オンラインゲーム、アダルトサイト、健康食品・化粧品の定期購入、SNSきっかけのトラブルも 家族で防ごう!子どものネットトラブル
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
全国の消費生活センター等に寄せられる小学生、中学生、高校生の相談(注1)では、インターネットに関連する相談が多くみられ、2010年度以降全体に占める割合は7割を超えています。
相談事例をみると、「保護者に内緒でオンラインゲームでの高額な課金をしていた」「アダルトサイトで突然「登録完了」の画面が表示され支払ってしまった」などデジタルコンテンツに関するトラブルや、「1回だけのつもりで健康食品や化粧品を注文したが定期購入が条件となっており支払えない」「インターネット通販やフリマサービスで商品を購入したが商品が届かない・偽物が届いた」などのトラブルがみられます。これらの相談のなかには、SNS上の広告やSNS上で知り合った相手がきっかけとなってトラブルになっているケースも増えています。
そこで、子どもがインターネットでのトラブルに遭わないよう、保護者と子どもに注意を呼び掛けます。
図 PIO-NET(注2)にみる契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談のうち電子商取引(注3)に関する相談の年度別推移
2009年度から2019年6月30日までの契約当事者が小学生・中学生・高校生の電子商取引に関する相談件数のグラフ。グラフに続いてテキストによる詳細。
2009年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は17,293件、うち電子商取引に関する相談件数は11,586件で全体に占める割合は67%、2010年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は18,667件、うち電子商取引に関する相談件数は14,449件で全体に占める割合は77.4%、2011年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は18,157件、うち電子商取引に関する相談件数は14,618件で全体に占める割合は80.5%、2012年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は14,920件、うち電子商取引に関する相談件数は11,717件で全体に占める割合は78.5%、2013年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は16,232件、うち電子商取引に関する相談件数は12,997件で全体に占める割合は80.1%、2014年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は15,579件、うち電子商取引に関する相談件数は12,523件で全体に占める割合は80.4%、2015年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は14,160件、うち電子商取引に関する相談件数は11,344件で全体に占める割合は80.1%、2016年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は10,605件、うち電子商取引に関する相談件数は8,218件で全体に占める割合は77.5%、2017年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は8,196件、うち電子商取引に関する相談件数は5,963件で全体に占める割合は72.8%、2018年度の契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数は9,007件、うち電子商取引に関する相談件数は6,654件で全体に占める割合は73.9%です。
- (注1)契約当事者年齢が6〜18歳で、契約当事者職業詳細が小学生・中学生・高校生のいずれかである相談が対象(契約当事者職業詳細が無回答(未入力)等の相談は除く)。
- (注2)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのこと。消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。本資料の相談件数は、2019年6月30日までの登録分。
- (注3)インターネット等のネットワーク上で行う取引。
相談事例
小学生・中学生・高校生で多くみられるトラブルにはオンラインゲーム、アダルトサイト、出会い系サイト、健康食品等の定期購入、商品が届かない・偽物が届く通販サイト、その他(個人間取引等)に関するトラブルがあります。
なお、アダルトサイト、出会い系サイト、健康食品等の定期購入、商品が届かない・偽物が届く通販サイト、個人間取引に関するトラブルは大人と同様の特徴がみられます。
- 子どもが無断でクレジットカードを使ってオンラインゲームで課金をしていた
- 子どもが誤ってアダルトサイトにアクセスし、請求された費用を支払ってしまった
- 出会い系サイトで異性と知り合ったが出会えず騙された
- 相談相手になれば高額収入を得られる出会い系サイトに登録したが騙された
- 1回限りのつもりで化粧品を注文したが、定期購入が条件だった
- SNSの広告を見てジャケットを注文したが偽物だった
- フリマアプリで化粧品を購入したが、商品が届かない
子どものインターネットトラブルを防ぐためのアドバイス
- インターネット利用にあたってのルールを話し合いましょう
- 子どものインターネット利用を把握し、クレジットカード等はしっかり管理しましょう
- 料金や契約内容・解約条件等を確認しましょう
- 不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談しましょう
- *消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
子どもへのアドバイス
- インターネットは家族で決めたルールを守って使いましょう。
- クレジットカードを使うことはお金を支払うことといっしょです。クレジットカードを勝手に使ってはいけません。
- トラブルにあったときは、ひとりでなやまず家族に相談しましょう。
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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