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2009年度敦賀発電所からのお知らせ

敦賀発電所2号機
Aタービン動主給水ポンプ制御系の不具合について

【概 要 】

運転中の敦賀2号機において、3月26日、蒸気発生器に水を供給しているタービン動主給水ポンプ(全2台)のうちの1台で、ポンプの回転数を制御している回路で不具合が発生しました。同ポンプを電動主給水ポンプに切り替えた後、点検を行い、不具合のあった制御回路を取り替え、3月31日に通常運転状態に復旧しました。

【詳細】

敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉:定格電気出力116万キロワット)は運転中のところ、3月26日6時25分頃、中央制御室にて、運転員がAタービン動主給水ポンプ(以下、「当該ポンプ」という。)の回転数と全給水流量の指示値が一時的に変動していることに気づき、現場にて当該ポンプの運転状態を確認しましたが、異常は認められませんでした。
その後、これらの指示値は通常値で安定していましたが、同日10時03分、中央制御室にて「A-FWPT(A-タービン動給水ポンプ) EHガバナ制御盤入出力注意」警報が発報しました。

タービン動主給水ポンプ(全2台)は、蒸気発生器で発生した蒸気の一部を使って駆動用タービンを回転させ、その力でポンプ(羽根車)を動かし、蒸気発生器に水を給水しています。

点検の結果、駆動用タービンに使用する蒸気の量を調整している弁の開度指令信号が6時20分頃に通常値(約43%)から低下(約28%)し、その後もわずかに変動しながら低下する傾向が続き、10時03分にこの開度指令信号と弁の実開度信号(約43%)との差が20%を超えたため警報が発報したと判明しました。
原因調査のため、当該ポンプを停止し制御系の点検を行うこととし、同日21時45分に当該ポンプを停止し、電動主給水ポンプ(2台)での給水に切り替えました。なお、この期間、原子炉出力を約2%低下させました。

詳細点検の結果、弁の開度を制御する開度制御カード(2回路)のうち、一つの出力に異常が認められたことから、この不良により開度指令信号と実開度信号に差が生じ、その差が徐々に大きくなり、警報発報に至ったものと推定されました。
このため、当該カードを新品に取替え、健全性を確認した後、電動主給水ポンプから当該ポンプへの切替えを行い、3月31日18時40分に通常状態に復旧しました。

なお、この期間中、蒸気発生器への給水は十分確保されており、プラントの運転状態および周辺環境への影響はありませんでした。

添付:敦賀発電所2号機 Aタービン動主給水ポンプ制御系の不具合について

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報(注記))等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

(注記)
保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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