FO:ブロンデル書記長の後継争いに2人が名乗り
労働者の力(FO)のブロンデル書記長は、来年の第20回大会(2月2日からセーヌサンドゥニ県ヴィルパントで開催)で、1989年に選出されたその地位を後継者に譲る。
4カ月後には、3000人ほどの代議員が集まって、FOの進む方向を定めなければならない。その直後から新書記長がFOを導いていくことになる。後継候補としてすでに2人が名乗りを挙げている。社会保障を担当するジャン・クロード・マレ氏(56歳)は早くも5月2日に立候補を表明している。そして、ブロンデル書記長に極めて近い広報担当のジャン・クロード・マイー氏(50歳)が、9月初めになってようやく出馬への意欲を示した。
9月17、18日には本当の意味でのFO運営機関である全国同盟委員会(CCN:年に2回開催)が開催された。書記長は大会終了後にこのCCNによって選出される。ブロンデル書記長は、2人の候補者の間で深刻な派閥戦争が起こらないように、また自らが就任した1989年と同じシナリオを繰り返さないために、事実上の結論を得るつもりでこの9月のCCNに臨んだものの、そのもくろみは成功しなかった。大会までの4カ月が長い内部対立に終始する恐れも出てきたといえるかもしれない。
1989年当時、ブロンデル候補は2人の「JCM」(ジャン・クロード・マレ氏とジャン・クロード・マイー氏)に支えられながらピトゥー候補と争ったが、その戦いは大会の半ばまで持ち込まれ熾烈を極めた。今回はそのマイー氏とマレ氏が候補者として争う。大会の4カ月以上前に、ブロンデル書記長が裁定を下す試みは失敗に終わった。ブロンデル書記長は9月の初めになるまで出馬表明しなかったマイー氏がCCNの圧倒的多数の投票によって正当な後継者であると認められることを期待していた。
しかし、150人ほどのCCN参加者による投票は2人の候補者の一方に断を下す結果にはならなかった。そして、マイー氏は有効投票の50%をかろうじて上回ったが、決定的な票を獲得することはできなかった。対立候補のマレー氏は自らの支持者に投票への不参加もしくは棄権を呼びかけた。そして、30ほどの県連盟と職業連盟は実際に投票を拒否した。ブロンデル書記長はこの否認と思われる結果に反駁しなければならなかった。そして、避けたいと言っていた危機を深刻化させることになった。1989年のシナリオが再び繰り返されることになるのだろうか。
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