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2010年度東海・東海第二発電所からのお知らせ

東海第二発電所
非常用ガス処理系(A)の予防保全を目的とした保全作業の実施について

東海第二発電所(沸騰水型軽水炉、定格電気出力110万キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、非常用ガス処理系*1(A)号機(以下、「SGTS(A)」という)が停止中にも係らず、流量伝送器*2(以下、「当該FT」という)の出力信号が、今月に入り徐々に変化していることを確認しました。

この変化量は流量指示計に表れない範囲での変動であり、機能上問題のない程度ですが、今後の運転に万全を期すため、当該FTを交換するとともに、取り外した当該FTを工場に持ち込み、出力信号変化原因を詳細に調査することにしました。

このため、交換作業にあたっては、SGTS(A)を隔離することから、保安規定に基づき原子炉建屋ガス処理系A系を「計画的に運転上の制限外に移行*3」した上で、以下のとおり実施しました。

5月18日

  1. 原子炉建屋ガス処理系B系 健全性確認試験(結果:良)
  2. 原子炉建屋ガス処理系A系 運転上の制限外へ移行
  3. 非常用ガス処理系A系 FT交換作業
  4. 原子炉建屋ガス処理系A系 健全性確認試験(結果:良)
  5. 原子炉建屋ガス処理系A系 運転上の制限外から復帰

なお、本事象による外部への放射性物質の影響はありません。

*1
非常用ガス処理系
原子炉建屋内に放射性物質の放出を伴う事故の際、原子炉建屋内を負圧にするとともに、放射性物質の除去を行い、外部への放射能による影響を低減する設備で、2系統設置されている。 非常用ガス処理系は、原子炉建屋ガス処理系の一部であり、他に非常用ガス再循環系(原子炉建屋内の空気を再循環させ各種フィルタにより放射性物質を除去)がある。
*2
流量伝送器
流量伝送器流量を測定するため、水槽壁面や管路の途中に小さなオリフィス(絞り機構)を設け、この前後に生じる差圧を電気信号に変換する。
*3
計画的に運転上の制限外に移行
計画的に運転上の制限外に移行保安規定では原子炉の運転等に関し、「予防保全を目的とした点検・保修を実施する場合」が定められており、計画的に運転上の制限外へ移行する場合には、待機除外前に要求される措置を行う。 また、計画的な運転上の制限外への移行は、運転上の制限を満足しないということではない

添付資料:原子炉建屋ガス処理系概略図

(2010年5月20日記載)

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報(注記))等を掲載しています。

(注記)
保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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