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2010年度敦賀発電所からのお知らせ

敦賀発電所2号機
原子炉格納容器内の弁からの漏えいについて

【概要】

×ばつ約1mの範囲に広がっているのが発見されました。

15時30分頃に漏れが停止していることを確認しました。その後、直ちに当該弁に弁体を組み込み、漏れが発生しないよう措置しました。

床面に漏れた水の量は約3リットル(×ばつ105Bq)で、滴下した水の飛沫が発見者の両足首の着衣に付着しましたが、測定の結果、身体に汚染はありませんでした。

これまでの調査では、当該系統を隔離し水抜きを行う作業の完了を確認せずに、当該弁の弁体を取り外して開放していました。

今後、原因を詳細に調査します。

なお、本事象による周辺環境への放射能の影響はありませんでした。

【詳細】

敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉:定格電気出力116万キロワット)は、第17回定期検査中(2010年2月21日から開始)のところ、4月5日15時10分頃、原子炉格納容器地下2階(管理区域)で耐震補強工事を行っていた作業員が水の滴下を確認しました。

水の滴下は、1次系弁点検の一環として、弁体を取り外して開放していた格納容器冷却材ドレン系統(注記)の弁から漏れた水が、当該弁の廻りと下部に設置していた養生シート内に溜まった後、溢れ出たもので、発見者から連絡を受けた当該弁の点検担当作業員が、現場に到着した15時30分頃には漏れは停止していました。その後、直ちに当該弁に弁体を組み込み、漏れが発生しないよう措置しました。

×ばつ約1mの範囲に広がり、その量は約3リットル(×ばつ105Bq)でした。滴下した水の飛沫が発見者の両足首の着衣に付着しましたが、測定の結果、身体に汚染はありませんでした。

当日の作業状況を調査したところ、当該弁の開放作業は、当該系統を隔離し水抜きを行った後に実施する計画となっていましたが、隔離・水抜き作業が行われる前の当日午前中に弁の開放作業が実施されていました。また、漏れが発見された午後の時間帯において、隔離作業が行われていました。

関係者からの聞き取り調査では、当該工事を担当する部署が、隔離・水抜き作業を担当する部署に確認をせずに、隔離・水抜き作業前に当該弁の開放作業の実施を指示していたことがわかりました。

引き続き作業状況の調査や聞き取り調査等を行い、漏えい原因について詳細に調査します。

なお、本事象による周辺環境への放射能の影響はありませんでした。

(注記)
運転中は1次冷却材ポンプの軸シール部からの排水を、定期検査中は1次冷却材系統の水抜きに伴う排水等を格納容器冷却材ドレンタンクへ回収し、冷却材貯蔵タンク等に移送する系統。

添付資料:原子炉格納容器内の弁からの漏えい状況

(2010年4月9日掲載)

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報(注記))等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

(注記)
保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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