社会で活用されていることを体験し,学習します。
  • 外国語教育
    「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の力を総合的に育みます。
  • 道徳教育
    自分ごととして「考え,議論する」授業などを通じて道徳性を育みます。
  • 言語能力の育成
    国語を要として,すべての教科等で子供たちの言葉の力を育みます。
  • 理数教育
    観察,実験などにより科学的に探究する学習活動や,データを分析し,課題を解決するための統計教育を充実します。
  • 伝統や文化に関する教育
    我が国や郷土が育んできた日本の伝統や文化を学びます。
  • 主権者教育
    社会の中で自立し,他者と連携・協働して社会に参画する力を育みます。
  • 消費者教育
    契約の重要性や消費者の権利と責任などについて学習し,自立した消費者として行動する力を育みます。
  • 特別支援教育
    幼児期から高等学校段階まで,全ての学校で障害に応じた指導を行い,一人一人の能力や可能性を最大限に伸ばします。

「授業改善のための参考資料」のページには,より幅広く掲載しています!

カリキュラム・マネジメント

カリキュラム・マネジメントを確立して教育活動の質を向上させ,学習の効果の最大化を図ります。

一つひとつの知識がつながり、「わかった!」「おもしろい!」 と思える授業に/自分の学びを振り返り、次につなげる力を育む授業に

学校教育の効果を常に検証して改善する

先を見通して、粘り強く取り組む力が身につく授業に/周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれる授業に

教師が連携し,複数の教科等の連携を図りながら授業をつくる

先を見通して、粘り強く取り組む力が身につく授業に/周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれる授業に

地域と連携し,よりよい学校教育を目指す


> カリキュラム・マネジメントについて詳しくはこちら(PDF:2.20MB) PDF

社会に開かれた教育課程

目指すのは「社会に開かれた教育課程」の実現


保護者の皆さまや地域の皆さまのお力添えをいただきながら,よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を達成していきます。


保護者の皆さまへ

子供たちの「生きる力」を育むには,学校での学びを日常生活で活用したり,ご家庭での経験を学校生活に生かしたりすることが,とても大切です。

お子さんが学校で学んだことについて,ご家庭で,ぜひ話してみてください。

保護者の皆さまの働きかけが,子供たちの「生きる力」を育む大きな原動力になります。

保護者の働きかけがある子供の学力は高いという傾向があります。
例えば・・・

  • 学校や友達のこと,地域や社会の出来事など家庭での会話が多い。
  • テレビ ビデオ DVDを見る時間などのルールを決めている。
  • テレビゲーム(携帯電話やスマートフォンを使ったゲーム等を含む)をする時間を限定している。
  • 子供に本や新聞を読むようにすすめている。
  • 子供に最後までやり抜くことの大切さを伝えている。
  • 自分の考えをしっかり伝えられるようになることを重視している。
  • 地域や社会に貢献するなど,人の役に立つ人間になることを重視している。

(平成29年度全国学力・学習状況調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究)

学習指導要領で目指す学びを体感!

オリンピック・パラリンピックのメダルをつくるなら

学習指導要領では,社会に出てからも学んだことを生かせるような学校教育を目指します。
各教科等を通じて得た力は,将来どのように生かされるのでしょうか?
「オリンピック・パラリンピックのメダルづくり」というテーマで例を示してみました。

学習指導要領ができるまで


-- 登録:平成29年03月 --

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