宅配便業者を装った「不在通知」の偽SMSに注意しましょう−URLにはアクセスしない、ID・パスワードを入力しない!−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
全国の消費生活センター等には、宅配便業者を装った「不在通知」の偽SMSに関する相談が寄せられています。
消費者に送られてくるSMS(ショートメッセージサービス)には偽サイトに誘導するためのURLが記載されており、相談事例では、偽サイトにアクセスして不正なアプリをインストールした結果、同じ内容のSMSが自身のスマートフォンから自動的に多数の宛先に送信されてしまい、身に覚えのない通信料を請求されるケースがみられます。
また、アクセスした偽サイトで入力したID・パスワード、暗証番号、認証コード等が携帯電話会社のキャリア決済などで不正利用されて、身に覚えのない請求を受けるケースもみられます。
図.トラブルのイメージ
「不在通知」の偽SMSに関するトラブルの流れを表した図。図に続いて、テキストによる詳細。
- 消費者のスマートフォンに、「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。下記よりご確認ください」という内容の偽SMSが送られてきます。
- 送られてきたSMSには偽サイトに誘導するためのURLが記載されています。
- ケース1では、偽サイトにアクセスして不正なアプリをインストールした結果、消費者のスマートフォンから同じ内容の偽SMSが多数送信されて、身に覚えのない通信料が発生します。
- ケース2では、偽サイトにアクセスしてID・パスワード等を入力した結果、キャリア決済などを不正利用されて、身に覚えのない請求を受けます。
相談事例
- 【ケース1】 偽サイトにアクセスしたあと自身のスマートフォンからSMSが多数送信されてしまった
- スマートフォンに宅配荷物の不在通知のSMSが届き、確認するためリンク先にアクセスした。すると何かダウンロードするような画面になったが、すぐ元に戻ったので静観していた。数日後、見知らぬ複数の相手から電話の着信があり、不在配達の荷物の受け取りについての申し出を受けたので「私は無関係だ」と伝えて電話を切った。
その後、電話番号を変更するため携帯電話のショップを訪れ、請求内容を確認したところ、SMSが届いて以降、私の電話番号から海外宛てにSMSが100回以上送信されているとのことで、通信料を1万円以上請求されていた。請求を取消してほしい。 - (2020年8月受付 40歳代 男性)
- 【ケース2】 偽サイトにアクセスしたあとキャリア決済などを不正利用されてしまった
- 数か月前にスマートフォンに宅配便の不在連絡のようなSMSが届いたので、記載されていたURLにアクセスした。その時に何を入力したのか明確には覚えていないが、氏名などの個人情報を入力して返信してしまったかもしれない。その後、約11万円がキャリア決済されていて、電子マネーが購入されていることが分かった。
- (2020年5月受付 40歳代 男性)
消費者へのアドバイス
- SMSやメールで「不在通知」が届いても、記載されているURLには安易にアクセスしないようにしましょう。
- URLにアクセスした場合でも、提供元不明のアプリをインストールしたり、ID・パスワード等を入力したりしないようにしましょう
- 不正なアプリをインストールした場合にはスマートフォンを機内モードにして、アプリをアンインストールしましょう
- 偽サイトにID・パスワード等を入力してしまったら、すぐに変更しましょう
- 迷惑SMSやメール、ID・パスワード等の不正利用への事前対策をしておきましょう
- 携帯電話会社の対策サービスやセキュリティーソフト等を活用しましょう
- ID・パスワード等の使い回しはやめましょう
- キャリア決済の限度額を必要最小限に設定するか、利用しない設定に変更しましょう
- 不安に思ったりトラブルに遭ったりした場合は最寄りの消費生活センター等に相談してください
- *消費者ホットライン「188(いやや!)」番
- 最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
- *警察相談専用電話「#9110」
- 最寄りの警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号です。
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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