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2009年度敦賀発電所からのお知らせ

敦賀発電所1号機
タービン建屋での協力会社作業員の負傷の原因と対策について

【概要】

定期検査中の敦賀1号機において、7月10日、タービン建屋1階(管理区域)仮設足場上の作業員が耐震補強用鋼材(約11Kg)の受け渡し作業中に手を滑らせて鋼材を落としました。落ちた鋼材は、通路床面より約3.1m斜め下でポンプ点検作業をしていた作業員にあたり、2名の作業員が負傷しました。原因は、2段目足場上に受け手がいない状況で1段目から補強用鋼材を持ち上げようとしたところ、鋼材の上部が足場材と干渉し、そのはずみで鋼材が通路床下のポンプエリアに落下したものと推定しました。 対策として、足場の側面等から斜め方向に資機材を荷上げ・降ろしを行う際は、荷の受け手側の体勢が整ったことを確認した上で双方が声を掛け合い受け渡しを行うとともに、鋼材の落下により影響を受ける恐れのあるエリアは立入禁止の措置を行うこととしました。

【詳細】

敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉:定格電気出力35.7万キロワット)は、2008年11月7日より第32回定期検査中のところ、ケーブルトレイおよび電線管サポート耐震補強工事を実施しており、この工事の一環で、タービン建屋1階(管理区域)の通路床面に2段組みの仮設足場を設置し、作業員2名で通路床面から足場上部に補強用鋼材(約75mm角、長さ約1.6m、重さ約11kg)を受け渡す作業を行っていました。

この作業を行っていた、2009年7月10日15時50分頃、補強用鋼材が1段目の足場上から通路床面より約3.1m斜め下の制御棒駆動水ポンプエリアに落下し、当該エリアでポンプの点検作業を実施していた作業員2名にあたり、この作業員が負傷しました。

負傷した2名は、汚染がないことを確認し、発電所構内の健康管理室において応急処置を受けた後、病院へ搬送しました。
病院での診断で、1名は左目まぶたの負傷で約1週間の加療が必要とされ、もう1名は、左手甲を負傷し、緊急手術を行い、今後2週間の入院・加療を要する見込みとされました。

(2009年7月13日お知らせ済み)

関係者からの聞き取り等の結果、補強用鋼材の荷上げ作業は、通路床面の作業員が、1段目の仮設足場上の作業員に補強用鋼材を渡した後、2段目の仮設足場上に移動して1段目の仮設足場上の作業員から補強用鋼材を受け取ることになっていました。

鋼材の落下した原因は、1段目の仮設足場上の作業員が、通路床面の作業員が2段目の仮設足場上に到着する前の受け手がいない状況で1段目から補強用鋼材を持ち上げようとしたところ、鋼材の上部が足場材と干渉し、そのはずみで鋼材が通路床下のポンプエリアに落下したものと推定しました。

作業員の負傷については、作業間調整(注記)の際に当該仮設足場への補強用鋼材の荷上げ作業場所とポンプ点検作業場所が平面図上では上下関係になかったため、上下作業と認識されず、補強用鋼材の落下に対する立入禁止措置が取られていなかったためと推定しました。

対策として、足場の側面等から斜め方向に資機材を荷上げ・降ろしを行う際は、荷の受け手側の体勢が整ったことを確認した上で双方が声を掛け合い、受け渡しを行うとともに、鋼材の落下により影響を受ける恐れのあるエリアは、立入禁止の措置をとることにしました。

これらの対策については、社内規程に明記するとともに、社員および協力会社社員への周知および再発防止の注意喚起を行いました。また、工事要領書および工事現場に反映されていることを確認しました。

(注記)
現場平面図を用いて作業エリアを書き込み、作業の重複等を確認し、各作業間の調整を行う。

添付資料:タービン建屋での協力会社作業員の負傷状況

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報(注記))等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

(注記)
保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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