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2009年度敦賀発電所からのお知らせ

敦賀発電所2号機
タービン建屋地下1階での水溜りの発見について

【概要】

運転中の敦賀2号機において、5月2日、巡視点検中のところ、タービン建屋地下1階において床面の水溜まりと壁面にあるケーブル等の貫通口から水が流入していることを確認しました。調査の結果、この水は碍子の洗浄に使用する水が弁の故障により大量にケーブル等のトレンチに排水され続け、タービン建屋の貫通口から流入したものと判明しました。当該弁の上流側にある給水元弁を閉じて、水の流入を停止しました。なお、流入した水は放射能を含まない水であり、環境への影響はありませんでした。

【詳細】

敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉:定格電気出力116万キロワット)は運転中のところ、5月2日9時30分頃、巡視点検をしていた運転員がタービン建屋地下1階(非管理区域)で水溜りを発見しました。

溜まっていた水の流入経路を調査した結果、タービン建屋に隣接する給水処理建屋からタービン建屋地下1階に通じているトレンチ(配管やケーブルを設置しているトンネル。以下、「当該トレンチ」という。)の堰を越えて、流入していることを確認し、さらに給水処理建屋を確認した結果、碍子の汚損検出器(注記)1の排水が継続していることを確認しました。
碍子の汚損検出器は、碍子の表面に付着した海塩粒子を水で洗浄し塩分濃度を測定する装置です。その洗浄水は補給水槽から供給されますが、その水位が下がると自動で排水電磁弁が閉じ、給水電磁弁が開いて水が供給されます。

今回は、排水電磁弁が動作不良で閉じずに給水が行われたため、直接、排水先である当該トレンチに給水が流れ込む状態が継続していることを確認しました。このため、排水電磁弁の上流側にある給水元弁を閉じたところ、当該トレンチへの給水の流れ込みが停止し、タービン建屋地下1階への水の流入も停止しました。
流入した水による機器への影響は、ありませんでした。

また、溜まっていた水の量は、水溜りの範囲からタービン建屋地下1階(面積:約580m2、深さ:約1cm、水量:約5.8?)と当該トレンチ内(面積:約74m2、深さ:約10cm、水量:約7.4?)合計で約13.2?と推定しました。
なお、碍子の汚損検出器の補給水槽への給水は、2次系で使用する放射能を含まない水であるため、この事象による環境への影響はありません。

対策として、排水電磁弁を新品に取替えるとともに、碍子の汚損検出器の補給水槽給水配管の排水を当該トレンチに入らない箇所に変更します。

(注記)1
屋外開閉所の碍子の汚損状況を確認するために設置している検出器

添付:敦賀発電所2号機 タービン建屋地下1階の水溜り状況

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報(注記))等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

(注記)
保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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