保全に関する情報
敦賀発電所
発電所運転・工事計画
当社の長期的な保全への取り組み
発電所の機器については、運転開始後、時間の経過とともに性能が低下することがあります。原子力発電所の安全上重要な機器については、このような経年劣化の可能性も考慮にいれて性能や強度に十分余裕を持たせて設計しています。
また、日常的な保全活動における点検、検査(巡視点検、定期試験、定期事業者検査など)の中で、経年劣化の徴候やその進展の程度を把握するとともに国内外の原子力発電所の運転経験や最新の技術的知見を反映し、必要に応じて追加的な予防保全策を行い、適時新しい機器への取替えなどを実施しています。
さらに、運転開始後30年を迎える時期に、原子力発電所のほとんど全ての機器を対象に、経年劣化に関する技術的な評価(高経年化技術評価)を行い、発電所全体機器の長期健全性について評価するとともに、保全内容の充実を図っています。この評価は、以後10年毎に再評価を実施することになっています。
なお、敦賀発電所1号機については、30年目の高経年化技術評価以降の運転実績や技術的知見等を取り入れ、運転開始から60年の運転期間を仮定した、「40年目の高経年化技術評価」を2009年に行いました。その結果、現在行っている保全活動に加えて一部の機器・構造物に追加保全策を講じることで、40年目以降の運転においても、プラントを健全に維持できることを確認しました。
主な保全対策
敦賀発電所1号所機
- シュラウド取替え工事(SCC予防保全)
- 炉内計装ハウジングの予防保全(SCC予防保全)
敦賀発電所2号機
- 原子炉容器上蓋の取替え(SCC予防保全)
- 蒸気発生器伝熱管の渦電流探傷検査装置(SCC予防保全)